風雲児  烈風伝
  ・初体験、磯の通し釣り
         ビギナーズラック!白星の山!

2011年 8月20日〜21日(夜釣り) 高知県 足摺(伊佐) 
九州でシブダイと呼ばれている魚がいます。
Lufjanus stellatus (ルチャヌス ステラータス)と、「ステラ」=「星」を冠する学名のとおり、赤銅色の体の両側に小さく鮮やかな白色斑を一つずつ輝かせている、そんな魚です。
精悍な顔付きのとおり力が強く、本場では高級な寿司屋や料亭に行かねば味わえないほど味が良くて高価だというこのシブダイは、南九州に於いては夏の夜釣りのメインターゲット、文字通り磯のスーパースターとして君臨し続けているのです。

しかしこのシブダイ、私の地元・兵庫県ならいざ知らず、生息地である四国の一般的な磯釣り師にすら知られておらず、釣れても「食えないと思って捨てた」だとか、「シブダイ? あれ、釣りたいの?」と狙っている人を小馬鹿にするような人までいたりだとか、散々な扱いをされている様子です。
釣りも情報が少ないとかいう以前の問題で、「アカイサギ」「イセギ」「アブラウオ」「アブラダイ」「ナベワリ」等の地方名で言ってすら通じないことも多く、標準和名の「フエダイ」と言って全く別種の「フエフキダイ」と勘違いされればまだいい方かもしれません。
あ、クロホシフエダイ(モンツキイサギ)とは近縁ですが別の魚ですよ。食味も全然違いますしね。
(なお、四国での地方名はどれも類似の名を持つ魚がいてややこしいため、本稿では「シブダイ」の名称を使用します)

とはいえ、四国方面でもやはり知っている人は知っています。
そして本場・南九州の釣り師に勝るとも劣らない愛情を持って、本気でこの釣りに取り組んでいる人たちも多くいます。
香川の大物釣り師「タマメさん」もその一人で、夏には毎週のように高知・徳島・愛媛の夜の磯を飛び回っているのです。
今回はこの「タマメさん」に初めての磯の夜釣りへと連れてきてもらっております。
そして、通し釣りでじっくりシブダイ釣りと、磯の夜釣りの「いろは」を教えていただこうというのです。


私たちは土曜日午前9時半ごろ坂出で合流し、私の軽四に荷物を積み替えて出発しました。
タマメさんが手配した目的地は当初、柏島だったのですが、気の早い秋雨前線や低気圧などの影響で一週間にわたって南西〜西風が強く、船長に尋ねると「無理だろう」とのことで足摺伊佐に変更となったのです。
しかし、その伊佐でもシブダイ好調が伝えられるコウロウバエを予約したはずが、船長の勘違いでキャンセルになってしまったり、天気予報にはシブダイ釣りでは悪条件と聞く雨マークが踊っていたりと、不安要素が盛りだくさん。

私の時化男振りはご存知の通りですが、今期のタマメさんもそれは酷いものだそうです。
休日のたびにうねりが出て渡船屋に出船を断られ、風裏になるはずの場所に転進すれば大荒れで、撤収になったり撃沈で終わったり。
しかも、帰り道に断られた場所を通ればそこは決まってベタ凪ぎで、渡船も出て好釣果になっているということの繰り返しなのですから。

で、いざ足摺へ着いてみると・・・ ありゃ??・・・何と、凪いでいるではありませんか。
この日は風も適度に吹いて快適だし、蚊は居ないし、覚悟していた雨も一滴も降らず。
これはマイナス×マイナスでプラスになったのだろうか??


大バエからの足摺岬灯台。
灯台から伸びた4本の光の帯が回り続け、
幻想的・・・というより異様な雰囲気。
出船時間は午後4時半ごろでした。
この日の岡野渡船の夜釣り客は私たち2人だけ。他の渡船の客も、見えた範囲では風林火山のHPで有名な「オンガク」に一組上がっているのみです。

私たちが上がったのは足摺岬を東へ回ってすぐの所にある「大バエ」。
タマメさんはタマツケ向きの平らな所に、私は先端に陣取って、シモリ等の確認&準備。
このとき、タマメさんが磯の周辺各所の水深をチェックして下さったことが、この日の釣りの大きな助けとなったのでした。

シブダイを狙うにはブッコミ釣り、カゴ釣り、フカセ釣りの3通りの方法がスタンダードだそうです。
私は浅場で有効なフカセ釣りを選択。
夜釣りであり、ただでさえ強烈なパワーを持った魚のビッグサイズが狙いですから、竿はシマノ磯遠投EV4号、リールはアルテグラ1万番にナイロン10号を巻いたものです。
ポイントの水深は竿2本位の所が続いていたので、それから矢引き分引いたくらいの所にウキ止めを付け、棒ウキ5号をセット。
ハリスと針は、開始直後は8号とマダイ12号を使用し、暗くなってからはハリス12号&ヒラマサ・ブリ王14号にサイズアップ。
なお、撒き餌はタマメさんのアドバイスどおり、イワシミンチ(525円)を3袋使用。サシエはオキアミボイル、冷凍海エビ、キビナゴを用意しています。

