風雲児  烈風伝
    ・金色と、青碧のリングを追って
      金環日食フィッシングツアー in 福浦・橘浦

2012年 5月20〜21日  愛媛県福浦(北灘)・高知県橘浦
・一生に一度の釣りへ!
今回の釣行のテーマは「金環日食時の磯魚の摂餌行動の変化」についての検証、これでした。
そう、2012年5月21日というと、日本史上においても稀有な好条件での金環日食が見られる日。
病を抱えた私にとっては一生に一度きりのチャンスです。

3月に日食グラスを購入し、4月早々に年休を申請していた私が部分日食止まりの兵庫県相生市を離れ、金環日食帯がかかる四国南西部へ突入したのが19日(土)の夜のこと。

釣果以外のことでシビアな判断が求められる今回の釣りの、当初の目的地は足摺岬の伊佐でした。
室戸岬や日食中心線が通る紀伊半島には日食そのものの条件こそ及ばぬものの、磯釣りのフィールドとしての圧倒的な魅力を持つ四国南西部。その中でも最大食分0.9575程と最も条件がよく、しかも東向きの磯が多数あるこの伊佐の、渡船と宿をキープしていたのです。

が、やはり、風雲児の釣行です。
21日の朝は足摺周辺のみピンポイントで雨の予報、さらに南東のうねりで波高5mという大時化で、日食観測も磯釣りも実現しないことは明白です。

これは宇和海に逃げるしかない。
北に行くほど日食の最大食分、真円率と金環継続時間が減ってしまうけど、雲が切れる可能性は高そうですから。
で、日食マップを穴が開くほど見つめて出した答えは「由良半島」でした。

福浦は磯釣りの名所の中にあります。
左から日振島、蒋淵(こもぶち)の黒島、矢が浜の遠戸島。
ただ、今年の四国南西部は悲しくなるほど釣れておりません。
言わば、一年で最も釣れないというゴールデンウィークが未だに継続中というような雰囲気ですので、前日に貯金を作っておくのが得策と判断して、20日(日)は岡田渡船の「北灘湾・福浦の磯」を予約しておきました。

岡田渡船はメインポイントである御五神島とともに、港を出てすぐの能登崎、蜂の巣鼻といった地方(じかた)の磯にも渡しており、坂東純也さんの記事によると、この地方の磯は35cmほどの中型をメインに、45cm級の口太や尾長も狙える場所だとのこと。(ただし、磯の数が少ないので予約制)
そして、グレが非常に濃いエリアだけに食い渋りの時期でも問題なく、むしろ小物が大人しくなるそんな時期の方がチャンスと言えるかも知れません!

・初めてのフィールド、宇和海・福浦での磯釣り
宇和島市津島町・岩松川の河口で国道を離れ、時折1.0車線になる海沿い道を20分ほど進んだ所にある福浦港に到着したのは20日午前3時前でした。
この日の出船時間は5時と聞いています。
前々夜にあまり眠れないまま仕事をし、また後で書くとおり出発前のドタバタを経て夜通しここまで走ってきた私は、渡船屋の駐車場に停車するや「1時間半ほどはどうにか眠れそうだな」と目を閉じたのですが・・・。

シモリのオカ、船着きの風景。
左手には福浦の一級磯・高場と、灯台。沖には寝床島を
従えた御五神島の姿。
暫くすると、一台の車が駐車場に入ってきました。
その車からの話し声・・・。3人組のうちの1人である爺さんの声は、ボリューム調整が壊れたかと思うほどの大きさ、けたたましさです。
それが「もう3時や!早う準備しよう!荷物下ろそう!着替えよう!」「朝飯食べよう!朝飯!」から始まって、渡船の出船までマシンガンのような勢いで一人しゃべり続けるものですから、とても寝られるような状態ではありませんでした。
やがて船長がやってきましたが、その顔は眠そう、不機嫌そうです。
あの人達の「道に迷った」という電話で、朝の3時に叩き起こされたんだとか・・・。

