風雲児  烈風伝
 ・酷暑の高知南西部、1泊2日50目釣りにチャレンジ!

2013年 8月17〜18日  高知県南西部の漁港、河川、タイドプール等
・目標は50目
 「一回の釣行で何種の魚を釣り上げることができるのか?」
 そんな疑問に端を発した高知南西部への一泊釣行を実施し、目標に掲げた30種を1種上回るという成果を上げたのは昨年7月下旬のこと。

 よし!次は50目釣りだ!
 膨れ上がる野望を胸に抱いてから1年余り、私は再び高知県へと向かいました。周到な準備、現地での判断力、知識、根性、タイムマネジメント力等々が試される、非常にシビアな、大変疲れる釣りをするために。

 なお、ルールについては以下のとおりです。
・釣り場は旧土佐国幡多郡内(黒潮町・四万十市・土佐清水市・大月町・三原村・宿毛市)に限る。
・初日夜〜二日目朝の間に、宿で8時間以上の休養を取る。
・竿は何本持参してもよい。ただし、一度に投入できるのは一本のみ。
・素掛けは禁止。ただし、意図しないスレ掛かりはカウント可能。

 船釣りや渡船使用の制限はありませんが、今回は初めから使うつもりはありません。船はともかくとして、連日の猛暑、それも四万十市の山間で高温の日本記録や最高気温40度以上の日の連続記録が樹立されるような状況の中、日中に磯に上がるような勇気は持てませんでしたから。

 そして今回も、基本的には大物に手を出さず、幼魚・若魚を集中的に狙う戦略でいきます。この釣りにおいては5cmでも1種、90cmでも1種ですから、タイムロスは徹底的に避けねばなりません。

・泊浦でスタート
 8月17日午前2時6分。無謀な挑戦の幕が切って落とされました。舞台は大月町泊浦湾口の波止。当初の計画では河口部でのルアー釣りでスタートするつもりでしたが、出発・運転に手間取ったことで、泣く泣くパスすることとなり、この真っ暗な波止からのフカセ釣りでの開始となりました。
 
 誰もいない波止の先端に陣取り、2号の磯竿、道糸・ハリスは3号。Bの円錐タイプの電気ウキと「からまんホタル」を使ったスルスル仕掛。これをオキアミ生+集魚剤の撒き餌とともに投入して、表層付近から中層を広く探っていきます。しかし見事なまでに反応がありません。
 磯竿を置き、ショアジギングロッドに捨てオモリ仕掛けを結んで、スーパーで半額で購入した調理済み生スルメイカのゲソを使ったブッコミ釣りをしてみても、小さなアタリが数回あっただけ。魚が上がってくることはありませんでした。

 4時過ぎに地元のご隠居がやってきて、後から2人仲間が来ると告げて場所を先端付近の確保し、竿を出さずに待機しています。
 話を聞いてみると、最近はろくなものが釣れていないとのこと。しかし地元釣り師との会話を聞くと、もう少ししたら釣れ始めるアジをキープして泳がせ、最近釣れ盛っているブリを狙うとのこと。おいおい、余所者に対する牽制球なのがバレバレですがな〜。

1、オオスジイシモチ
(テンジクダイ科)
夜釣りでの唯一の釣果。
 私の夜釣りは4時44分になってやっと釣れたオオスジイシモチ1匹だけで終了。計算に入っていたミナミハタンポも、マツカサも、イットウダイ、キントキ類も、ウツボも、ゴンズイすらも手にすることができないという予想外の事態は、目標達成がいきなり極めて困難なものになったということを告げていました。

 周辺が明るくなってくると、波止の先端に集まってきた地元のご隠居が動きはじめました。
 発泡ウキに下カゴ式の、サビキ(土佐カブラ)仕掛けを沖に投入して、激しくしゃくり、20cm程のアジや15〜30cmのカマスを次々とヒットさせています。

 う、うらやましい・・・。そして、種類を稼げるチャンス!
 手元にカマス仕掛けはありませんが、ルアーならあります。早速コルトスナイパーに搭載してキャスト!
 しかしそのルアーというのが、水深30mはあろうかという波止の中層で、小さい仕掛けを食っている魚を相手にするには心もとないラインナップであったため、一度としてヒットに持ち込むことはできませんでした。いっそフカセ仕掛けにイカの細切れかワームを付けて投入した方がよかったのかもしれませんが、投げサビキ釣り師ひしめく波止の先端ではスペースに余裕なく、また潮も速すぎました。
 ならば、一足飛びに青物を狙ってやろうか!と、大きめのルアーも投入したのですが、この日のブリは波止の近くまでは回ってこず、地元ルアーマンも泳がせ釣り師も、そして私も揃って打つ手なしでした。

