・「釣り人館ますだ」の大会に参加
・2002年10月20日 御五神島・竹が島
・くじは外れ?それとも・・・

10月19日の夕刻、前々日に我が家にやってきて、まだ5キロしか走っていない車に釣具を満載しエンジンをスタートさせた。目的地は350キロの彼方、愛媛県御五神島。いつもお世話になっている大洲市の釣具屋「釣人館ますだ」の秋季グレ釣り大
会の会場である。道中の石鎚山SAで本松氏と合流、「ますだ」で偶然再会したネット仲間と談笑し、渡船の出る嵐というとんでもない名前の港へ。
そう、当日の天気予報は嵐だった。雨でしかも北の風強く、波高1,5のち2mという予報。これまで幾多の釣行を修羅場に変えた必殺技、「風雲児まじっく」は今回も健在のようだ・・・。

午前5時半、それぞれ渡船に乗り込み港を出発。
今回は大人数ということもあり本流渦巻く御五神島周りの磯のほかにもそのず〜っと手前の竹が島・前島の磯も使うことになっていたが、風雲児・本松ペアの引き当てたくじは1番。確実に竹が島である。
この時点で二人とも勝負を半分あきらめていた。

二人して渡礁したのは一見すると潮のベタベタなガメという地に程近い独立磯だった。
僕は00の大知ウキとG7の子ウキを使ったスルスル釣りで、本松氏はジャパンカップの日振・尾島で優勝をさらっていった同礁者の釣りをコピーすると言ってマイナスのプロ山元ウキの上にタナプロを付けた仕掛けで釣りはじめた。

マキエを打つとグレグレグレ!!動かないと思っていた潮がどんどん速さを増すにつ
れ、グレが次々と磯の上に上げられていく。
しかしキープサイズとなる25センチに足りているかどうか首をかしげるサイズばかり。二人とも規定の5枚はすぐに揃えたが、余裕を持ってキープサイズを越える魚がなかなか出ない。

・ああ、ソウシハギ・・・

当日の餌取りはキタマクラとコガネスズメダイが多少見られるだけであとはことごとくグレといってもよかった。それも足元から沖まで。
しかし10時を過ぎた辺りから新顔が登場してきた。
大きな尾びれのソウシハギと60センチを遥かに超すウスバハギ数匹の群れだ。それを確認した僕の頭にはたちまち「外道賞」の三文字が浮かび上がり、早速迎撃体勢に移行したのである。
マキエでおびき寄せては口元にサシエをそっと沈めてついばむのを待ち、その刹那に合わせ! ・・・空振り  合わせ! ・・・空振り  合わせ! ・・・空振り 
だんだん意地になってきた・・・
隣では本松氏がマキエを遠近に打ち分けて順調に数を伸ばしていく。僕の方はハゲに遊ばれつづけていく。
諦めてグレ釣りに戻ったとき本松氏はすでに30cmオーバーなど良型仕留めて入れ替えを果たしていたのであった。

港に戻り検量が始まると愕然となった。
御五神の本島勢が壊滅状態でキーパーを5枚揃えていたのは竹が島勢のみ、しかも僅か6名であった。
優勝の栄冠とがま磯インテッサGVを勝ち取ったのは唯一の2000g超をマークした本松氏。その隣で同じ条件で釣りをしていた僕は5位。
あの時長々とハゲなんか狙わなければ〜〜

表彰式終了後、来月の再会を約し、本松氏は一路坂出の自宅へ、僕は明日の戦場・由良半島へそれぞれ車を走らせたのである。

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