予定通り5時過ぎに私たち2組だけで出船、ポイントへはあっという間に到着です。
愛媛の渡船はやっぱり高い!高すぎる!でも、このエリアでは珍しく「迎えは何時でも」と言うことでしたので、私は船長が「この磯は最近好調で、40cmも出ている」という「シモリのオカ」というところで4時までやらせてもらうことにしました。

しばらく撒き餌を入れてみると、20〜23cmのマアジがバシャバシャと波紋を描いて集結し、その下、その沖には同サイズまでのグレの大群がひしめいて、キリが無いくらいにヒットしてきます。
このサイズのアジは結構嬉しいのですが、口に入る二日後に美味しく味わうのは難しいと判断して殆どをリリースし、グレもほぼ全てを海に投げ返しながら、納得サイズを求めていきました。

しかし、船長の言葉通りにはいきませんでした。
コッパの群れをいかに縦様・横様・蜘蛛手・十文字に攻めてみようとも、掛かってくるのはやっぱりコッパグレ。
しかもひねりを加えたり、考えて攻めれば攻めるほどにより小さいサイズがヒットしてくるという状況・・・。まあ、寝不足で普段以上に働かない頭と動かない体では、考えるといっても結局考えてないのと一緒ですけどね。


 ● 福 浦 (北 灘) fukuura (kitanada)
利用渡船 岡田渡船 出港地 愛媛県宇和島市 福浦
時間 5:00〜16:15
御五神便の有無にもよるが
納竿時間は自由。
料金 5000円
駐車場 無料 弁当 なし
宿/仮眠所 仮眠所?ただの小屋?あり システム 福浦の磯は予約制
磯替わり 無し?
*データは釣行日のものです。間違いや営業内容の変更があるかもしれませんので、
必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません)
この日は結局、足元で25cmから27cmというサイズを4〜5枚をヒットさせるのがやっとのことでした。
とりあえず40オーバーは一枚出ましたが、それは尾長グレ風の姿をした目つきの悪い魚でしたし、目の前をウロウロしていた胴長50cmを超えるアオリイカを気分転換に狙ってみても、即席の掛け針を背負わせたアジには見向きもしてくれませんでした。

本流がゴンゴン走っていた「灯台」に上がっていた例の人達は結構釣っていたそうなんですけどねえ・・・。


・宇和海を越え、南へ
釣りを終え、福浦港を離れた私は国道56号線を南下。
由良半島への分岐点を通り過ぎ、愛媛と高知の県境を通り過ぎて、宿毛市へとやってきました。
釣り仲間「だいきち」さんのご好意で、ご自宅に泊めていただいたのです。

翌日・月曜日の釣りは、日食マップと天気予報とを突き合わせて選択した「由良半島」ではありません。
南東の波5mという高知県での釣りはほぼ不可能ですが、波高1.5mという宇和海での釣りもまたほぼ不可能なのです。

話は土曜夜に戻ります。

「月曜は宇和海渡船組合の総会で、組合船は全船休業です。」
出発直前、由良の松田渡船に電話を掛けて初めて知った衝撃の事実。
何たる不運!こんな日に、年にたった一日の全船休業日にぶつかってしまうとは!

かくなる上は御荘の八栄丸を頼るか、宿毛の藻津に行くしかないだろう。
どちらにせよ臨機応変に動けるようにしておくという判断を下して、初日の釣りが終わるまで予約は入れないことにして初日の釣り場・福浦に向かっていたのですが、出発直後にだいきちさんが「今回のような時化に強い「橘浦」に面白そうな伝馬船があるので一緒に行ってみませんか?」と、文字通りの「助け舟」を出してくれたものですから、私はドタバタと家まで船釣り道具を取りに帰り、初日の磯釣りの道具の横に積み込んで大慌てで再出発していたのです。

この「橘浦」というのは大月町の西海岸、安満地と泊浦の間にある、投げ釣りの世界では結構有名な場所らしいのですが、湾内の小割り(養殖筏)に伝馬船を係留しての「かかり釣り」でもマダイやシマアジ、カンパチ、グレなどが面白く、柏島から大月西海岸一帯にかけての船釣りで狙えるジャンボイサギも、もちろん照準に収められるという魅力的な場所なんだそうです。(現状は分かりませんが、2003年3月21日にはこの橘浦沖で魚拓寸70.2cm(イサギの日本記録)が出ているようです。)
物凄く楽しみだぁ〜。