一方、タマメさんはブッコミとカゴ釣りで勝負。
ブッコミはがまかつのタマンXにスピニングリール&PEライン、シーソー天秤を付け、ワイヤーハリスを用いた石鯛釣りのような仕掛け。カゴ釣りも5号竿に極太仕掛けで挑みます。
ブッコミの撒き餌はイワシミンチ、カゴの撒き餌はオキアミ生&ボイル&赤アミ計5kgミックスに集魚材。サシエはキビナゴ等の他に、サンマのブツ切りとか、様々なものを用意されていました。

さあ開始です。
私は足元の小さなサラシの先へウキを投入して、イワシのミンチをパラパラと撒きながら探っていきました。
タマメさんの釣り座から私の釣り座の角をかすめて沖のサカシオ方向へ流れる潮に乗せてみますが、たまにサシエのキビナゴが頭と骨だけにされるだけという時間が30分ほど続きます。

代表的な刺毒魚・ハナミノカサゴ
5時32分、 それまで順調に流れていたウキが、竿2本ほど先でシモったようになりました。
根掛かり?そう思ってリールを巻いてみると重さと一緒に微かな生命感が伝わり、次の瞬間、水面に咲いた一輪の花、25cmほどのハナミノカサゴ。
私は思わず「うわ〜!」と、驚きと悲鳴とワクワク感が入り混じった声を上げてしまいました。
強い毒のあるヒレをいっぱいに広げ、ハリスの先でバタバタッと身をよじる様子には、私もタマメさんも後ずさり。

でもこのミノカサゴって、旨いという話を聞くんですよね〜。
私はしばらく磯の上の段に放置して、死んでから散髪して持って帰ろうと決めていたのですが、この後の急展開の中でいつしかこの魚のことを忘れ去ってしまい、思い出したときにはすでに持ち帰るには手遅れ。泣く泣く水葬することに。
かくして、「おさかな拾い食い」コーナーの久々の更新は幻となったのでありました。

カゴを振るう大物釣り師・タマメさん。
そういえばこの日、ハマフエフキは
出なかったなあ。
それからまた、沈黙の時間が流れます。
ミノカサゴから丁度1時間の6時32分、遠距離を狙い打っているタマメさんのカゴ釣りのウキが気持ちよく消しこみました。
しかしこれはすっぽ抜け。残念無念と思ったのも束の間、数投後にはアタリがあって、今度はオジサンをゲット。
それに続くかのようにフカセで近距離を狙っている私のウキにもアタリがあり、こちらもすっぽ抜けてしまいましたが、いよいよ魚が動き出したかという期待を抱かせるには充分な出来事です。

その10分後、狙いはここだと定めて撒き餌を続けていたポイント・・・タマメさんの釣り座との間の窪みにあるシモリのすぐ沖で、5号のウキがゆっくりと沈んでいきました。
サシエはキビナゴだったので、一呼吸おいてアワセを入れると4号竿が大きく曲がりこみ、強力なパワーが腕に伝わってきました。
「この釣りでは絶対竿でためるな。グレ釣りのようにためれば一発でやられる!ただゴリまきあるのみ!!」
私は何度も聞いたタマメさんの忠告の通り、ただ必死にリールのハンドルを回して一気に浮かせにかかります。
そして、山吹色のヒレに彩られ、赤褐色に何本かの淡色の縞をまとい、白斑をあしらった魚がまだ明るい水面下に姿を現したときには、喜びが爆発。
興奮のあまり自分のタモを取りにいけず、駆けつけてくれたタマメさんに掬ってもらったのは、九州の方々やタマメさんが熱い思いで語った魚。タマメさんが釣るのを見、釣り方を学び取るだけで今回の釣りは大成功だと思っていた魚。大本命、44cmのシブダイです!

