・プロローグ
恐ろしいまでの酷暑が少しだけ落ち着いた9月半ば、私は遅い夏休みを迎えました。
それも温存しておいた夏季休暇と、元々の連休を組み合わせた7日間の休日ですので、極端な離島を除けば全国各地の釣り場が射程範囲に収められます。
九州に行こうか、なかなか行く機会のない萩や隠岐へ行ってみようか、神津島で尾長の数釣りを狙ってみようか、それとも新潟や未だ未踏の東北まで出かけてみるか・・・
毎夜毎夜、地図と情報を眺めて頭を悩ませる日々の末に私が選択したのは、一泊二日、高知南西部。
・・・普通の土日で充分行けるやん!
この時期の大連休はあまり意味が無いですなあ。どこもオフシーズンですし。
今回の釣行は、以前この釣行記にも登場したことのある中学時代の同級生・M君との二人旅。
初日は柏島の沖磯に向かい、私はキビナゴフカセで大物を狙い、M君はルアー、エギ、胴突きハゲ仕掛けを駆使して様々な魚との出会いを目指します。
そして翌日はルアーを投げながら漁港・河口を回り、今シーズンは当たり年というエバ(メッキ)を狙おうという算段です。
準備なんて余裕!通い慣れたどころか、最早生活圏の一部ですらあるエリアだし。
そう思っているところに、肝心のキビナゴブロックが手に入らないという大問題が降りかかったのです。
月刊釣り画報で「キビナゴ釣法」が特集された影響なのか、まるなかもタケムラも売り切れで、高知回りルートで利用できる釣具屋は壊滅ということが判明しました。
この問題は遠回りになる愛媛ルートを取って西予の三好釣具で購入することで解決しましたが(磯際さん、情報提供ありがとうございます)、次は出発直前に台風の発生が判明。
大陸に針路を取るようでも「沖縄の南」に位置する950hpaの強い台風ですので、柏島での釣りは費えたか。
ところがダメ元で電話を入れた井上渡船の船長は意外にも「大丈夫でしょう」との返事でしたから、17日午後8時、相生を出発。
さて、今回が四国初挑戦となるM君の運命や、いかに!?
・柏島のキビナゴフカセ、ルアー、エギ、胴突き
私たち2人だけを乗せて5時半ごろに港を離れた井上渡船。
「キビナゴでやるなら「ヒナダン」に行くが?タマメが4枚上がっちょるよ。「アンパン」では青物が当りよるけん、ルアーと分かれて上がるか?」
えっ!アンパンに行けるですと!?もちろん行きます!!相方は外海の沖磯初体験(播磨灘・家島諸島の渡船経験のみ)なので二人一緒に上げてください!!!
ってことで、本来の磯割りである幸島(こうしま)ではなく、ムロハエ群礁の超人気磯「アンパン」に渡礁することが出来ました。
うねりは幸いまだ小さい状態ですが、磯の周囲に何箇所ものしっかりとしたサラシを生み出しており、すぐにでもヒラスズキが水面を割って飛び出してきそうな雰囲気が漂う名礁アンパン。
一のハエ向きに陣取った私は、4号遠投竿、道糸8号、ハリス6号、カット真鯛11号、ウキ3Bオモリなしの仕掛けでスタート。
左手の岩礁から伸びる払い出しに乗せ、竿下を流していくこと15分。ゆっくりと潮に吸い込まれていくウキがこの日初めて急加速し、即座に強烈な締め込みが私を襲いました。
くうぅぅぅ!!
必死で耐える私と4号竿。しかしドラグが滑ってズルズルと糸が出てしまい、やられる!と思うが早いか、ハリスは一気に分断されてしまったのです。
直後にもう一発アタリ。しかしこれもハリス切れ。
その少し後にまたアタリ。今度のは大丈夫、余裕綽々で棚や磯際をかわして水面に浮かせた魚は40cmほどのキバンドウ(ヒブダイ♀)でした。
この魚、キビナゴでも食ってくるのか・・・
どぎついイエローとブルーのストライプの魚体に初対面のM君はビックリ仰天!