ただ困ったことに、北西以外を山に囲まれた橘浦からはおそらく朝日は望めそうにありません。
つまり7時20分台に起こる金環日食を見ることを諦めざるをえないということ。
金環日食というチャンス。逸するのは残念ですが、どうせ天候も悪いし・・・と思っていると、「明日は子どもを幼稚園に送っていかなければならないので、釣りは9時ごろからでいいですか?」と、だいきちさんからの提案がありました。
「もちろんです!私は日食を見に行ってきますので、9時ごろ現地で合流しましょう!」

・運命の時
21日、いよいよその日です。
午前4時半、だいきちさん宅をひっそりと出発した私は、松岡漁具で今日の釣りに必要な道具を買い込んだ後、国道321号線を走っていました。
予定通り愛媛方面に向かうという選択肢もありましたが、どちらに向かっても曇り空という状況ですので、晴れ間が出た場合の「一発大物狙い」で南進を決意したのです。
で、東側の開けた場所を求めて、無情の雨の中を土佐清水市の叶崎(かなえざき)へ。

午前6時半、いつの間にか雨の上がった叶崎は既に、月の半影の中にありました。
「二人で訪れれば恋が叶う」と言われる叶崎灯台に寂しく一人・・・と思いきや、その入り口付近には何台もの車が停められて、姫路から来られたという家族、通学前の親子、カップル、お遍路さんなどの多くの人々と1頭の柴犬が屯していました。
そしてその場の全ての人々の願いが、垂れ込めた雲の向こうへと注ぎ込まれています。

私は遊歩道を下り、灯台の先に続く踏み後を辿って、叶崎先端部の断崖の上まで歩いていきました。
そして狭い崖上の小さな岩に腰を据えて、その瞬間を待ち続けます。

「叶崎海岸を見ずして土佐風景を見たとはいえない」と河東碧悟桐に言わしめたダイナミックな光景、それを構成している大津・小才角の沖磯群は、白く太い激浪になす術なく飲み込まれています。
強風が唸り声を上げて、不意の闖入者を威嚇してきます。
雲は切れ目なく流れていきます。その裏側に太陽を抱え込んでいることを誇示するかのごとく、時折輝きを放ちながら。

午前7時15分。
寒い!
強風に吹かれる私は急激な気温低下を感じて、身震いし、手足をぎゅっと縮めていました。
既に曇天から降り注ぐ光は、よほど激しい雨でもなければこれほどには暗くならないだろうと感じられるまでに細っています。
足摺岬方向の暗い海面には、くすんだ金色の小さな波の帯が一筋、弱々しく光を放っています。
この時雲に抱かれた太陽はもう、その8割を超える部分を月によって覆い隠されていたのです。

午前7時24分、金環日食中の叶崎。
なお、日食中の磯魚の摂餌行動については、ご覧のとおりの
時化のために検証できませんでした。

(ちなみに沖の島の渡船は、この日はもちろん波高6mだった
火曜日も普通に2船が出船していたそうですが、日食は見え
なかった模様。)
午前7時23分、月の本影がついに叶崎に到着し、4分間にわたる金環日食が始まりました。
頼む!太陽よ!一瞬でいいからその姿を覗かせてくれ!

その瞬間でした。二重構造になっていた雲のうち、下層にある鼠色の雲に避け目が生まれ、上層の白い雲の中に小さな小さな青空が確認できたのは。
が、無残にも、それは太陽の位置から僅か拳一個分ほどだけ外れておりました。

午前7時28分、月と太陽の第3接触によって、金環日食はついに終了してしまいました。
辺りが急激に明るくなっていきます。
辺りが急激に暖かくなっていきます。
欠けた太陽を見ることは叶いませんでした。しかしながら、叶崎の先端という吹きっさらしの場所にただ一人じっくりと腰を据えていたことで、圧巻でありながら微妙な変化を最大限に増幅して体感することができたのです。
日食は見るということが全てではない。感じることもできるのだ。