    いきなりシブダイが登場!
大喜びで写真を撮って、〆て、クーラーに納めて、ハリスチェックして・・・そんな私にすかさずタマメさんからのアドバイスが飛びます。
群れでいるからその間も欠かさず撒き餌を入れ続けておくようにと。

それから僅か6分、同じポイントで巻き戻しを見ているかのようにウキが沈んでいき、同じように強靭なパワーが浴びせかけられました。
力はあるがまだまだ4号竿の敵ではない!と強引に取り込めば、またしても40cm前半のシブダイ!
まさか!!としか言い様のない展開に、私もタマメさんも眼を丸くするしかありませんでした。

ケミホタルに灯が入ったころ、それまで沈黙していたタマメさんに動きが!!
沖目を狙うカゴ釣りのウキがズボッ!と消しこむのに続いてシブダイが水面を割り、駆けつけた私のタモでフィニッシュ。
さらに、それから間をおかずにシブダイを1枚追加し、ホッとした笑みを浮かべるタマメさん。

私も続けとばかりに打ち返し続けますが、次に「きたっ!」と声を上げたのもまた、タマメさんでした。
しかし、しばらくの後に薄暗闇から響いた声は「やられた!」
これまでの魚を遥にしのぐ力で襲い掛かられ、太糸を軽々と分断されてしまったとのこと。

ゴマヒレキントキ。サイズは25cmほど。
本格的に暗くなると、いよいよ夜釣り独特のエサトリが襲来しはじめました。
7時過ぎからは通称「キンメ」と呼ばれるキントキダイの仲間のうち、紅白まだらになった体と、小斑点の散らばるヒレを持った「ゴマヒレキントキ」、8時過ぎからは太いハリスを簡単にギザギザにしてしまうことから「赤い悪魔」と呼ばれて嫌われる「ナミマツカサ」類が登場し、私たちを悩ませはじめました。
ヒラマサ14号という大針を使っているのでマツカサによる被害はかなりマシではありましたが、25cmほどのキントキはそんな針でもガンガン飲み込むので針を外すのに手を焼かされます。
どちらもキビナゴだろうが海エビだろうがバンバン食ってきます。ただ、針と一緒に抜けてしまったキントキのエラ&内臓にはさすがに当ってきませんでしたね。(シブダイも当らなかったけど)

「おそらく夜9時前後には食う!」
タマメさんは道中でこう予想しておられました。
午後9時過ぎに満潮を迎える今日の潮回りは、経験上この上ない好条件だそうです。
私のウキが力強く消しこみ、夢中のゴリまきで3枚目のシブダイを強引に浮かせたのは9時4分。
余裕を見せて竿でやり取りしてみたらポロッと針が外れてしまったのがその数分後。
思い直してゴリまきで挑み、4枚目を取り込んだのが9時14分。
シブダイのヒットポイントはここまで全て左手足元の窪みに入ったシモリの周辺、サシエも全てキビナゴの1尾掛けです。

タマメさんも畳み掛けます。
ブッコミ釣りの竿でシブダイを一気に磯の上へ引っこ抜いたかと思うと、カゴ釣りでも続けざまにヒットさせ、竿を折られながらも取り込んでしまいました。
予言通りのフィーバータイムだ!!

ブッコミ釣りのアタリを待つタマメさん。
今回の釣りはこの方無しにありませんでした。
しばらく間を置いて私に5枚目がヒットしてからは、シブダイのアタリは一転して遠ざかりました。
私もタマメさんも、沖でも際でも、ただゴマヒレキントキが大針を丸呑みし、マツカサ類がハリスを削っていくだけの時間が過ぎていきます。
タマメさんのブッコミ釣りにもアタリは出るものの、ゴツン!と当った竿先がすぐ戻ってくるウツボやクロアナゴばかりになり、ウツボが要因となる根掛かりも多発するばかり。
タマメさん曰く、ウツボはともかくクロアナゴが食ってくるのは最悪の潮からのシグナルであり、こうなるとしばらくシブダイは期待できないようです。
底物夜釣りのクロアナゴ=上物のタカノハダイのような感覚なのかな。

さらに釣れない時間が続いて、色々としょうもないことを考えるのにも飽きてくると、やはり気分転換に色々と試してみたくなってきます。
ウキを3Bに替えて、オモリ無しで上層から攻めてみますが・・・エサトリ2種が激しく食うだけ。
カゴ釣りを試そうとも思いましたが、私の釣り座は足場が悪く、暗がりの中でハリスやカゴを捌くのは大変そうなので、やっぱり5号ウキのフカセ釣りに逆戻り。
この仕掛け変更の中で、ウキ止めが滑っておかしな棚に移動してしまっているのにようやく気付きました。
あ〜、やらかしてた(涙)

その時すでに1時半ごろ。
ウキ止めを竿二本マイナス矢引き前後に直したらすぐにウキがジワジワ沈んだので、一呼吸置いてアワセを入れるとエサトリとは決定的に違う暴力的な引き!
3時間ほども、私は何をしてたんだろうと愕然としながらやり取りをしていましたから、その心の動揺を悟られたと見えて、魚が動かなくなってしまいました。
磯に張り付かれてしまったのです。
グイグイと締め上げても当然動かず、緩めた状態でいくら待ってみても反応なし。
でも、「少しテンションをかけて待ってみれば?」というタマメさんの言葉に従うと、すぐにスルリと動き出して取り込み成功。
これももちろん、本命のシブダイです。

