風雲児  烈風伝
・絶好調?絶不調? 春のグレが釣れる理由

2016年 3月25〜26日 高知県 松尾&伊田
・絶好調!
 「金曜日か土曜日に行こ思とんやけど、釣れとぉ?」
 「何日か前にセイダバエに上がった組が30〜46cmを100枚くらい釣ったよ!他の磯でも30枚くらい出た!金曜はいっぱいやけど、土曜ならセイダに上がる組に混ぜてもらうように言うとくよ!」

 「金曜日に上物で一人、行けますか?」
 「行けますよ。グレは何かわからんけど、釣れる日には訳がわからんほど釣れよるよ。大きな尾長はもうちょい先かな・・・。今は38〜39cmくらいですね。」

 この2本の電話で、今年度何度目かの繁忙期明けの代休釣行の行先が決まりました。初日は2度目の挑戦となる松尾のまつき渡船、二日目はもう何度目か忘れてしまった灘&伊田の掛川渡船です。
 今回は両日とも期待が持てそうです!いやいや、伊田がそこまで釣れてるなら初日も口太入れ食いだとむしろ困ってしまいますね。
 ということで初日は尾長を狙うことにしてみましょう。口太場にばかり行ってたせいか、35cmオーバー尾長なんて実はここ2年、鹿児島の離島でしか釣ってないもんなあ。38〜39cmなら充分すぎるし、もしかしたら先週のリョータさんのように40オーバーも出るかもしれないし。
 とにかく楽しみです!

・6分の1ナポレオン
 ところが期待が高まりすぎたのか、久々に持病の釣行前不眠症を発病してしまいました。それも出発前夜に30分しか眠れていないという過去最悪のレベルで。
 発症までしばらく「眠っても眠ってもいくらでも眠れる」状態が続いていたとはいえ、これではさすがに仕事帰りの375km走破は無理です。

 そこで船長に9時ごろの弁当船から釣らせてもらえるようお願いし、家でしばらく眠ったうえで、休憩最優先で無理せず慎重に進軍することにしたのですが、家でも眠れず、道中でも眠れず・・・というか眠くすらならないまま普通に夜明け前の松尾漁港に到着。港で寝袋にくるまってもまたまた30分ほど眠るのがやっとでした。

・日本屈指の磯へ
 底物の名礁「沖臼」。
 西田敏行&三國連太郎のコンビも上がったことがある磯。
 午前6時、渡船出港。
 この日は事前情報にも関わらず「まつき渡船」は底物2人、上物3人。もう一隻の渡船なんて1人のみの、どこでも上がりたい放題の状況です。

 まつき渡船が一番に向かったのは本日の磯割り、沖のウスバエ(沖臼)。
 まずは沖側の高場に徳島の底物師が上陸し、続いて地側の低場に香川の底物師が渡っていきました。そしてその渡礁が完了する間際、船長から声が掛かりました。
 「上物も一人上がろうか!弁当船で来る予定だった人!」

 沖臼といえば底物師なら知らぬ者は無い日本屈指の名礁。上物でも足摺サイズ(30〜35cm)のグレやイサギ等の数釣りの磯だそうです。
 ただ皆さんの釣行記や磯釣りスペシャルの記事などを見ても「口太釣りを堪能できたが、尾長が釣りたくて他の磯に替わった」というような話が散見されますので、ミドル尾長を目的にここまで走ってきた私は正直困惑していました。
 しかし船長に「ここは上物でもええ場所やで!本流を流したら手元までドン!と当たってくるよ〜。」と畳みかけられては背を向けるわけにもいきますまい。なんだかんだ言って本流口太も、その白子もその魅力は絶大ですからなあ。尾長の可能性もゼロではないでしょうし。
 ということで沖臼低場が本日の舞台。
 
・上り潮!
 この日の沖臼は上り潮。話に聞く「100号オモリでも全く止まらない」というような激流とは程遠いですが、本流がミバイや汐崎との水道を南へと駆け抜けています。そしてそれは香川の底物師が釣り座を構えている灯台向きの出っ張りにぶち当たって、大きなカーブを描くヨレを作り出しています。
 私はその下手にあたる船着きに釣り座を構え、対岸の山の端から顔を出した朝日に照らされながらスタートです。

