ダメ親父会・恒例、狂乱の大浦港祭り
        そして、石鯛釣りへの初挑戦!   

2005年10月8〜9日 高知県大月町 大浦

・ダメ親たちの聖地に再び!
先月、宇和島で開かれたダメ親父会。今回はこの会の聖地(笑)高知県の南西の果て、大月町は大浦の港で開催されるということで迷わず参加してきました。(いつの間にやら常連になってますがな・・・)

8日朝8時、岡山県の早島の役場にて、はるばる松江より見えられた釣りキチ2さんと合流、初対面の挨拶を済ませてから荷物を積み込み、車にお邪魔しました。

車内であれやこれやと様々な話をしながら瀬戸大橋を渡り、高知道インターラインを抜け、宿毛の街へ一直線。
釣り道具やバッグに混ざってなぜか笊のようなものやラジカセが載っているのが気になりながら・・・。


そして12時30分、宿毛市内の大きなスーパーの駐車場に到着。すでにてぼ@高知さんやごんたさん、ヤッシーさんに、初対面のyasuさんが居られました。そして程なくカルロス・ガ〜ンさんが到着。
すぐにみんなでワイワイ言いながら夜の宴会のための買出しが始まりました。
食料を仕入れ、港で餌のウニを仕入れ、釣具を仕入れ、最終目的地・大浦港についに帰ってまいりました。


風はあるものの心配された雨からは逃れられました。高知市内では運動会も開催できたようです。(できすぎ君とたんちゃんは子供さんの運動会が無事に行われないことには参加できなくなると言うことでしたので一同胸を撫で下ろしました。)

港へ着くと宴会の準備です。材料調達班は竿を持って波止へ散りました。ヤッシーさんはエギング、釣りキチ2さんはカゴ釣り、そして僕はルアー釣り!
ミノーを投げては早引きしながら港内を手早く探り歩いていくと20cmくらいのメッキが時折猛追してきますが、あの手この手でやってみてもヒットには持ち込めません。釣果のないまま波止の先端まで歩いていくと釣りキチ2さんはエサトリに苦戦していました。

足元にはソウシハギ、チョウチョウウオ、カゴカキダイ、オヤビッチャ・・・。宴会の食膳に並べると面白そうな魚が屯していました。
これは方針転換!でも道具が不十分です。ベストのポケットから辛うじて針とウキは出てきましたが、オモリとかその他のものは何もありません。それでも何とか仕掛けを組んで釣りキチ2さんにオキアミを分けてもらって投入しました。
苦戦。大苦戦。
コッパグレは掛かってはくるのですが、肝心の?エサトリが掛かってきてくれません。


夢中で釣っていて、ふと振り向くとエギをしゃくっているできすぎ君がいました。
もうすでに1杯取り込んでしまわれたそうです。しかもそのイカは刺身になってみんなの腹の中に。気付かなかった・・・(汗)

隣で釣っていた地元の子たちが引き上げたので入れ代わりに先端に入ってこられて、四方山話をしながらの釣りになりました。
その直後、カゴカキダイがヒット。そしてチョウチョウウオもヒット!

宴会の材料が確保できたし、薄暗くなって水中が見づらくなってきたので再びルアーにチェンジしてジグを投げ始めました。
エギングのできすぎ君も夕方のゴールデンタイム突入で気合が入っています。おっと、ロッドがグン!としなっております。
なかなかいい型のようで「タモ!」と一言嬉しそうに叫んでおりましたが、なんとその時僕のロッドにも重量感が!
なかなかのファイトを満喫しながら寄せてくるとカマス!それも40cmと良型です!
波止の上にごぼう抜き!できすぎ君も取り込み成功!お互いに見事なダブルヒットを称え合いました。イカの方は500gくらいでした。


宴会の準備ができたとの知らせに意気揚々と引き上げると皆さんすでにコップを傾けておられましたが、鍋も出来上がり改めて乾杯!
いよいよ飲めや食えや飲めやの盛大な宴会のスタートです。

そして宴たけなわとなった頃、突然乱入者が現れました!
頬かむりに装束、笊を持ち、ラジカセから流れる音楽に乗ってどじょう掬いが始まりました!
釣りキチ2さん、あのラジカセと笊はこのためだったとは(驚)この豹変振りには一同度肝を抜かれてしまいましたが、もう最高!

これにつられてごんた画伯も活動開始。恒例のペイントの嵐が吹き荒れます。
今回は僕もとうとう犠牲に・・・。う〜ん、なかなかいいものですなあ(笑)楽しかった〜♪

8日の釣果。なかなか楽しめました
できすぎ君は公約どおりアオリイカを
仕留められました
宴会の一コマ。島根名物どじょう掬いと
ダメ親名物一本眉の夢の競演!


いよいよ挑戦、初底物!