そんなM君の本職はエギと、ルアーのメバル。
彼のこの日第一の選択はもちろんエギだったのですが、イカの反応が無いので一旦諦めて9cmミノーを取り出し、それをカモの丘の方向にできたサラシの中に投げていました。
「あっ、何か掛かった!何けぇ〜?この魚?」
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ルアーで釣れるとは思ってなかったギンユゴイ |
磯の上で跳ね回っているのはギンユゴイ。銀色のボディーに白黒のストライプの尾鰭が目を引く魚です。
知名度こそ低いものの、潮溜まりで稚魚が泳いでいたり、グレ釣りの外道として若魚が釣れてきたりと、四国南西部では割合目にする機会の多い魚。
ですが、これが25cmにもなり、さらにミノーで釣れるなんて、私は予想もしていませんでしたよ。
その後しばらく、M君にはこのギンユゴイのヒットが続きました。
パラパラとキビナゴを撒き続ける私のポイントはこの時、エサトリたちが走り回っていました。シラコダイの群れと40cm程度のキツの群れ、数匹単位でうろついているのはセダカ(?)ハナアイゴかな。
ハゲ釣りもやってみる予定のM君支援のため、マキエに1枚だけ加えたオキアミボイル。エサトリと言ってもそれを食っているだけで問題無いと楽観していたのですが、これが結構サシエにちょっかいを出します。
キビナゴが焼き魚を食べた後そのものの、頭と中骨だけになって帰ってきますがな〜〜。
ま、そこまで深刻でもないし、そのうち蹴散らすようなのが現れて・・・と思っていたら、6時48分、青物が磯の上に踊ってくれたのです。
ただしそれはヒラマサでもカンパチでもなく、ツムブリ君でした。しかも30cm強、もちろんシラコダイは悠々とお食事中。
それからは足元でキバンドウ、沖へ流してダツをヒットさせたくらいで、少しアタリが遠のいていましたが、一のハエとの水道を左へ流れていた潮流がカモ方向への流れに切り替わったところで状況が一変。
アンパンの沖向きの面は斜め前方に向かって棚が延びていて、一気に水深が浅くなっています。
ここにマキエが溜まるようになり、流速を上げた潮流に乗って流れ込むウキが次から次へと消しこんでいくようになりました。
この時、ハリスは8号、針はヒラマサ13号。
しかしヒットするのはことごとく仕掛けが棚のエッジ。壁に激突する寸前。見事にそこでしか食いません。
恐ろしいパワーを体感できるのは何度やってもほんの一瞬です。
あいつら、8号のハリスなんて「しつけ糸」程度にしか思っておりませんがな!
やがてラッシュが終わった時、残されていたものは剛竿の竿尻によって私の体に刻まれた無数の青あざの原型と、1尾のホウライヒメジ、ただそれだけだったのです。
またもや潮が変わり、すっかり落ち着きを取り戻してしまったアンパン午前8時。そこに胴突き仕掛けを使うM君の姿がありました。
私の愛竿・プレミアML6ftの穂先を伝って潜行していく、3本針4号ハリスの市販仕掛け。
播磨灘の倍のサイズ、30cmクラスの本ハゲを掛けて目を丸くするM君の顔を見るのが楽しみだ〜
もしウスバハギなんかが掛かったら度肝を抜かれるだろうな〜〜
私はワクワクしながら観戦していたのですが、ここでヒットしたのはシラコダイとセダカスズメダイ。ありゃ、本ハゲは居ないのかとガッカリしているところへ弁当船が到着。
「どうする?ヒナダンに替わってみる?」
「替わります!」
私はこの磯での釣りに熱中していましたが、M君はほとんどいい所無し。
替わるにはあまりにももったいない磯だとは分かっているけど、ここはガラッと雰囲気を替えてあげよう。
第2ラウンドの舞台は幸島の北西に浮かぶ「ヒナダン」(北のトビワタリ)。ここも一度上がってみたかった人気ポイントです。
「ルアーは低場、タマミ(ハマフエフキ)は船着きでやるといい」という船長のアドバイスに従って私は船着きで釣りを再開しました。