 真正面から低い太陽に照らされているのでポイントの様子はよく分かりません。まあ一筋縄ではいかないことだけはハッキリしていますが。
 足元の引かれ潮経由でヨレを狙ったらシラコダイの群れがサシエをつつくだけ。本流を狙っても仕掛けは思い描くようには流れていってくれません。いくつもの大きな湧昇流(鏡)が沖まで連なって、連携して邪魔をしてくるためです。

 00、G5、3Bとウキの浮力やオモリの打ち方を変えていき、G2のウキにガン玉4号二つという仕掛けにたどり着いた頃になってようやく海面の様子と攻め方がハッキリしてきました。
 貝類オンリーで挑む底物師の方と、対岸の臼碆灯台。
 まあ攻め方といっても沖目いっぱいに遠投して、ヨレや引かれ潮にラインが取られないように竿を立てて釣っていくという、ごくごくシンプルなものでしかありませんが・・・。

 開始1時間後の7時半ごろに湧昇流の勢いが一瞬だけ緩み、仕掛けが素直に流れていきました。
 竿先をラインについていかせては送り出し、ついていかせては送り出し・・・と、同じ動作を何十回となく繰り返しているうちに、たるみを持たせたラインが張り詰め、手元へと伝わる小気味よい衝撃。待ち焦がれていた瞬間が今、訪れたのです。

 本流の水圧を強く受けながら上がってきた分厚い魚は36cmの口太グレです。平らな磯の上で身を躍らせるその魚から漏れだす白子を見た私のテンションは急上昇!
 タラの白子(産地のものは別として)を遥かに超え、フグの白子にも匹敵するとも称されるグレの白子なんて長い間まともに食べていませんからねえ〜。

 ここから一気に入れ食い!と思いきや、また潮が湧き立ち、鏡がズラリとスクラムを組んで立ちはだかります。本流釣りが得意ではない今の私には到底攻め落とせない歯がゆい時間。餌も落ちず、ハリがかりしてくるものといえば対岸の汐崎から潮筋にポンポンと投げ込まれる地磯釣り師のカゴ釣り仕掛けくらいのもの。

・クライミングの代償
 苦しむ私に突然頭上から声が掛かりました。高場の船着き付近で竿を出している徳島の底物師の方が、沖向きの潮の中にひしめく浮きグレの存在を教えてくださったのです。
 私は磯に付着した海苔に足を取られないように気を付けながら低場の裏側に移動し、仕掛けを遠投。
 ところがというか案の定というか、見えているグレも見えないグレも反応せず、しばらくやっても釣れる気がしなかったので元いたポイントに撤退。
 すると9時過ぎに一流しだけいい潮が来て、それほど流すまでも無くゴツーンとアタって32cmをゲット♪

 しばらくすると弁当船がやってきて、ハナレでグレが入れ食いであること、沖向きが浮きグレだらけであること、潮なりに流せばいいことを告げて去っていきました。
 潮なりに流したらいいことは分かっているんですが、この状況、どうしたらいいものか・・・。いっそ本格的に沖向きをやってみるか。下から攻めてもパッとしなかったけど、上からだったら打つ手も増えるかな?そこで私は崖をクライミングして重いバッカンを高場に運び上げると、底物師の方にお願いして沖向きの一番奥から竿を出させてもらうことにしました。

 ところが沖向きは見た目とは違ってえらくゆっくりとした潮で、攻めるにも意外と制約も多いし、流してみてもあまりいい感じではありません。
 高場の船着き。一筋縄ではいかない潮。
 10時50分に口太が一枚だけ釣れましたが、潮筋ではなく足元のサラシの切れ目で食ってきました。それも一枚きりで後は魚影も見えず、結局潮が引いている今なら実は低場の裏側からのほうが攻め手が多かったことに気付かされただけで早々に撤収。汗をかきかき崖を降りて、弁当で体力を回復してから元のポイントを攻め直すことにしましょうか。

 そうそう、先ほど釣れた口太は29cm。明日の事もあるので今日のキープサイズは30cmのはずですが、白子を吹いているのを見りゃキープするしかありませんわ♪

・サシエ
 弁当を食べ終わって低場の船着きで再開すると何投目かで34cmがヒット。この時もまた流しやすい潮が来ていたのですが、決め手となったのはサシエだったような気がします。

