・熊本地震のその夜に
熊本県及び大分県で発生した一連の地震により亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、一日も早い余震の終息と復興が成し遂げられるよう願っております。
私がこの地震の一報を耳にし、絶句したのは発生の1時間後。香川県豊浜サービスエリアの建物のテレビに近づいた時でした。
「えっ!震度7??・・・どこで?熊本!?」
昨年から熊本地方や阿蘇地方で小さな地震が不気味に発生し続けていたことには気付いていましたが、まさかここまで大きなものが来てしまうとは。いったいどれほどの被害が・・・。火山フロント上の山々は大丈夫なのか??
夜明けまでは明らかになることはない被害の全容と地震の実態。断片的なもどかしいニュース。
それ以降、道中は不安に満ちたものとなりました。無責任な想像がとめどなく膨らんでいきます。
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初日の沖ウス。前回とは比べ物にならない激流。 |
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ハナレの船着き。力強い引かれ潮が素晴らしい! |
・松尾の潮
高知道でニホンアナグマをはねてバンパーが破損するなどのトラブルもあり、土佐清水市松尾漁港に到着したのは15日午前3時ごろになっていました。
シートを倒して目を閉じるもあまり眠れぬ時間を過ごした後、6時前に渡船「正丸」に乗り込んで出港。今回は「まつき渡船」の船長がインフルエンザでダウンして休業ということもあって、松尾の磯はたった二人で貸し切りです。
まずはもう一人のお客さんが沖ウスに渡礁・・・なんですが、その沖ウスは前回とは比べ物にならないほどの激流の中にありました。西から東へ渦を巻いて駆け抜けていく上り潮の勢いは息をするのを忘れるほど。なるほど、これなら数日前に上がっていた石鯛師が120号のオモリを必要としたというのも納得ですね。
臼碆灯台を回った先にある「ハナレ」も凄い潮でした。沖ウス周辺の激流に引かれた反転流が磯の前をかすめて、北の方に吹っ飛んでいました。
・本流釣り
船長の勧めでこの「ハナレ」に上がった私は、船着きのコンクリートの所に釣り座を構えました。そして念のため浅ダナをチェックした後、いよいよ引かれ潮の本格的な攻略へ。
1.85号相当の竿、2.5号の道糸に得意のG2ウキを通し、2号のハリスにジンタン3号を2つ打ったウキ下一本強の仕掛けを投入すると、その周囲を囲むように配置したマキエとともに潮流の中へ放ちます。
仕掛けは左横の角から出ている流れに乗って右沖へグイグイと進んでいきます。速いピッチで往復運動を繰り返すロッドがラインをドンドン送り出していきます。
もう見えなくなったウキまでの海面に瞬きのたびに姿を変える複雑な文様が連なっています。しかし力強い潮流は構うことなく前進を続けます。
ファーストヒットは6時50分でした。100mほど沖まで流れていたラインがスッと張り、ロッドが曲がり込んでいきました。
せっせとハンドルを回して引き寄せてきたのは31cmの口太グレ。今回もなかなかの好スタートです!