ザラザラの仕掛けを張り直して投入。
このときのサシエは海エビでした。
サシエのキビナゴの残量が心もとなくなってきていたからですが、これまで海エビではエサトリしか釣れてないので大して期待もせずに待っていると、アタリはあるけど軽〜い手ごたえ。
やっぱりゴマヒレキントキだ・・・と直感しましたが、キントキなら一瞬で終わるはずの抵抗が長すぎるような。
それでも構わず一直線に浮かせて引っこ抜いた魚を見てみると、30cmのシブダイではないですか。
これは迷わずリリースと思いきや、深々と針を飲み込んでしまっていたので、やむなくキープ。

シブダイはヒレが実に美しいものですね。
海エビでも釣れるけど、小さいのか?と思いましたがさにあらず。
この次に同じポイントで食ってきた8枚目は、おそらくこの日の最長寸46cmのシブダイだっただろうと思われます。(夜だけにどれがどれだか分かりませんが)

タマメさんもこの時間帯にブッコミ釣りで1尾追加です。

それから1時間ほどアタリのない時間が続いたところで、私のウキが根掛かり。
時計の針は3時を回り、足場の悪い所で1キロを超えるタックルを振り回し続けた私の体力も限界に近付いていましたし、27Lクーラーはもう満タン。さらには予想外に魚が入り、その体温で溶けてしまったのか、氷の残量も残り僅かです。
私はこれを機として竿を畳み、磯の上段の平らな所に寝そべって目を閉じました。
タマメさんも私につられるようにしてダウンし、しばしの眠りに身を預けたのでした。

岡野渡船の迎えは5時半でした。
ポーターさんに手渡す重い重いクーラーの中には30cm〜46cmのシブダイが8尾。
タマメさんのクーラーにも同サイズのシブダイ5尾がぎっしり詰まっています。

ボウズでもおかしくなく、一晩で1〜2匹も釣れたらラッキー!
そんなタマメさんの予想を大きく裏切る私のとんでもないビギナーズラックです。
もちろん、この釣果を出すことができたのはもちろんタマメさんの的確なアドバイスのおかげですし、九州のかまちゃんや、高知のガ〜ンさん、リョータさん、てぼさん等々の助言、情報があったからこその結果です。
この時のクーラーの重さは感謝の重さと同じだったのかも。
驚きの釣果!
風雲児8枚
タマメさん5枚、
なんと合計13枚!
さて、お楽しみのシブダイ料理です。
「シブダイは40cmくらいから脂が乗りだし、それ以下のサイズとは全然別物の味わいになります。「アブラウオ」と呼ばれている理由が分かるはずですよ。」というのはタマメさんの談でしたが、46cmのものを捌いて納得。
腹を開けると内臓の周りを脂が分厚く取り巻いています。
しかも、その脂というのが目の覚めるような鮮やかなオレンジ・・・というよりも伊予柑色をしています。
当然ながら身にも脂はノリノリで、刺身にしてみると背側の一片一片にまでしっかりとサシが入っているではありませんか。

私と家族は、手元に残した3枚のシブダイを3日間かけて刺身、塩焼き、煮付け、漬け丼、洗い、兜焼き、吸い物等で楽しむことになったのですが、確かに旨かった。
特に兜焼きは、たっぷり付いた身の旨味と、皮のゼラチンたっぷりの食感と、したたる脂が絡み合って、他の魚ではちょっと経験したことのないような味わいに感嘆の声が止まりませんでした。
身がホロホロと崩れてしまうので、どちらかと言うと煮つけよりは塩焼きに向いている感じでしたが、どちらも捨てがたく思えましたし、タマメさんに教えてもらった伊予柑色の脂の吸い物は、下ごしらえさえしっかりやればいい味が出ていました。
ただ、どれもこれもあまりに脂がきつすぎて、家族全員閉口してしまったのも事実です。

旨いんですけどねえ〜〜。
あまり大量に食べる魚ではないかもな・・・。店とかで刺身の盛り合わせで数切れ出てきたら大感激だろうなあ・・・。というのが私の正直な感想、もしかしたらこのコテコテさが、こっちでメジャーになれない原因の一つなのかな・・・。というのが親戚の感想でした。
もちろん味の好みなんて千差万別、これらは私たちの勝手な感想でしかありませんが。

旨いんですけどねえ・・・。

 ●足摺岬 (伊佐) ashizurimisaki (isa)
利用渡船 岡野渡船 出港地 高知県土佐清水市・伊佐
時間(当日) 15時以降〜5時半
(夜釣りは夏期のみ)
料金 4000円
駐車場 無料 弁当 (600円)夜釣りは無し
宿/仮眠所 民宿を経営 システム 磯割り制(3交替)
磯替わり 夜釣りは無し
*データは釣行日のものです。間違いや営業内容の変更があるかもしれませんので、
必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません)
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