実はキビナゴ使っててもタマミだけを狙っているわけじゃないんですけどね〜。スマ(ヒラソウダ)、ゴチョウ(オオモンハタ)何でもいいから来てくれや〜〜!!とバンバンマキエを打って、ウキ下をいじりながら流していると、8時54分にアカハタ28cmがヒット。旨かったりそうでもなかったり、個体差の激しい魚に思えますが、もちろん大切にイグローの奥の方へ。(煮付けにしたら結局ホウライヒメジの方がはるかに旨かった・・・)
M君はルアーからスタート。
低場にできた、いかにもヒラスズキが潜んでいそうなサラシに何度もミノーを打ち込んでいきますが反応がありません。
お次は船着きの隣の高場からエギを使って深みを狙い撃ち。これは随分と投げたところでようやく1杯のアオリイカがエギに抱きついてくれました。
サイズは胴長15cmほどなので会心の笑みとまではいきませんでしたが、彼の四国初アオリ。
これからの展開に期待が高まります。が、後が続きません。
私が見かねて、「この時期、浅い所におるんちゃーうん?」と、ナダレ向きの浅場に投げることを勧めると案の定、すぐに先ほどと同サイズがヒット。(あまりに人が多すぎ、カキフライサイズのアオリすらスレきってしまっている播磨灘でやっていると、どうしても深場ばかりを攻めたくなってしまうんですよね・・・)
ただ、この日のヒナダンはあまりにもイカがいなかった。浅場で追ってきたのもこれ1杯で終了。
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このアカハタの後が長かった。 |
ほとんど居ないイカよりも、ここは見えているカワハギを狙おう!
この状況にはM君もさすがにターゲット変更を決意したようで、再びシーバスロッドに胴突き仕掛けを結び、私のマキエに集まっている数尾の本ハゲを船着き横の高場から狙い始めました。
「降りてきてやってみ!」
私の方は磯替わり早々のアカハタ以来、一度だけのハリス切れと、ウキ下2本超でボイルのサシエに食ってきたブダイ(赤)の他には全く反応がありませんでしたので、船着きをM君に譲って右手の低場に移転。
「来た来た!タモ!!タモ持って来て!」
M君の大きな声が船着きから届いたのはしばらく経ってからでした。
急いで駆けつけると、50cmオーバーの薄っぺらい魚が海面でもがいています。
「これがウスバハギなん??」
タモに収まって引き上げられた魚体にはウチワのような尾鰭と、青い模様が入っています。
「でかいなあ〜!うまいんやろ、これ!」
「違うなぁ。これはソウシハギやな。中毒の危険があるから食うたらあかんで。逃がしとき」
「え〜〜〜」(ガクッ)
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やっと釣れたナンヨウカイワリ。 |
低場の私に待望のアタリ、竿3本ほど沖を流していたウキがジワ〜ッと入っていったのは11時20分のこと。おっ、横走り!これはカスミアジ?
澄み切った柏島の海に一段と映えるブルーフィンの持ち主は、取り込んでみると38cmのナンヨウカイワリでした。
よっしゃ、いいの釣れたあ〜!
その20分ほど後に渡船が見回りにやってきました。
「釣れてなかったらアンパンに戻ってもええよ!」
これにはさすがに耳を疑いましたが、反射的に「戻ります!!」と返事。
ナンヨウカイワリも後が続きませんでしたし、M君のカワハギも結局食いついてはくれませんでしたし。
一級磯から一級磯に替わるだけならともかく、また同じ磯に戻ってくるなんて。しかも三連休の真っ只中に。しかも柏島最大の人気磯に。
さすが、9月の磯釣りですね。10月とかにこんなことをしようと思っても、忠実なシモベを数多従えたような人以外無理なんじゃないかなあ(笑)
この日2度目のアンパンは、潮が満ちに転じていたこともあって、朝よりきついサラシに囲まれていました。
その一方、潮はあまり動かず、キビナゴではキバンドウが一つと、相変わらずの取れないやつが2つ3つ。ボイルを試してみるとここでもブダイ(赤)が一つとギンユゴイ。
胴突きでリベンジを目指していたM君にはラッシュが訪れていました。
ニシキベラや、ギンユゴイにはじまり、5分後にカワハギをゲット!