・小物釣り、始動
2、ニシキベラ(ベラ科) カラフルな悪夢
 そうだ、こんなことをやっている時間は無い。
 6時が迫ってきたところで再び磯竿に持ち替え、グレ針3号を結んだフカセ仕掛けをセッティング。足元にパラパラと撒き餌を打ち、ワラワラと湧いてくるようになった小魚たちを狙い始めました。

 泊浦での釣り開始から4時間近く経過した5時55分に、ようやく2種類目となるニシキベラをゲット。それからイシダイ(サンバソウ)、ナガサキスズメダイイスズミクロホシイシモチオヤビッチャを次々と上げ、その度にいちいちデジカメを起動している私に、「あんた何しちゅう?」と、ブリ狙いのご隠居たちが不思議そうに尋ねました。
 「一泊二日で何種類の魚が釣れるのか、試しているんですよ。」
 と言ったところで、理解してくれる人は少ないですよね、この釣りは。解ってくれるのは釣り師ではなく、ダイバーとか、或いは昆虫愛好家とかではないかな?まあ何にせよ、人の目なんか関係ないですけど。
3、イシダイ(イシダイ科)

 スルメイカのゲソを使った捨てオモリ仕掛けで仕留めたカサゴを含めて、8時前の時点で8種類。滑り出しは順調だったフカセも頭打ちになっていました。撒き餌には1匹のタカベと数匹のグレが反応しているのですが、相変わらず自由なマキエワークが使える状態ではなく、どうしても釣りきることができません。
 そこで、窮屈な釣り座を離れて、波止の内向きを埋め尽くす養殖用のイケスと岸壁との間の僅かな隙間を狙ってみますが、そこにはナガサキスズメダイとニシキベラが大量にいるため、他の魚がサシエに触れることは不可能です。ツノダシ、ハタタテダイ、クロダイ、ニザダイ、カワハギ、ハリセンボン・・・。私は手の届かない足元の魚たちを、魚たちは手の届かない餌を、ただ見つめることしかできません。
 つまり、これ以上の長居は無意味ということ。移動、移動。
4、ナガサキスズメダイ
 (スズメダイ科)
5、イスズミ(イスズミ科) 6、クロホシイシモチ
 (テンジクダイ科)
7、オヤビッチャ
 (スズメダイ科)
8、カサゴ(フサカサゴ科)
  ガシラ。

・湾奥の河口
 移動先は同じ泊浦湾の最奥部、小さな川の河口でした。
 アオサだらけの河口と、コンクリートで隔てられたスロープに何種類かの魚が目視できたので、渓流竿に玉ウキの仕掛けを結び、兵庫で買ってきた石ゴカイ(高知では砂虫と言ったかな?)を投入し、8時12分、15分に10cm足らずのヘダイコトヒキ、ついでに何度もハリを噛み折られながらクサフグも確保。当然ながらニシキベラもやってきて、容赦なくハリを奪っていきました。
 「クロサギ(アマギ)も見えるけど食い気が全く無いなあ。次に行くか・・・」と思っているところにアオヤガラが襲来しました。これを見た私が、車に戻ってルアーロッドを引っ張り出してきたのは当然の事。しかしながら小型ミノー、ワームと何にでも興味を持つのにアタックまではしてきませんでした。
 残念ですが移動です。ぐずぐずしていると次のポイントが消滅してしまいます。


9、ヘダイ(タイ科) 10、コトヒキ(シマイサキ科) 11、クサフグ(フグ科)

・タイドプール
 国道321号線に戻り、土佐清水方面に進んでいくと、やがて道端に地磯が見えてきます。今度はそこに形成されるタイドプール(潮だまり)で竿を出そうというのです。

 使用するのは子どものころに親に買ってもらったタックル。すでに会社自体が釣りから撤退しているリョービのテトラ竿「テトラプロ」1.2mと、未だにカタログの一角を占め続けているシマノの小型両軸リール「チタノスチヌスペシャル」という組み合わせ。これに1.5号のハリスと2号の袖針を結び、石ゴカイを刺し、3Bのガン玉を一つ打って、小さなポイントを狙っていきます。

12、アカササノハベラ
 (ベラ科)
 おっと、大きなタイドプールというか、海と直結した深い溝に多数の魚影を発見。ニザダイ類、ギンユゴイ、オキナメジナ(牛グレ)などの幼魚がウロウロしていますし、夜釣りで釣れるはずだったゴンズイの群れも・・・。
 ニヤニヤと込み上げてくる笑いを押さえつつ仕掛けを投入すると、目の前の魚たちは一目散に逃げ去ってしまいました。その一方で疾風のごとく距離を詰め、餌を乱暴にくわえこんでいく魚が2種類います。ニシキベラとクサフグです。
 中でもニシキベラの集団はどこのプールにもいて、執拗に餌を追い、5匹に4匹の確率で細地袖2号キツネバリ2号といったハリを曲げ、砕き、奪い去っていくのです。猛暑の中での小針結びの連続に頭の中は沸騰寸前。ニシキベラを見る目にはいつしか殺意が宿るようになっていました。ここ数年、あまり目にすることはなかったのに、今年は何でこれほど異常発生しているんだ!