私は、夜行性の小さな昆虫であるカゲロウが一匹、左袖にしがみついていることにふと気づきました。
金環日食の4分間の間に飛来したものだろうか?古事記に描かれた天岩戸の一件がもし日食を示しているのであれば、その場面に登場する「五月蠅(さばえ)」という表現は、もしかするとこういった虫たちのことなのではないか?などと考えながら、遊歩道を辿って車に戻り、次なる目的地・橘浦へと出発しました。

こんな感じで
15秒だけ
見えました。
その道中、午前7時50分。
車が大月町清王(せいおう)に差し掛かったとき、突如運転席が日差しに包まれました。
反射的に道端の空き地に滑り込み、運転席から飛び出して空を見上げると、そこには食分0.7の部分日食が浮かんでおりました。
薄雲と、日食グラス越しの15秒ほどの時間が、私が今回目撃した日食の全てでした。

・宿毛湾・橘浦、かかり釣りに初挑戦
橘浦の集落内、漁港へ向かう道沿いで、2年ほど前から伝馬船を営業しているという「橘屋」に到着したのは8時半前のこと。
初めての釣り場での初めてのジャンルの釣りへの期待に胸を膨らませながら準備をしていると、橘屋の店長が伝馬船への荷物運びやセッティングなど、事細かに手伝ってくれました。
程なくだいきちさんも合流し、予定通り9時ごろに出船です!

小割りへの繋留作業を終え、店長が港へ戻って
いきます。さあ、大物釣り?のスタートだ!
ここの伝馬船にはエンジンがついています。
私たちは伝馬船というだけに、親船にポイントまで引っ張っていってもらい、両碇を入れて繋留されるのだろうと思い込んでいました。
が、実際にはこの船は店長によって沖まで操縦されていき、ポイントへの繋留を済ませた後、店長は後を追ってきた船に飛び移って、港へ帰っていくというシステムになっていました。
ポイントへの繋留方法も碇ではなく、船首船尾から伸びたロープのフックを、水中の小割りのロープに引っ掛かけるというものでした。
よく考えたらポイントまでは狭い湾内に縦横に張り巡らされた小割りの間を縫って行く必要がありますもんねえ。

さあ、釣り開始です。
私は大学生の頃に買った「HXインターライン剣崎30−270」「デジタナ小船」というコンビに、買ってから15年間巻きっぱなしのPE4号という大丈夫か?というようなタックルに天秤を結び、ラークのこませカゴ(中)、オモリ20号、そして6号2ヒロのハリスにプロマダイ11号を結んだ2本バリ仕掛けをセッティング。
だいきちさんの方は、急遽今朝買ってきたという2500円の船竿にスピニングリール、6号ハリス3本バリの胴突き下カゴ仕掛けを使用されています。

ポイントの水深はカウンターで25m。序盤は底付近へとリズムよく撒き餌を送り込んで魚たちに挨拶です。

だいきちさんのロッドが本日初めての明確なアタリを表現したのは、開始約1時間後。10時17分のことでした。
のんびりと流れていた船上の空気が俄かに緊張をはらみます。
ロッドは大きな弧を描いて海面に突き刺さるロッドを通して、力と力がぶつかり合います。

次の瞬間、乾いた破裂音が潮風を切り裂きました。
それは、だいきちさんの手に握られていた2500円ロッドが、カーボン製の3つの部品へ姿を変えたことを示す音でした。
それでもファイトは続けられ、やがて50cmオーバー、片目の潰れたカンパチ(ネイリゴ)がタモ網の中に収められました。

ニューロッドと引き換えになってしまったカンパチに
だいきちさんも苦笑。
それからはエサトリの攻撃が熾烈を極めるようになり、サシエのオキアミはたちまち齧られ、吸われして全く残ってくれません。

たまたま船内にあった手釣り道具を手にしただいきちさんは、そんな中でもビシバシとアワセを入れて丸々と肥えたカワハギを連続ヒット。
さらには35cmほどの綺麗なマダイも手にされ、近くの鯛の小割りで餌やりが始まった11時過ぎには40cmのカンパチを追加です。