それはM君の奥さんが楽しみにしている本ハゲではなく、分厚い鎧に覆われた筋肉質のツマジロモンガラでしたが、とりあえずキープ。
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ツマジロモンガラ。噛みます。注意! |
その8分後にはタモ網出動。うごめく二本のヒゲに「気色悪ぅ・・・」とドン引きしながらも、取り込んだホウライヒメジをクーラーへ。
グレ釣りではなく、ゲテモノ五目釣りを本職とする私、風雲児にとってはこれは何とも羨ましい光景でした。
楽しそう!一度胴突きでこの磯に挑戦してみたいな!!(おいおい!グレ、コウロウ、青物の特級磯やで、ここ・・・)
2時前になると周辺のサラシはさらにきつくなり、ムロハエ群礁の多くの磯は波の中、このアンパンの南側の縁も徐々にですが波が届くようになりつつありました。
私はそんなサラシに持って行かれるだけのウキを外し、サルカンの上に丸玉オモリを通した仕掛けに変更。
船着きの角のシモリの陰にキビナゴを流し込んでいくと、払い出しに合わせて暴れる竿先に微妙な違和感が感じられました。
「ん?食ったか?」
聞き合わせをすると同時に竿は大きく曲がりこみ、重量感たっぷりの激しい抵抗が始まりました。
それは海中でギラリ!と鋭い光を放ったと思ったら、次の瞬間には激しく首を振りながらジャンプ!ここまで姿を見せなかったのが不思議だったヒラスズキだ!
「かっこええ!」そう呟きながら竿先で魚を押さえつけるとヒラスズキは再び潜行、頑強に抵抗。
ですが全く切られる気がしませんでしたので、私はしびれるファイトを存分に楽しんで、最後はM君の玉助でフィニッシュ。
64cmですが、磯に横たわる姿は威風堂々。ああ、この獲物でやっと柏島から帰れる・・・。
この後は2人ともアタリは無く、2時半に納竿を迎えました。
柏島の煌く海と素晴らしい風景、見たことも無いような魚達、我が物顔に目の前を闊歩した2、3畳分ほどもありそうなマダラトビエイや巨大な海亀・・・四国沖磯初体験のM君の驚きはいかばかりであっただろう。
これでM君がもっともっと素晴らしい釣果や、圧倒的なパワーの洗礼を受けていればきっと四国の磯にはまり込んでしまっていたはずなんですが^^
● 柏 島 kashiwajima |
利用渡船 |
井上渡船(弟) |
出港地 |
高知県大月町・柏島 |
時間 |
5時過ぎ〜15:00
(9月)
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料金 |
5000円
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駐車場 |
港:500円 |
弁当 |
700円 |
宿/仮眠所 |
民宿を経営 |
システム |
磯割り制(5交替)
泊まり優先 |
磯替わり |
数回 |
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*データは釣行日のものです。間違いや営業内容の変更があるかもしれませんので、
必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません) |
・大月町〜黒潮町のエバ(メッキ)走り釣り
実に盛りだくさんだった柏島での釣り。しかしこの18日の釣りはまだまだ終わってはいなかったのです。
今回の釣行の本来の目的はルアーによるエバ(メッキ)釣り。
スピードファイターを向こうに回し、手軽さと激しさを併せ持ったこの釣りをやってみたくて、M君は今ここにいるのです。
この日は大月町中心部にある「幡多郷」で一泊しますので、本番である明日のためにも港や河口をいくつか回り、夕方までルアーを投げて探りを入れてみる手はず。
その最初のポイントはとある小河川の河口でした。
第一投はアーティストFR80の早引きでチェック。おっ!ついてきた! ・・・けどサイズが予想外に小さい!
移動しながら何投かしても、1ポイント1回限定で小さいのがついてくるだけ。
よし、いきなりジグヘッド+パワーしらすにチェンジだ!(せこっ!)
私がそう決断したのはミニサイズのエバを掛けるためではありません。ミニサイズのゴマフエダイを発見し、それをなんとしても針に掛けるためです。
マングローブジャックという英名で知られるゴマフエダイは私にとって憧れの魚。その憧れは100mほど向こうで釣っているM君と出会った中学生の頃だったか、熱帯魚の本でその存在を知って以来のこと。
ジグヘッドの効果は覿面で魚達の上顎を次々貫きました。
15cm程のロウニンアジ、同サイズのギンガメアジ、そして10cmほどのオキフエダイ。おまえじゃない!色が違う!!