13、クモハゼ(ハゼ科)
14、カエルウオ(イソギンポ科)
 9時42分に辛うじてアカササノハベラが釣れましたが、この状態では時間の無駄にしかなりません。諦めて次のポイントに行こう。そう思って引き上げかけた時に、海と切り離されたプールが目に留まりました。
 覗き込んでみるとハゼの姿があります。当然ながら足を止め、仕掛けを投入すると、数匹のハゼがス〜っと寄ってきてたちまちヒット。手に取ってみると、やはりタイドプールの常連のクモハゼでした。

 そのクモハゼを数匹釣ったところで、ギンポのようなハゼのような、6〜7cmほどの細長い魚が登場。クモハゼと、こんな所にも当然のようにいる小型のニシキベラとの間で、サシエの奪い合いを始めました。
 私は水汲みバケツに水を汲み、クモハゼとニシキベラを釣っては入れ、釣っては入れて隔離したうえで、その魚を集中攻撃。すると今度は餌をしっかり頬張ってくれましたが、ハリではなくエサを咥えていただけらしく、空中で落下。その後も数回食ってきましたが、いずれも落下で、結局取り逃がすことになってしまいました。
 ただし、その代りに10時36分、カエルウオをゲットすることに成功しました。

 ここにはまだ何種類かいるかもしれませんが、潮がドンドン満ちてきています。せっかく隔離されていたポイントまで海が押し寄せてきたので、次のポイントに向かうことにします。

・衆寡敵せず
 今度はちょっと入り組んだところにある砂地の波止にやってきました。
15、ホウライヒメジ(ヒメジ科)
16、キタマクラ(フグ科)
 ぐるっと偵察してみると、カマスのような細長い魚や、ニザダイ類の幼魚、ヒメジ類の幼魚などが群れている一角があったので投入すると、11時9分にウミヒゴイ属の魚がヒット。尾柄に黒斑ではなく、桃色の斑紋がありますが、これがどうやらホウライヒメジの幼魚のようです。7cm程度の大きさとはいえ、さすがにこの魚、ヒット直後の瞬発力はなかなかのものです。

 カマスらしき魚やニザダイ類は餌には無関心でしたが、とりあえずキタマクラだけは確保、あとは一隻の漁船の下にセイゴらしき魚影を2つ発見しましたが、なぜかそのスペース限定でクサフグの大群が居付いており、餌を落とすとたちまち浮上して2対100くらいの戦いになってしまいます。人間界では『応永の外寇』(室町時代、わずか600程度の対馬留守部隊が、島の有力者の不在を狙って押し寄せた李氏朝鮮・世宗の侵略軍約18000を一方的に殲滅)みたいなケースもありますが、今日はとても勝負にならないので断念。
 さあ、次は川!

・目標は淡水魚2種
 一旦「道の駅大月」に戻り、カマスの姿寿司とトコロテンを買って手早く腹ごしらえしてから、柏島方面に向かいます。
 その道中、県道43号線に沿って流れ、古満目の湾に流入する頭集川(かしらつどいがわ)に立ち寄って、淡水魚を2種ほど獲得しておこうという算段です。
 ところが、目的の場所には広島ナンバーの車が止まっており、家族連れが歓声を上げながら川に飛び込んでいるではありませんか。仕方がない、100mほど下流に行くか。

 引っ切り無しに車が行き交う、恐ろしく交通量の多い県道をようやく渡り、ガードレールの外の僅かな足場から渓流竿を伸ばしてみるとそこは汽水域でした。
 魚は多数見えますが、魚種はクサフグとボウズハゼばかり。困った・・・、クサフグはカウント済みだし、藻食性のボウズハゼなんてオトリ鮎でも泳がせないと掛らんぞ・・・。

17、ゴクラクハゼ(ハゼ科)
18、カワムツ(コイ科)
 再び仕方ない、なりふり構わず泳いでいる場所の少しだけ下流で釣らせてもらうことにします。
 先ほどの場所とは僅かしか離れていませんが、ここは完全に淡水域で、事前調査のとおり、泳いでいるのはカワムツ系とヨシノボリ系の魚。
 12時48分、わずか一投でヨシノボリ系の魚が石ゴカイにヒット。その正体はゴクラクハゼでした。その後ハゼ系を数匹釣って、全てがゴクラクハゼであることを確認すると、次はカワムツ系の魚に狙いを絞ります。
 しかしこれが、石ゴカイには見向きもしません。そこで、コイ科用に地元兵庫のマックスバリューで買ってきた袋入りの生ウドンを刺して投入すると一発でヒット。讃岐うどんではなく、より細かった稲庭うどんでも四国の魚が釣れることにホッと一息^^ 魚の方はカワムツであることを確認し、ミッションコンプリート。滞在時間4分、さあ次行こっ。

