３月１日といえば、待ちに待った渓流釣りの解禁日。

満を持した釣り人たちがどっと繰り出して本流も枝沢もまるで祭りの様。

今年は休日と重なったので２年ぶりにアマゴを狙ってきました。

 

解禁日は朝一番に入るポイントが勝負の分かれ目。

暗いうちに場所を押さえておかないと一日を棒に振る危険もあるので３時起床・・・のはずが、

「げっ！寝過ごした！！」

予定より１時間あまり遅い目覚めにあわてて車に飛び乗り、パンをかじりながら大急ぎで車を走らせる。

道中３度にわたり世にも恐ろしいモノ（鹿）の大群に遭遇したけど、幸い車に突進を食らうことなく目的の千種町に無事到着した。

昨日の雨、今日の強風、それに今年は月曜日とあって人出は思ったよりかなり少ないようだ。

 

例年どおり千種町七野（ひつの）にある喫茶店で入漁券を購入、ついでにコーヒーを飲むふりをしながら他のお客さん（地元のおっちゃん）たちの話をこっそり聞き、いざポイントへ！

解禁時のポイントで一番確率が高いのはやはり放流ポイント。

道路と川の寄り添う場所が最高で、そこがトロ場なら言うことなし！

ここ、河呂（こうろ）のトロ場など超一級と言えるだろう。

道端には車が４台。おっ！対岸にはなぜか誰も入ってないぞ！

対岸までテクテク歩いて、よっしゃここに決めた♪

 

目印が見えるようになったら釣り開始。

アユと備前長船の名刀を支えた特上の「千種鉄」で知られる千種川。

ここは「２日と濁ること無き」と言われる清らかな水を称えて「ちぐさ」と濁らずに「ちくさがわ」と発音する。

前日の雨で心配された濁りもなく、やや増水のなかなかの水況。

しかし風が強く、道糸が吹かれてナチュラルドリフトなんてとても出来そうにない。

竿を寝かせての止め釣りで攻めていくと５投目ぐらいでヒット！

よし！この調子で！やけど風に吹かれて仕掛けが掴めん・・・

序盤戦は仕掛けが水中にあるより空中にある時間のほうが数倍長かったな、絶対。

 

ポツリポツリと釣っていくうちに辺りはすっかり明るくなり、風も収まってきた。変わりに雪が舞いだしたけど・・・

さあ、本来の流し釣りや。

魚も完全に目覚め、合わせの呼吸やイクラの刺し方など今日のパターンを掴んで僕も目覚めたらしい。

１０〜２０ｃｍと型は小さいが怒涛の一投一魚。一歩も動かないままどんどん数を伸ばしていく。

下手に移動するよりアタリが遠のくと少しボーっとしてポイントを休めるという戦略が大当たり。

１１時にポイントを離れるまでに３９尾を魚篭に収めることができた。

 

その後まさに渓流！という場所を求めて移動し、藪をかき分け崖を下り、木々に覆われた大淵にまで辿り着いたがさすがに散々叩かれたあとらしく

１尾追加して合計４０尾となったところで早々に帰路についた。

 

から揚げサイズがメインながら久しぶりに「入れ食い」というものを味わうことができ、後半は天候も穏かで納得の解禁日でした。

次の渓流釣行はいつかな？またいつもと同じく来年の解禁日までお休みかな（苦笑）