ゴマフエダイはとうとう掛からず、M君の所へ移動。
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M君の生涯初エバはオニヒラアジ。 |
この釣り初体験のM君にはあらかじめ「とにかくファーストリトリーブ&トゥイッチ」とアドバイスをしていたのですが、見てみるとリトリーブスピードが遅すぎる。
無理もありません。この釣りを全く知らない人には想像できないスピードが必要なんですから。アドバイスの時に「手が折れそうになるスピード」と表現するべきだったかも・・・
ともかく、釣るためにはリトリーブスピードを上げることと、移動するかルアーローテーションを繰り返す事を伝えた直後に、M君は生涯初のエバを手にすることができたのです。
ここには明日も来なくちゃいけません。入れ違いになった先客の話では一時は23cmほどの大きな群れが回遊していたそうですし、何よりゴマフエダイ(笑) では、釣り場移動〜!
次の港では私もM君も20cmクラスを2〜3匹ゲット。その次の港でも各自2匹ずつ。
各ポイントでの一投目、場合によってはルアーチェンジした一投目には15〜22cm程のが10匹くらいハイスピードで猛追してくるんですが、それを掛けられなかった場合に次はありません。
厳しいけれど、そこは歩くのみ!
M君はそんなエバたちの想像以上のスピードとシビアさに、驚きと興奮を隠せない様子。
4つ目の場所、やたら猫の多い漁港では係船の間でいくつか数を拾うことができました。
その程度でした。この時は。
二手に分かれて港内を歩き回り、丁寧に探っているうちにとうとう日没となり、港の外灯に火が灯りました。
すると港の奥の奥で何かがパチャパチャとボイルし始めたのです。
まあボラの子の群れだろう、そう思って期待せずにビーフリーズ65シンキングを通してみると着水とほぼ同時にヒット!
23cm程なのに竿先が止まってしまいます。これこそが「引きの強さで魚の重量が分からない」と表現されるロウニンアジJrのパワー。
それからはカーニバルでした。
今までの苦労が何だったんだと思うしかない大爆釣。同じ場所に投げても投げてもいくらでもヒットしてしまうんです。
とにかく釣れる!これには二人とも夢中になってしまい、気がつけば時刻は7時過ぎ。
さすがにもう行こうか。10尾ほどをキープして宿に入ると、あっという間に眠りに落ち込ん・・・Zzzz。
翌日5時、私たちは夕方と同じ港に居ました。
さあ、入れ食いよもう一度! ん、今日は全然居らん。
まあエバなんてそんなものでしょう。ならば次の港へ。
何箇所かポイントを替えても普段のエバ釣りでした。釣れるけど、パラパラと。(それでええやん!)
そして7時ごろになって遂にたどり着いた昨日のゴマフエダイポイント。
まずはこれから!と、ファーストトゥイッチで引っ張ってきたミノーにいきなりついてきたのは25cmほどの魚影、ゴ、ゴマフエダイ!!
掛かれ、掛かれ・・・ 祈り空しく水際で反転!?うぅぅ、これまでで最大のチャンスを・・・。流星光底長蛇を逸す。(大げさな)
ならばワームでミニサイズを〜〜〜
私がこんなことをやっている頃、離れて釣っているM君のほうはまたしてもカーニバルの真っ最中でした。
昨日の先客の話の通り、大きな群れが入ってきて釣れる釣れる、昨夜の再演を繰り広げていたのです。
私も駆けつけましたが一瞬間に合わず。M君は入れ食い、私はゼロ。
この後、点在する漁港・河口を攻めては走り、攻めては走り。その間も着実にエバを拾い続けていくM君。
対して私はあちらこちらで見られたゴマフエダイの幼魚狙いにやたらこだわり続けて総スカンを食らわされたり、足元に居たノコギリガザミにちょっかいを出してみたりと、結局エバ数匹を釣っただけで最終ポイント・黒潮町佐賀漁港に到着、まだまだ暑い初秋をもっと熱くするこの釣りを終えたのでした。
今回の釣行は詰め込みすぎて、竿を振り回しながら駆け回っているだけの釣行に見えてさにあらず。
私にとってはじっくりと、心行くまで初秋を楽しめたそんな釣行。
経験がそうしたのか、心の余裕がそうしたのか。
ただ、慣れぬ四国をひたすら振り回された、M君の心底は・・・!? |