本流の中でのヒットは続き、7時15分に32cm、22分に34cm、58分に33cmをゲット。流れの中でゴツーン!という感じではなく、アタリも引きも控えめではありましたが、流す釣りの爽快さと重量感あふれる魚体には大いに満足していました。
・潮が緩んでも
8時を過ぎると潮流がみるみるパワーダウンして、ごく緩やかなものに変ってしまいました。
それでも食いは落ちません。ウキを00のスルスルに、オモリをジンタン5〜7号に変更したことでヒットが継続し、9時までの間に35cm、33cm、31cmを追加することができました。20cm後半の口太や29cmの尾長グレなんかも複数釣れましたが、今日は迷わずにリリースできます^^
アイゴ、ツノダシの群れ、キバンドウを足元に、コッパグレを中間に集め、沖の中層をマキエと合わせずに釣ったのがよかったようですね。
ただ、ゲテモノ五目釣り師としては釣りたかったんですけどね・・・。ツノダシ・・・。当然狙ってみたけどコッパグレに邪魔されてダメでした。
・猫の目のように
10時半頃に急に潮が動き出して本流が戻ってきましたが、仕掛けを作り直した時にはもうその姿はありませんでした。本流は緩い当て潮に化けており、それも間もなく止まってしまったのです。
動き出して止まるまでの間、10分足らず。何だったんでしょうね。魚の食いも完全に止まってしまったし。
最悪の時間・・・。いやいや、これは絶好の弁当タイムですな。
・なぜか尾長は
ゆっくりと弁当を平らげて釣り場に戻ると潮が少し動き出していて、マキエに反応する魚のタナも結構上ずっていました。
そんな状況を浮けてあれこれいじった末に導き出したベストマッチは、0号のウキにMatch棒のM、ハリス1.5ヒロ、ハリ元にジンタン7号という組み合わせでした。これによって35cmの口太の追加に成功!他に31cmの口太2枚もゲットしましたが、これらはすでにリリースサイズとなっていたのでそのまま海に帰ってもらいました。
さらにこの時間には尾長のヒットが続きました。でも不思議なことに釣っても釣っても29cm。まるで判を押したように29cmばかり。身も薄くてキープするようなものが出てくれません。
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ラスト2時間半ほどははホンカゲ向きのワンドで勝負。 |
12時40分ごろ、事前情報をもらっていた釣巧会のリョータさんに電話で状況を報告しました。その際に「尾長ならホンカゲ向きが面白いかも?」というアドバイスをいただいたので、滑りやすい足場に気を付けて船着きの左後ろに移動しました。
そして駆け上がってくる波に注意しながら釣り座を構え、足元のサラシにマキエを入れてからワンドの中央部にできた潮目でアタリを待ちます。仕掛けは移動直前から使っていたG2ウキにジンタン3号と4号を打った4ヒロの誘導です。
まず食ってきたのは尾長グレ29cmと35cmくらいのキツ。
そして1時間ほど経った頃に口太タイムが始まり、33cmのキープサイズ1枚と30〜32cmのリリースサイズ3枚が竿引きのアタリで喰らいついてきました。
14時34分には36cmもヒット。磯際のサラシに突っ込まれて焦らされながらも、何とか無事に取り込むことができました。30cmオーバーの口太15枚目にして最長寸ゲットです♪
その間尾長も当たりましたがやっぱりサイズは29cmだったんですよね。一度だけ大物による噛み切られバラシもあったけど。
初日の納竿は15時過ぎ。迎えまではまだ少し時間はあったし、まだまだ釣れそうでしたけど、昨夜の運転疲れが効いてきて体力が切れてしまいましたからねえ。 (そのくせ帰港後には鵜ノ岬の展望台まで降りたり、眉唾な案内看板が立ち並ぶ唐人駄場遺跡まで登ったりするなど、なぜかゴソゴソ山道を歩き回っていましたけど・・・)
ということで、磯の上で少しだけ寝てから港に戻りました。
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初日は31〜36cmの口太を15枚。
それに29cmの尾長を多数(笑) |
・深夜のアラーム
浮世離れした磯の上から現実世界に戻ってくると、そこにはシビアな光景が広がっていました。
約20時間ぶりに観たテレビの画面に映る被災地の惨状。かつて車窓から眺めた長閑な熊本の姿はそこにはありませんでした。
止むことの無い余震の速報は、現地の方々が感じているであろう恐怖と不安をリアルなものとして脳裏に浮かばせます。かつて味わった阪神淡路大震災直後の記憶とともに。
しかしこれが始まりに過ぎなかったということは、誰もがまだ知る由もありませんでした。
私が泊まっている宿は松尾トンネルの出口の近くにある「ペンションつりの里」。名前の通りに風呂や食事のタイミングを釣り師の行動パターンに合わせてくれているので本当に助かります。
その宿の2階に上がって、運転と釣りと山歩きで疲れ切った体を癒すべく布団に入ったのが18時半。なんやかんやで何度も目が覚めて意外と眠れませんでしたが、さすがに日付が変わるころには本格的に熟睡していました。