 今回のマキエはオキアミ生に磯グレスーパー浮かせとグレZの組み合わせ。サシエはブロックから分けた生と、マキエの中から直接取る生、ジグヘッドに刺してルアー感覚で使えば爆釣!と称して売られているハード加工のオキアミ(ただの硬いオキアミとして普通に使用。暖期に使えば面白そう。)、そしてボイルの4種を使っており、グレのヒットを導いたのは最初の一枚以外全てボイルでした。
 弁当明けのこの時も生や加工オキアミからボイルに替えた途端に食ってきてくれました。
 ボイルだと食わない場合は結構あるけど、生や加工オキアミがかなりの確率で残るような状況でもボイルにしなきゃいけない場合もあるものなんですねえ。

・寝起き?の
 12時ごろになると潮がすっかり緩んでしまいました。
 足元には少量のコッパグレやコッパイスズミがいてポツリポツリと食ってくるものの、本流からの反応はありません。
 底物師の二人も大苦戦。エサトリが活発でイガイや赤貝90個じゃとても持たないとか、上げ潮になってから上がってくるオモリが冷たくなってきたとかとぼやき合い、最終の4時まで待たずに3時で止めることにしたようですので、私も便乗して残り時間をあと3時間弱としました。

 さすがに疲れが目立ってきたので残り時間は寝て過ごそうと平らな磯の上に横になった私でしたが、気温はそんなに高くないのに磯と太陽が熱くて寝られたものじゃなく、結局1時を待たずにポイントに舞い戻ってしまいました。
 そしてその一投目、見る影もなく弱まった潮の壁の周辺でG2のウキがスルスルと沈んでいき、眠気覚ましの33cmの口太が磯の上に踊ることになろうとは。

・貯金!
 その後は「本流」改め「沖の緩い潮」ではなく、近距離で勝負せざるを得ないという個人的にはやりやすい展開。キツによると思われる噛み切られバラシやハリ外れに見舞われながらも、2時前にはジンタン7号を打った0号のウキを少しだけ沈めてキープする戦法で34cmの追加に成功しました。
 この一枚の後、納竿時間が迫ってきた頃に状況が好転し始めたのが多少心残りではありますが、口太グレの29cm〜36cmを6枚という釣果で終了です。

 さあ、明日は入れ食い確実、絶好調のホームグラウンドですし、ベタ凪ですし、貯金もあるから気楽に臨めますな。場合によっては予約している一級磯を止めて未知のポイントの開拓とか、前回、釣行記すら書けない状況だった沖八でのリベンジマッチを試みてもいいかもな。
 そのためにも宿まで無事に走って、今夜こそはどうにか眠らなけりゃいけないぞ。
 沖臼の低場。満潮時は中央部を潮が洗います。  沖臼高場と対岸の汐崎。カゴ釣り仕掛けがポンポン飛んできます。
 ● 松尾 matsuo
利用渡船 まつき渡船 出港地 高知県土佐清水市・松尾漁港
時間(当日) 6:00〜15:00
(16:00まで可)
料金 3500円
駐車場 無料 弁当 500円
宿/仮眠所 民宿提携 システム 一部の磯は磯割り制
磯替わり 可能 特記事項
*データは釣行日のものです。間違いや営業内容の変更があるかもしれませんので、
必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません)

・状況急変
 「明日は伊田漁港でええかな?出船は何時?今日は釣れた?」
 宿のある中村から掛川渡船に電話を入れてみると、予想だにしなかった答えが返ってきました。

 「灘は時化なんで伊田に6時ね。釣果かあ・・・。昨日から食いが止まったねえ。昨日も今日もセイダは0枚。全滅。三角はコッパだらけだし、ヒラバエで1枚釣れただけやね。モギタネ(アカササノハベラ)すら掛らない状況。」
 何ということでしょう。耳を疑わずにはいられないほどの状況激変。これこそが撃沈大魔王(古っ!)の底力なのか・・・。
 まあ魚が見ているのに食わないということなので、何らかの攻略法はあるかもしれませんね。

・予定通り、セイダバエへ
 翌朝の掛川渡船の乗客は4人で、私は常連さん2人と一緒に予定通りセイダバエに上がることになりました。
 その常連さんが船着きと南向き中央部の底物ポイントに入り、私は一級ポイントである南向きの少しだけ高い所へ。
 追加で同礁させてもらっているのだから余った所でよかったのですが、お二人が再々勧めてくださったので、ありがたく入らせてもらうことにしたのです。