・時間の無駄
 次はいつもの古満目港、狙いはもちろん宿敵ハタタテダイ。
 でもやはり、ここはナガサキスズメダイが多すぎます。魚種は色々いるのにそれ以外の魚を食わせることは不可能に近いです。akio君から直前に情報をもらったクロホシフエダイ狙うためにイカゲソを使ってみても奴らの猛攻は防げず、ルアーでは反応なしでした。
 で、早々に「ここで釣っても時間の無駄」という結論を出し、次のポイントでゆっくりと釣るために道を急ぎました。

・1000種の魚が泳ぐ島
 一日目の終着点、盆明けの週末の柏島は、人と車でごった返していました。
 本土との間にかかる橋の周辺が遊泳禁止になった影響もあるのか、後浜の遊泳スペースは満員御礼。当然駐車スペースも満員御礼で、車を置くのに右往左往しなければなりませんでした。
 とりあえず遊泳場の反対側のスペースに駐車することはできましたが、車を降りた瞬間に倒れそうになるほど暑い午後2時台の港。これではとてもじゃないが釣りなんぞできません。魚の偵察を兼ねて港を歩き、集落の路地にある店に入ってかき氷を食べてクールダウン&時間調整。

19、ソラスズメダイ
 (スズメダイ科)
 15時になりました。釣りを始めましょうか。
 港の内向きの角にソラスズメダイの群れを発見したので、テトラ竿に極小のタナゴ鈎を結んで投入。宝石のように光り輝くその魚を一発でゲットすると、小さな女の子が目をキラキラと輝かせて寄ってきました。掌の上で跳ねているソラスズメダイを見せてあげ、触らせてあげると「青い魚を触らせてもらった〜♪」と大はしゃぎ。その子のお父さんも嬉しそう。
 そのポイントにはハリセンボンもいたので、自分のためにも、女の子のためにも釣ってあげたかったけど、残念ながら餌を食う気は全く無し。ついでに近くにいた大きな黒斑のある黄色いチョウチョウウオ・トノサマダイも食う気無し(涙)

 15時17分には、昨年のチャレンジで散々苦しめられたオトメベラを初ゲット。今年はどうしたことかこの魚をあまり見かけませんが、その代わりにニシキベラが猛威を振るって柏島でも手の付けられない状況でした。その勢いに圧倒されるのか、他の魚はなかなか餌を追ってくれません。グレも、ロクセンスズメダイも、テンジクスズメダイも、タカノハダイも、サンノジ類の幼魚も、そして手の届く距離にいるカミナリベラや、クロユリハゼとかアケボノハゼのようなシルエットのハゼも、なんで
20、オトメベラ(ベラ科)
21、クロメジナ(メジナ科)尾長グレ
22、カワハギ(カワハギ科)
ここまで餌を食わんのや!そして、ニシキベラとソラスズメダイ、お前らなんでここまで食いまくるんや!

 15時46分になってようやくクロメジナ、50分にはカワハギを確保。ニシキベラさえいなければカワハギなんて敵ではありません。餌を食う時にアタリを出すような魚は、例のあいつに比べたら3流の餌取り名人に過ぎぬわ!

 午後4時を過ぎると、ニシキベラの攻撃が少し緩みました。けど、狙いの魚たちの食いの悪さは変わらず、大苦戦は続行中です。
 そんな中、珍しく餌に反応するベラ以外の魚を発見しました。50cmくらいあるハリセンボンの一種、ネズミフグです。ハリをハゲ鈎3号に換え、オキアミボイルを刺して口元に落とせば一発でヒット、水面に浮かせることに成功しました。しかしロッドはテトラ竿、ハリスは1号です。こんなものを引き抜くことなどできません。ここは写真に収めることで勘弁してもらおうと、片手でやり取りしながら片手でデジカメをまさぐって、マクロの設定を解除するなどしているうちに折角のネズミフグはハゲ鈎を噛み折って逃亡。結局カウントすることはできませんでした。

 さて、午後5時を過ぎると随分と人が減り、海水浴スペースは無人となりました。ここで待ちかねていたルアータイム。
 この柏島エリアの砂地はマダラエソの類がやたらと多いため、最初から計算できる魚種としてリストに上がっていました。この日も案に違わずミノーを追尾してきたのですが、ヒットまでには至りません。

 そこで、橋を渡って本土に戻り、柏島の渡船が並ぶ「渡し場」の港からキャスト。この場所は割と水深がありますが、あまりにも透明度が高いためか、底生のエソがトップで釣れます。もちろんトップで釣れてミノーで釣れないというようなことは無く、数投でガツンとヒットした30cmくらいのミナミアカエソを追加!