それに引き換え、私の方はここまでガシラの顔を2度拝んだ以外は沈黙を守り続けておりました。
私も仕掛けを胴突きにしてみようか・・・いや、逆にハリスの長さを4ヒロに伸ばして、カゴとハリの位置を遠ざけてみよう。

仕掛けを換えてしばらくすると、コツ、コツという小さなアタリが現れました。
突っ込んでいく気配がないのでこちらから聞いてみると、ゆっくりと荷重が乗ってきました。
慎重にリールを撒き、ハリスを掴むと、澄み切った海中に体高のある魚が青白く輝いているのが見えます。
それからいくつかの瞬間を越えた海面で、桜色に染まった水滴が跳ね飛びます。
マダイ42cm。
これを釣るために購入したHX剣崎が、15年かかって仕留めた初めての真鯛です。

42cmのマダイ。
尾鰭は擦り切れていましたが、
鼻孔の形状は4箇所とも正常。
天然種苗の半養殖魚?
その後、時間は再びゆっくりと流れ始めました。時折降りしきる雨粒や、回り込みの風を包含しながら。

1時間半ほど経過すると、エサトリの猛攻も僅かに緩んで、何回かに一度はボイルのサシエの欠片が戻ってくるようになっていました。
自然、サシエに生のオキアミを選択する割合が増えてきます。
2枚目、4枚目となる30cm台のマダイも生でヒットです。
ちなみに3枚目、40cm手前のマダイは、クーラーに入っていた昨日のマアジを捌いた切り身で釣れています。

だいきちさんの方も42〜3cmを頭にマダイを3枚着実に追加し、50cmオーバーのコロダイの強烈な引きも楽しんでおられました。

午後3時17分には、私の竿に待望のカンパチがヒット。
42cmのネイリゴではありましたが、心地よい疾走を満喫する私の姿に、「これを何とか釣ってほしかった」と言うだいきちさんも笑顔です。

それ以降、迎え船から店長が飛び移ってきた午後4時までの間、アタリは完全にストップしていました。
「まだ釣っていても大丈夫ですよ」という店長のご好意に甘えて2投ほどさせてもらいましたが、それでもアタリはなく、俄かに雨が降り始めたので納竿しました。
それにしても何かにつけて親切な、サービス抜群の店長ですね♪

この日の2人分の釣果は、脱走魚・天然魚取り混ぜた31cm〜42cm程のマダイが8枚、42〜50cm程のカンパチ3本、ガシラ3つ、カワハギ3つ、コロダイ1つというものでした。
充分に楽しめた釣りでしたが、期待の高かったビッグサイズのマダイや、本命だったイサギ、グレ、シマアジ等はどうしたことか気配すらなし。
まあ、「今日の釣れるはずのイサギやシマアジと引き換えでいい、一目だけでも金のリングを見せてくれ」と、あの時強く念じてたもんなあ・・・。
大物にはまた改めて挑戦だ!


港でだいきちさんと別れ、あっちの駐車場で眠り、こっちのサービスエリアで眠りしてようやく帰宅した私を待っていたのは、晴天の下での金環日食に沸き返る串本や関東の人々の映像、室戸岬で撮られた画像、土佐山田で捕らえた薄雲ごしのリングを乗せたakioさんのメール、そして、リングになるかならないかという細い細い部分日食を堪能した家族や職場の方々の話でした。

やはりこういうことになってしまいました。
でも、余人とは違う方法でその瞬間と、前後の日々を最大限に味わうことができた私の釣行も、これはこれでなかなかのものだったのではないでしょうか。

この天文ショーが次回、西日本で見られるのは2041年10月25日。
その頃には、釣りの世界も日本という国も、いったいどんな形になっていることでしょう?
せめて明るい未来が想像できるような、そんな時代になっていてくれればいいのですが。

利用業者 橘屋
時間 5:00〜16:00(5月〜9月)
6:00〜16:00(10月〜4月)
釣行当日は9:00スタート。 
料金 1隻(4人まで)12000円(4人からは別途)
駐車場 無料
宿/仮眠所 無し
*データは釣行日のものです。
間違いや営業内容の変更があるかもしれませんので、
必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません)


  Special Thanks:「日食ナビ」(つるちゃんのプラネタリウム

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