 慣れ親しんでもはや書くことも少ないセイダバエ。スタート時にはまだ満ちが残っており、うねりも少しついていて、一発波には要警戒です。さらに磯の周囲はどこもサラシで不安定なので釣りを組み立てるのが非常に大変。G5のウキではサラシにさらわれて釣りにならず、3Bとかで張って釣ろうにも水面以外の潮はほとんど動いていないので厳しいし、水深がそれほど無いので沈め釣りもなかなか・・・。

 底潮が右にゆっくりと動き出したのは潮が下げに入った8時ごろ。時を同じくして足元にはまあまあ大きなグレが見えはじめました。
 この時の仕掛けは00のウキ、潮受けウキゴム、ジンタン5号1つ、ハリス1ヒロ半の組み合わせ。これを昨日の終盤同様、ほんの少しだけ沈めてロッドで表層流の直下をキープ。その上でウキ止めを細かく上下させたり、オモリの位置を変えたりして答えを探していくうちに今回の釣行で初めてとなる尾長グレがヒット。26cmなのでリリースですけど、これでとりあえず三日連続のセイダバエ全滅だけは避けられたかな。

・いきなり大台に
 浮きグレではないけどえらく青かった
41cmの口太グレ。
 8時27分、正面から磯にぶつかってゆっくり左右にはけていく潮に乗せて、右側に伸びている大きなハエ根の際を流していた、ウキ下2ヒロマイナス50cm、オモリ位置ハリスの上から40cmの仕掛けがスルスルと降下していきました。と同時にロッドに重量感が伝わります。感じた瞬間に「これは!」と思わせる重量感が!
 ハエ根を躱し、何度かの突進を躱して魚を浮かせると、隣の常連さんから「ええの釣ったな〜!」という声が飛びました。ニヤニヤしながらタモに収めた魚は口太グレ41cm。よっしゃ〜!今回の目標達成だ〜!!

 私は気をよくして同じハエ根際を攻め続けていると、数投後にウキとロッドが同時ににドーン!と海中に突き刺さっていきました。しかしロッドは曲がり切る前に跳ね上がり、ウキはサラシに弾き飛ばされて大海原へ旅立っていきました。
 やってしまった・・・。でも次は獲る!そう誓って1.7号だったハリスを2号に、5号だったハリもサイズアップして再挑戦です。

・手を変え品を変え
 2枚目の口太34cmが来たのはちょうど30分後。その30分前とはウキ下の位置もオモリの位置も重さも同じではありません。
 水深は無いし、魚影は比較的濃いにも関わらず、タナや仕掛けを変え続けていかないと上手くいかないのが伊田の特徴であり面白さであると感じている私は、この日も結構な頻度で細かく仕掛けをいじりました。というより、コロコロ変わるサラシや潮に合わせて変えていくしかありませんでした。

 9時23分に釣った31.5cmは少し沖目に走らせて食わせました。マキエを打ち込んでから15ほど数え、00ウキの直下にG5浮力のナビ、ハリ上4cmにG5のオモリのスルスル仕掛けに後を追わせて仕留めました。

・絶不調なんのその
 それからしばらく中休みのような状態が続いていましたが、11時頃から再び竿が曲がりはじめました。干潮が近づき、かつては磯全体を覆っていたサラシの大部分が消失して、魚の姿も見えなくなったにもかかわらず。

 まずは11時7分に32cmがヒット。これはどんな仕掛けだったかな??この魚以降はボイルのサシエに食ってきたというのは覚えているのですが・・・。

 セイダバエ南向き(底物場)。私は少し高くなっているベストポイントの
一つで竿を出すことができました。
 セイダバエでは船着き専門の常連さん。こちらも名ポイントですが
この日は不発。
 リリースを選択した29cmの尾長を挟んで、11時27分には34cmの口太。00では沈み過ぎ、G5では馴染みが悪かったのでウキは0、オモリはG7一つでした。ポイントは近距離にできているヨレの下です。

 数分後、今度は竿下にあったウキが引きずり込まれ、ロッドは一気に胴まで引き絞られました。
 結果から先に言うと私はこの魚を獲ることができませんでした。
 情けないことに私は完全に虚を突かれ、大きく曲がり込むロッドを手に周章狼狽するだけで勝負すらできなかったのです。まったくいつもながら何をやっているのか分かりませんわ。何のためにハリスを落とさずにやってきたのやら・・・。