23、ミナミアカエソ(エソ科)
・過酷だった一日
 18時20分、私は暮色に染まる柏島を後にしました。
 ここまでで手にした魚は23種。数だけ見れば目標50種の半分近くまで来ていますが、中身は普通種ばかり。翌日に入る予定のポイントで釣れると読んでいた魚種も多く、いわば釣果を先食いしているような状態には先が思いやられます。

 運転6時間、釣り16時間。この猛暑の中、ほとんど休まずに戦い続けた私はフラフラになっていました。
 定宿の幡多郷に入った私には、「今日はすぐ近くで花火大会があるから、ちょっと行ってみたら?」という宿のマスターの勧めに従う余力は残されておらず、食事と風呂を済ますと、近距離で咆哮する花火の轟音を夢うつつで聞きながら23時ごろまで3時間ほど眠りました。
 その後は基本的には寝転んでいるだけ、時々ワンセグ放送を起動して深夜ぶっ通しで放映していた朝ドラ『あまちゃん』の再放送を観たり、時々眠っていたりというような状態で、クーラーのない熱帯夜が明けていきます。

・二日目も懲りずに
 残り魚種は27種。目標達成のためには昨日の取りこぼしを回収していくしかありません。少なくともハリセンボン、ネズミフグ、メジナ(口太グレ)、ホシササノハベラあたりは確実に取っておかないと無理だろう。後は夜釣りのミナミハタンポ、ゴンズイ、ナミマツカサあたりか・・・。
 しかしながら、暗いうちに出撃するほどには体力気力が回復しておらず、結局6時までグダグダと布団の上で過ごしてようやく出発となりました。

 本日最初の目的地は昨日も歯が立たなかった古満目港。止めておけばいいのに、体が勝手に動いてしまったんです。

 岸壁を歩き回っていると良型のハタタテダイを2匹発見。ナガサキスズメダイの大群は今日も食欲旺盛ですが、ハタタテダイの食い気とスピードはそれに負けてはいません。
 餌を取るのではなく消すという能力を持ったこの魚への対抗するため、今回はキス用の弓型テンビンに短ハリスの仕掛けを使用し、アワセをテンビンに任せるという策を使ってみたのですが、ナガサキスズメは退屈になるほど掛ってもハタタテダイだけはどうしても掛ってくれませんでした。
 ついでにハリセンボンも掛ってくれませんでした。珍しくサシエに反応する個体がいて、口の中にオキアミを送り込むことには成功したものの、ハタタテ仕様の小バリはその唇に立たず。

・岸壁の下の波打ち際
24、クロダイ(タイ科)チヌ
 今日もグズグズはできません。古満目は一時間程度で諦めて、今度は宿毛湾奥方面の船溜まりにやってきました。
 港内にはカラフルな魚が少なく、大小様々なチヌがゴロゴロいるほか、イシダイ、遊泳性のハゼらしきものが群れ、30cmくらいのハタ類が泥を巻き上げながら逃げていくのも見えました。
 7時35分にササノハベラがヒット。内湾性のホシササノハベラかと期待しましたが、残念ながらアカササノハベラの方で、これはすでにカウント済み。港の岸壁の上から波打ち際を狙えるポイントでは、膝くらいの水深の場所でヘダイの幼魚を釣りますが、これまたカウント済み。そして7時46分に食ってきたタイ系の幼魚は、待望24種目、クロダイ(チヌ)の子でした。

 ここの波打ち際にはいろいろな幼魚がやってきました。ある時は口太グレの小編隊、ある時はコバンヒメジらしき群れ。しかし口太グレがサシエを口にする瞬間にアカササノハベラが強奪、コバンヒメジが触った瞬間にヒラスズキのセイゴがそのゴカイを掠めていきました。まあ、ヒラスズキは折り返しの25種目として追加できましたけど^^
25、ヒラスズキ(スズキ科)

・赤道直下のコッパグレ
 腹が減っては戦はできぬ。そこで、道の駅宿毛に立ち寄って、おにぎりモーニングを注文。ただこれが思いのほかタイムロスとなり、松岡漁具で今日の分の石ゴカイを補充し、藻津(むくづ)の波止にたどり着いたのは10時ごろになってしまいました。
 ここでの狙いは口太グレ。サイズは関係ないので簡単なはずなのですが、撒き餌のないグレ釣りにここまで苦しむとは予想外。この辺でどうにかして釣っておかないと先に進めなくなってしまいます。

 で、藻津の波止の内向きは、よくもまあここまで・・・と呆れてしまうほどのクロホシイシモチ(アカジャコ)が集結していました。まさに波止に沿って赤い帯というか、赤い道がどこまでも続いていると言ってもいいでしょう。15cm程度の口太グレの群れもいますが、それはあまりの少数派。
26、メジナ(メジナ科)
 まともにやっては勝ち目がありませんが、ボイルを手で掴んで数匹ずつ撒き、仕掛けを手投げすることで、テトラ竿でも突破成功。上がってきた
のは尾鰭を何かに食いちぎられ、まだ血を滴らせている口太グレでしたが、今は尾鰭そのものが同定の決め手にはならないこの魚種においてはその有無は関係なし。メジナはメジナということで、10時6分、ミッションコンプリートです。