そんなノンレム睡眠真っただ中の午前1時25分、横手に置いていた携帯がけたたましく鳴り出したのです。
「誰や!?折角寝入ったトコやのに・・・。ごーわくの〜。」
と手を伸ばしたところでようやく気づきました。これはただの呼び出し音では無いということに。
窓の外では防災無線が不気味な音で鳴り響いています。携帯の画面には「緊急地震速報 熊本県で地震発生。強い揺れに備えてください(気象庁)」の文字。
次の瞬間、宿がガタガタと細かく揺れ始めました。震度は2くらいか。
とりあえずテレビを付けて速報を見たけど震度と被害を結びつけられるほどには頭が動いてくれなかったので、防災無線が鳴り止んだころには再び眠りの中に戻っていました。
・みんな不安
4時半過ぎに呼ばれた食堂のテレビには先ほどの地震で傷ついた街の姿が映し出されていました。マグニチュード7.3、最大震度6強(後に7に訂正)。何と愛媛の八幡浜で震度5弱、宿毛や黒潮町でも震度4だったことに他のお客さんともどもビックリです。
ただこの地震がもたらしていたものの全容を知るには、釣りを終えて帰宅するまで待たねばなりませんでした。
港に移動し、6〜7人で「正丸」に乗り込んで6時に出港。
ただ、やはりいつもとは違ってこれから釣りができるという喜びと釣果への期待だけではなく、誰もが何かしら不安を抱えています。
各自が家で、港で、宿で体験した地震、九州の状況、いつかは必ず動くことになる目の前の海底断層の恐怖。さらに深刻なのは夕方には九州、夜には四国に大雨と暴風をもたらすと予想されている低気圧の動きと、どのタイミングで時化はじめるかという不安。
正丸はそれらをも乗せたまま、最初の目的地、沖ウスに近づいていきました。
・畏敬の潮
そこには昨日とは比べ物にならないほど激しい潮流がありました。
そこには川のような・・・などというありきたりな言葉ではその一端をも表現できないような激流、畏敬の念を抱かずにはいられないような奔流がありました。
そんな潮の中に悠然とたたずむ名礁に底物、上物合わせて3〜4人のチャレンジャー達が歩を刻んでいきます。
次は私の番。
「尾長が欲しいならホンカゲに行ってみる?やるなら足場のいい方がいいでしょ。」という船長の勧めでホンカゲの低場に渡礁。沖ウスとホンカゲは別の磯割りなので、通常ならありえない磯使いです。
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ホンカゲ高場方向。沖はやはり凄い激流。 |
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ホンカゲ低場から望む「水たまり」と昨日上がっていた「ハナレ」。 |
・ファストリトリーブ脈釣り戦法?
昨日のハナレよりほんの少し南にあるホンカゲは本流の影響を大きく受けていました。容赦ない激流の当て潮という形で。
この日のスタートは最悪でした。沖目に放り込んだウキがあっという間に足元に押し寄せて磯際の岩盤にぶつかり、一投目からいきなり根掛かりです。
やはりまともなやり方では釣りになりませんので、ここは00のウキにB〜G3のオモリを打った“ファストシンキング仕掛け”を作って沖に遠投し、着水したら高速リトリーブ、磯際に戻ってくるまでにどうにか馴染ませて脈釣り風に釣っていくしかありませんでした。
ただ仕掛けを突っ込ませる磯際ではエサトリたちが口を開けて待ち受けています。それも自分の近くにある餌を消し去る能力を持つ驚異のエサトリ・ハタタテダイの群れが・・・。(年末の竹島で決着を付けてなかったら、確実にこれだけを狙って一日が終わってたな。)
そのうえ当て潮が右に行くか、左に行くか、真っ直ぐ戻るかが秒単位で変わるのでマキエや仕掛けがどちらに流れるかは投げてみなけりゃ分かりません。つまりマキエの打ち所すら分からず途方に暮れてしまいます。仕掛けを入れてからはリールを巻くのが忙しくてマキエの後打ちはできないし、同時打ちも無意味だし・・・。
それでもこの釣り方でリリースサイズの尾長数枚を釣り、7時45分にはどうにか31.5cmの尾長をキープすることができました。
・オートか、マニュアルか
あとで船長に聞いたところ、この磯には跳ね返りの潮が出るポイントが1か所だけあるそうです。なのに私はそれを見抜けず、呆然と潮を眺めて過ごした時間の多かったこと。
それでも続けていくうちに潮の速度が少しだけ緩み、潮は真っ直ぐや左右に当てるだけでなく、横流れになる瞬間もちらほらと出はじめました。
そこですかさず00のウキを外し、GUREsummitメンバーの醤油屋さんお勧めの2Bの小ウキとマイナス2Bの大ウキをセットした3ヒロの仕掛けを投入。
なるほど、これは便利です。水中の大ウキが潮を掴んでグイグイ引っ張ってくれるので、どう流れてもほぼオートで対応してくれます。・・・でもこれ、便利すぎるが故にむしろ答えから遠ざかっているような気もするなあ・・・。
11時頃になると中〜近距離の潮流は流れる方向こそせわしなく入れ替わるものの、ほぼ横流れの釣りやすい潮になりました。沖ウス方面へ流れる潮は相変わらずの激流上り潮ですが、沖合の海面が急に黒々とした色に変ってきたぞ!!