・放浪
 11時50分には00ウキの完全フカセで32cmをゲットしたところで高場を撤収しました。
 というのも、隣で竿を出していた常連さんが30cmに届かないグレ2枚と大苦戦でしたから、ここから高場で挽回してもらわなきゃいけません。

 これ以降、私はセイダバエのポイントを点々とすることになりますが、東向きのポイントもダメだし、やはり常連さんが大苦戦中の船着きの左側のサラシ狙いも不発。高場の隣のポイントでボラを掛けたのが唯一の戦果でした。

 高場に移ってもらった常連さんも結局結果が出なかったようで、チャランボの下で横になって眠り始めてしまいました。それを見かねたもう一方が声を掛け、予定より2時間早い14時に船を呼び、先に引き上げられました。

 私は常連さんが寝始めたのを見て高場に戻り、サンノジやらコッパやらを数枚釣りながらさらなるキープサイズの追加を狙っていたのですが、お二人が帰った直後から真正面からの風が急に強くなって非常に釣りにくくなったので反対側の船着きに移動しました。

 ・・・。船着きには清々しいほど魚がいませんわ。
 まあ魚が見えてないだけで、じっくりやれば答えが見つかる可能性もありますが、これだったら高場で我慢して釣った方がいいなとか考えてゴソゴソしている横を掛川渡船が通りかかりました。

 「おーい!!終わり!撤収〜!」
 船長は腕を頭上で大きく交差させて叫ぶと、もう一人のお客さんが上がっている三角へと向かっていきました。
 私は大急ぎで道具を片付け、14時45分、戻ってきた船に乗り込みました。

 本日もクーラーの中身は6枚。31.5〜41cmの口太グレが収まっています。
 昨日よりもサイズアップできたのも嬉しいし、一昨日から3日にわたってまともな釣果が出ていない中で釣れたというのも本当に嬉しいですね。
 では、なぜ釣れたかというと2つの理由があげられます。1つは同礁を承諾してくれただけでなく、いいポイントまで譲ってくだるという常連のお二人のご厚意があったこと。そしてもう1つの理由については帰宅後に明らかになります。

・至福のひととき
 自宅に持ち帰った12枚の口太グレ。
 まずは松尾の6枚を捌いていくと3組の真子と2組の大きな白子、1組の貧弱な白子が出てきました。
 抱卵時期にメスだけを選んで釣ることにかけては余人の追随を許さない私が、こんな旨そうな白子に再びめぐり合う日がこようとは!昆布に包んで蒸すのも最高ですけど、調理した日の夜はよく冷え込んだので白子入りゴージャスバージョンのグレ鍋です。それに刺身と皮の湯引きポン酢。至福のひとときだ〜♪

 続いて伊田の6枚に取りかかると、捌いても捌いても捌いても捌いても捌いても捌いてもメスのグレ。昨年同様釣ったグレは全てメス。これまで伊田&灘で性別を判断できる時期に釣ってきた全てのグレと同じく全部メス。このエリアにはメスのグレしかいないのか?井ノ岬はグレ界の大奥なのか??ああそうか、私がやたらこのエリアに相性がいいのにはこういうカラクリがあったのですね(笑)

 2日間の釣果。自宅だけでなく、普段お世話になっている方々
にも堪能してもらうことができました。
 そうは言っても真子もまた格別なもの。甘辛く炊いた煮付けは当然ながら素晴らしい味でしたよ。
 ただ食べ過ぎたせいか、翌々日の心臓の定期検査の際の血液検査で妙な結果が出て、先生に叱られる羽目になってしまいましたけどね^^

 ● 伊田 ida
利用渡船 掛川渡船 出港地 高知県黒潮町・伊田漁港
時間(当日) 4:50〜14:30
料金 3500円
駐車場 無料 弁当 無し
宿/仮眠所 無し システム 磯の予約可
磯替わり 基本的に無し 特記事項 灘エリアと同一業者
詳細 高知県黒潮町 井ノ岬周辺(灘・伊田)の磯
*データは釣行日のものです。間違いや営業内容の変更があるかもしれませんので、
必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません)

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