・赤鉄橋の影の中
 中村宿毛道路を途中下車。中筋川の浮草だらけの淀みで竿を出してブルーギルを追加してから、四万十川下流へとやってきました。
 釣行の数日前に最高気温の日本記録を叩きだした観測地点はもっともっと上流ということは分かっていても、それでも今、四万十市といえば暑いというイメージが刷り込まれてしまっています。いや、刷り込みとかじゃなく、この日も実際暑かったんですが・・・。

27、ブルーギル
 (サンフィッシュ科)
 まずは淡水系の魚種を確保するため、より上流のポイントに入ろうとしますが、狙いのポイントでは観光客が水遊び中。そこで有名な赤鉄橋まで下って、その橋脚の消波(?)ブロックから竿を出すことにしました。

 河川敷の駐車スペースから歩きにくい道のりを踏破して辿り着いた、鉄橋の影の中の極楽ポイントは、40cmくらいのオオクチバス(ブラックバス)と、45cmくらいのチヌが同居する、ちょっと異様な世界でした。
 チヌはカウント済みなのでバスの方を・・・と、石ゴカイを大きく刺したハリを渓流竿で振り込むと、コンクリートの切れ目にステイしていたバスが石ゴカイをくわえ込んでいきました。が、残念ながら針掛かりせず。アワセが早すぎました。

 ところで、このブラックバス類や、先ほど追加したブルーギル、他にはカダヤシやウシガエル等も、特定外来生物被害防止法によって飼育、保管、移植、釣り場の外周道路を越えての生体の持ち運び等が禁じられており、違反すれば最大で懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金(個人) 1億円以下の罰金(法人)が課されます。釣り具メーカーや一番に啓発すべきバス釣りの雑誌や番組などはこの事実に触れたがりませんが、自分自身だけでなく、初心者や子どもたちが、知らずに罪を犯すようなことの無いように気を付けてあげてくださいね。

28、ギンガメアジ(アジ科)
 さて、脱線を修正しましょうか。
 赤鉄橋の真下でバスを掛けることはできませんでしたが、流芯脇の巻き返しで玉ウキがスルスルと消し込んでいき、キュンキュンと力強く心地よい引きで、20cm超のギンガメアジが上がってきました。ちょうどその時、赤鉄橋の下を通過していたカヤックの集団から歓声が上がりました。

 次は影の中から出て、下流向きのブロックから釣ることにしましょう。
 狙いは移動中に見かけたコイ科の淡水魚・・・だったのですが、ここで食ってきたのはヒラスズキのセイゴでした。サイズは30cmを超えているので渓流竿での抜き上げは不可能。
 「そうだ、あそこの砂利の場所に引きずり上げて取り込もう。」と考えて、ブロックからブロックへ飛び移った次の瞬間、目の前に河原の砂利が迫ってきたのです。なんだ?これは?と思うや、体が地面に叩き付けられ、肩と頭は水の冷たさを感じていたのです。
 落ちてしもた・・・。
 とりあえず、目の前に浮いている渓流竿を掴んでセイゴを取り込んで写真撮影。幸い竿もカメラも携帯も壊れてはおらず、自分自身の体も、額と肩と尾てい骨付近に打ち身を作ったものの大したことは無く、ポーチの中の仕掛けケースが粉々に砕け散るという損害だけで済んでくれました。

 転んでもただでは起きぬ風雲児、そのままコイ科の魚を狙って釣りを続けますが、ヌマムツやムギツクらしき魚はゴカイもウドンも無視。釣れると計算していたチチブなどのハゼ類も、ここでは立派な漁の対象になっているせいか見当たらず、カウント済みのゴクラクハゼしか釣れてくれません。
 困ったな、これは。

29、ウグイ(コイ科)
・あの場所を探して
 コイ科だと、ウグイくらいは釣っておかないと話になりません。
 確かこの周辺には、以前にウグイしか釣れなかったポイントというのがあったはずですので、あいまいな記憶を頼りに川沿いを走り回りました。しかしそれがなかなか見つからず、結構なタイムロスをすることになってしまいましたが、どうにか発見。1時30分にウグイを確保。
 1匹釣ったらここには用はありません。時間もありませんので道具を仕舞って、次はより河口に近い石畳に移動し、本格的な汽水魚釣りに臨みます。

・汽水魚まとめ釣り
30、クロサギ(クロサギ科)
 石畳での石ゴカイを使った穴釣り&探り釣りでは色々と数釣りすることができました。
 新規釣獲はクロサギ(アマギ・ムギメシ)、ウロハゼ(土用ハゼ)、キチヌ(キビレ)、シマイサキ(スミヒキ・スミヤキ)の4種。
 あとはギンガメアジとか、クロダイとか、すでにカウント済みの魚種ばかり。本スズキやフエダイ科の魚、汽水の帝王でドラマが・・・なんてことがなかったのが心残りですな。