翌日の釣りはいつもどおりのフカセ釣りと思いきや、なんと今回は生まれてはじめての石鯛釣りに挑戦です。
というのも、以前からガ〜ンさんが「ぜひ君に石鯛釣りを体験させてあげたい」と言ってくれており、「道具なども全て貸してあげるから今回やってみませんか?」と誘ってくださったので、お言葉に甘えて挑戦させてもらうことになっていたのです。

ただ、瀬戸内では石鯛をやっている人など皆無に近く、釣具屋にも並んでさえいないので竿や道具を触ったこともなく、大切な道具で無茶をしてしまわないかというのが心配で心配で、しかし一度は体験してみたいと思っていた底物に期待も大きく膨らんでいました。


渡船は朴崎を回って沖のナガハエに着きました。ここにガ〜ン師匠と一緒に上がることになりました。
この磯は6月のダメ親会でごんたさんが61cmを仕留められた磯です。期待が高まります。
向かいのゴロウにはてぼ@高知さんとたんちゃん、地の方の磯にはヤッシーさんと昨夜、この釣りについて詳しくアドバイスしてくださったごんたさんが上がっておられるようです。

まずは師匠がピトンの準備、その間に僕はガンガゼの入ったバッカンに水を汲みます。
そして竿とリールの準備、仕掛けの説明と準備、餌の刺し方の説明。分かりやすく丁寧に教えていただきました。

いよいよ準備完了!最初は師匠が解説しながら投入してくれました。しばらく待ってから回収。
餌は齧られていなかったのでそのまま第二投。上手く投げられるか緊張の一瞬でしたが、大昔にやったバス釣りの経験のおかげで難なくこなすことができました。ホッ。

ピトンに掛けておくと竿先にかすかなアタリが!どう見てもエサトリのアタリではありましたが嬉しい一瞬です。


それからアタリが出たり出なかったり、ゆっくりと時間が流れていきましたが、9時ごろになるとアタリの間隔が狭まってきました。
ウニ全てがなくなっていることもたまにはありましたが、大抵は大きな穴を穿たれて中身が吸い尽くされていましたが口の部分だけは残っていました。
試しにこの口だけを投げてみたらどうだろう?(これが石鯛の好物だと言うことはこの時点では全く知らなかった)ひらめけばすぐ実行!(山元名人かいっ!)すぐにセットして投げ返してみました。
が、ここでなんと今日初めてで唯一のバックラッシュ!やってしまいました・・・。
このままではどうにもならないので必死でほどいていきますが、その間にも何かが餌を触っているようです。

焦りながらもどうにか復活!竿を掛けなおして・・・と思った瞬間、ズドーン!!
物凄い力で竿が胴から海中に突き刺さりました。
「えっ?何が起こったの??魚??」あまりにも突然の事態に完全なパニックです。
しかしすぐに針先のモノは全く動かなくなってしまいました。根に潜られた?もしかして根がかりだった??明らかに魚なのに思考は停止したままです。
しっ、師匠〜!!パッと隣を見ても、竿はあるものの肝心の師匠が居ません。昨夜の宴会で二日酔い&お疲れのガ〜ンさんはビールを飲みながら1時間ほど釣ったあと、磯の裏側で気持ちよさそうに夢を見ておられたのです。
マゴマゴしていると再びヤツは動き始めました。強烈な力で締めこんできます。これは、何としてでも仕留めなければ!と思った瞬間、あまりにもあっけなく針外れ。
落ち着いて整理してみるとパニックでなんとアワセを入れていません。やってしまいました。

その後弁当船で目覚めた師匠に話すと99%石鯛だとのこと。千載一遇の瞬間に何ということを。しばらくこれは夢に見てうなされることでしょう。


バラシたあとは期待薄と聞いていたけれど、こんな体験をしてテンションが上がらないわけがありません。
エサトリのアタリも続いています。しばらくしてまたウニの口を使ってみるとゴン!と一発重々しいアタリ。しかし後が続きません。
回収してみると餌は盗られ、ワイヤーがキンクしていました。たまたま起きていた師匠に聞いてみるとこれは石鯛の仕業ということで気合が入りますが何回やっても舞い込みは見られませんでした。
そのうちアタリも遠のき、師匠も再び夢の中へ・・・。



またそれからエサトリだけの時間が続きましたが、納竿の時間が迫ってきた1時ごろ、明らかに違う重たいアタリが出ました。
しばらくコンコンとつついた後にグーンという力強いアタリが随分と続き、そしてついに先ほどのような圧倒的なパワーではないものの竿先が大きく舞い込んでいきました。

今度は先ほどの失敗を踏まえて心の準備も万全。しっかりと大きなアワセを入れます。
よし!乗った〜!!それほど激しい突っ込みもなく余裕を持って水面に浮かび上がったのは出っ歯で赤い石鯛。
はい。信号機軍団レッド、39cmのブダイでした。でも底物釣りでの初めての獲物。喜びは格別でした。


その後は本命らしきアタリもなく納竿となりましたが、初めての底物釣り、本当に楽しかったです。
特にあのアタリは忘れようとしても忘れられそうもありません。こんな体験をさせてくださって師匠、ありがとうございました。
ただ、今回残念なことといえば、師匠の釣りがほとんど見られなかったということですな(爆)

沖のナガハエ西向き。ヤツは居ます!       朴崎。独特な岬です。
        午前中のガ〜ンさん         午後からのガ〜ンさん
初めての獲物。これでも嬉しい!! みなさん、ありがとうございました!!

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