31、ウロハゼ(ハゼ科) 32、キチヌ(タイ科)キビレ 33、シマイサキ(シマイサキ科)

・佐賀もまた、ベラの海
 そういえばハリセンボンを釣るのを忘れてました。そうだ、あれは確かあそこにいっぱいいたな・・・と、黒潮町灘の港に寄ってみますが、外海の波高の影響か、港内は濁り、ニシキベラとキタマクラくらいしか目視できませんでした。気になっていた白浜海岸のタイドプールもこれでは入ることができません。

 そんなこともあって、この釣行の最終ポイントである佐賀新港に着いたのは午後4時ごろでした。
 この日は私のいつものハタタテポイントには親子連れが入ってチヌ狙いのフカセとか、ブッコミ釣りをやっていたので、『 「 』のような形をした大きな波止に車を乗り入れ、内側の角附近に布陣しました。

 ここの波止にも大きなチヌがうじゃうじゃしていますが、こんな浮きチヌは滅多に食わないし、カウント済みでもあるので無視。数こそ少ないですが、ニザダイ系の魚たちや、コバンヒメジ、チョウチョウウオ、ハコフグ、ニジギンポといった小物も見えているので、最後までぶれずに小物釣りです。
 ところが、海の中にもぶれない奴らがいました。カラフルな悪夢・無数のニシキベラです。狙いの魚たちが餌を落としても遠巻きにしているだけなのと対照的に、相当遠いところからでも快速を飛ばして駆けつけてきて、落とされた餌の最後の一片が消えるまでは何があっても執拗に、地の果てまでも追いすがる勢いでハリに食いついては折り、伸ばし、その度にハリ交換を強いられます。強烈に燃え盛る西日の中、酷暑に焼かれて座れないほどに熱せられたコンクリートの上での袖2号やキツネ2号の鈎結びを。

 さすがの私も我慢の限界を超えました。ハリを飲んだニシキベラをとうとう握り潰し、直後に掛ったニシキベラを怒りに任せて踏み潰そうと足を振り上げたところで我に返りました。人は誰でも心に鬼を飼っているが、そんなものに支配されてはいけない。今のような心理で釣りをしてはいけないと。
 休憩だ。西日が山にかかり、ベラが眠る準備を始める頃まで、車の陰で休憩だ

 次回からはまずベラ用の大きめのハリを使って目につくベラを徹底的に釣りまくり、何かの容器に隔離したうえで小物釣りを始めるしかなさそうです。ベラの排除に何時間かかるのか、まったく読めませんけど。

34、ニジギンポ (イソギンポ科)
・占拠
 5時半ごろ、ベラの姿がほとんど無くなり、キタマクラだけが元気になりました。他の狙いの魚たちの食欲は変わらず淡泊。ああ、こいつらにニシキベラの万分の一ほどの執念があったなら・・・。
 そんな中、5時42分に小さい体に不釣り合いな鋭い犬歯を備えた危険なギンポ・ニジギンポをゲット。その直後に海の様子が変わったのです。

 この時私は、クーラーの中に入ったままだったオキアミ生をバッカンに移し、柄杓でパラパラパラパラ撒き続けていたのですが、そのオキアミの煙幕の中に巨大な魚が突っ込んできました。70cmはあろうかというコロダイです。
 こんなの見たら挑戦しないわけにはいきません。車から2号の磯竿を引っ張り出し、4号通しにマダイバリを結んだズボ釣り仕掛けを投入。しかしサシエに使い切れていなかった生スルメイカのゲソを使ってみても、キタマクラらしき魚に齧られるだけでヒットに持ち込めず、そのうちコロダイはいなくなってしまいました。
 そして、このスルメイカの使用が、帰りたいのに帰れないという思わぬ事態を招き寄せることになったのです。

 コロダイと入れ替わるように、撒き餌にいい反応を見せ始めたチョウチョウウオを狙っていると、背後から何かを打ち合わせるような、聞いたことの無い音がし始めました。何事かと思って見に行くと、(細菌やウィルスを除けば)日本で最も多くの人の命を奪い続けている生物・オオスズメバチが、大きな音を立てながらスルメイカを貪り食っているのです。しかも近づいた私を激しく威嚇し、攻撃も辞さぬ剣幕で領有権を誇示してくるので恐ろしくて手出しすることができません。
 まあ、しばらく放っておけば満腹して帰っていくだろうと考えて釣りを続けますが、ハチはいつまでたっても居なくならず、イカは無論の事、それの入っている食品トレーまでも齧ってノコギリの刃のごとくギザギザにしています。

 そのスズメバチ一瞬いなくなりました。私はその隙を逃さず、もう使う見込みのないイカを海の中へ処分することに成功。やれやれと思ったのも束の間、奴はすぐに帰ってきてイカが置いてあった場所で歩き回っています。そして激怒しているのが遠くから見ていてもよく分かります。
 やがてスズメバチは背後に置いていた、餌の袋や切れたラインなどが入った大きなレジ袋の中に潜り込み、またしてもカチカチと音を立てながら、中の物を漁り始めました。

 この間、私は釣りへの集中力を欠いてしまい、折角の撒き餌を食っているチョウチョウウオをハリに掛けることができませんでした。
 また、何らかのフィッシュイーターが近距離でボイルするという絶好のチャンスも、ルアーのセットが間に合わなかったために、みすみす逃すという失態を演じてしまいました。

 体力の限界が近づいています。
 50目達成にはまだ遠いし、袋の中からは未だハチの発する音が聞こえ続けています。が、もう気にする余裕は残っておらず、道具を片付けてハチを強制排除し、逃げるようにして佐賀新港を後にしたのです。

・初めての・・・
 今回の釣りは、予定通りクーラーに収める魚が一匹もないというほどの小物釣りでした。しかし酷暑の中をひたすら走り続けたこの2日間は、いつもの磯釣りとは比べ物にならないほどの体力を消耗させていました。
 この状態で一気に兵庫県まで運転して帰るのは絶対に不可能、途中で眠りながら走ってもいいけど、それじゃいつまでかかるか分かりません。明日は平日だし、代休でもあるのでどこかで泊まって帰ろうと思って佐賀温泉「こぶしの里」に行ってみると、満室だと断られ、仕方なく入浴と食事をしただけで運転続行。

 で、辛うじて土佐サービスエリアまでは行きましたが、ここで2度目の限界です。が、止まったら眠れない。走ったら眠さでパニック状態。しかも進行方向の高松道が事故のため通行止めという表示まで・・・。英雄は3度の打撃を受け、最後の一撃で大樹のように崩れ落ちる・・・。いやいや、そんな悲劇的な目に遭うわけにはいきませんから、高速を降り、眠くなったら道端ででも寝られる下道を走ることにしました。
 が、それでも無理そうです。これは、どこかに泊まらないと本当に帰れないぞ。

 時刻はすでに深夜12時前。こんな時間から泊まれる場所って、その手のホテルくらいでしょう。携帯で調べると、それは高知市の海岸線に密集しているということで、這う這うの体で辿り着き、ドキドキしながら潜入。
 わっ、車に何か当たった・・・って、カーテンがあるんかい!うわっ、マッサージチェアにでっかいテレビに電子レンジに・・・至れり尽くせり、しかもタダですと!?なにぃ、こんなでっかいベットが存在したとは・・・。あ、そういえば普通に入ったけど、こんな所一人で利用してもええのかな?それに宿泊料金の支払いってどうしたらいいんだろ?とりあえずフロントに電話して聞いてみよう・・・。

 女性には縁がない私が一生入ることはないと思っていた、初めての「その手のホテル」は驚きでいっぱいでした。
 これなら帰路に限界を感じた時や、中途半端な時間帯を狙う釣りの宿として使うのもありなんじゃないか?なんて思いながら、数多の男女があんなことやこんなことを繰り広げたであろうベッドで一人、睡眠という名の快感に身を任せたのでした。
 あまりにもベッドや布団、枕がでか過ぎたのと、慣れない世界に興奮したせいか、眠りは非常に浅く、結局目が覚めている時間の方が長かったけど・・・。

 翌日、南国インターへ行ってみると、未だに高松道事故通行止め継続中です。仕方ないので・・・というか、まだまだ眠気もあるので国道32号線で坂出まで走破し、瀬戸大橋だけ渡って、本州でも下道を走って帰宅しました。
 時間はかかるけど、最近高速を走るのが怖いんです。夢の中で走っているというか、自分が自分で無くなる感触に襲われて・・・。これっていわゆるパニック障害なのかなあ??

・34種、まだまだです。
 2日で50目釣りを狙った今回の釣行の成果は1日目23種、2日目11種の合計34種止まりでした。
 あまりにも取りこぼしが多く、サシエをつつかせながら掛けられなかった・取り込めなかった魚だけでも、タイドプールのギンポ、コバンヒメジ、ハタタテダイ、ハリセンボン、ネズミフグ、テンジクスズメダイ、ロクセンスズメダイ、ブラックバス、チョウチョウウオと続々と名前が上がりますが、全部釣っていても50種にはまだまだ届きません。つまりは、準備、判断力、知識、根性、タイムマネジメント力、そして体力が全然足りなかったということ。

 この恐ろしく疲れる馬鹿な釣りに、来年も挑戦するかどうかは分かりません。が、これから、似たようなことを地元でやるつもりです。
 再挑戦があるかどうかは、その結果にかかっていると言ってもいいでしょう。
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