何かが起こる。そんな予感がしました。
ここは自ら細かく調整できる仕掛けで勝負だ!とBのウキにジンタン2号を2つ打った仕掛けを組み上げて投入すると、そのウキが少し沖でスルスルと沈んでいきました。
よっしゃ!来た!!なかなかいい感じの手ごたえ・・・だ?
なんと残念、ハリ外れでバラシです。久しぶりの獲物だったのに。
悔しいのでハリを結びなおし、同じ所を流していくとまたまたヒット。先ほどのようなパワーは無いものの、小気味よい引きで上がってきたのは31cmの尾長グレでした。これが11時20分のこと。
激震が走ったのはその9分後のことでした。
・緊急地震速報
「キュイ!キュイ!キュイッ! キュイ!キュイ!キュイッ!」
今回はポケットの中で警報音を発し始めた携帯に即応し、考えるよりも先にしゃがみ込んで防御を固めることができました。
手近な岩を掴んだ左手にグッと力が入ります。さあ、来るぞ・・・。
次の瞬間、あらぬ方向からの激震が走りました。それは岩を掴んだ左手からでもなく、大地からでもなく、何と竿を掴んだ手の方から襲い掛かってきました。回収する余裕が無く流しっぱなしにしていた仕掛けに、こんなタイミングで魚が喰らいついてきたのです。
その力と重量感は今回一番のものでした。今日これまでに釣った何枚かの尾長と同質の引きを数段強めたようなその引きは、しかしながら短時間のうちに消失し、竿が大きく跳ね上がってしまいました。
残念、またまたハリ外れです。まあこんな状況でのヒットじゃアワセもままならぬのも仕方ありませんね。
あっ、そういえば地震はどうした?と、携帯を取り出して開いてみると
「緊急地震速報 日向灘で地震発生。強い揺れに備えてください(気象庁)」
これには肝を潰しましたよ。これが本当だったらこのエリアも大きな被害は免れないでしょうし、津波の恐れも高まります。つい最近NHKで日向灘地震と南海トラフ地震の関連性について述べられているのを観たばかりだし・・・。
でもとりあえず今回の警報は誤報のようなものだったようです。帰宅後に調べてみると震源地は阿蘇地方。最大震度は大津町の3。四国で震度1以上を観測したところは一か所もありませんでした。また、津波の有無をずっと確認していてくれた船長によると、そんな情報も一切出なかったそうです。
とはいえ、熊本大分両県のことを考えると胸を撫で下ろす気にはなれませんが。
この日は予定通り
尾長の日。数も
サイズももう一つ
ではありますが、
プロポーションもよく、
味も素晴らしい
ものでした。 |
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ホンカゲ全景。次はあの激流当て潮を攻略してやる! |
・撤収
その後、再び潮が不安定化しました。しかも風が南向きに変って強くなり、ウキや道糸をさらっていくので釣り難くて仕方がありません。
そこでウキを2B&マイナス2Bのツインフォースに戻し、オートで探る横着な釣りを再開。すると12時53分に尾長グレ34cmがヒットしてくれました。
何か潮もまたいい感じになってきたし、これで乗っていけるのか?
しかしどうにも後が続きません。さらには風が南西に変わって波も強くなってきました。あかんな、これは時間の問題だな・・・。
案の定、13時30分に「風向きが変わったので退きます」という緊急連絡がありました。大急ぎで道具を片付け、間もなく姿を現した迎えの船に飛び乗って撤収です。
さあ、早く帰らねば。一刻も早く中央構造線を越え、瀬戸大橋を越えて帰らねば。
と言いながらも道中あちこちのパーキングで眠らざるを得なかったため、瀬戸大橋突破は20時前までずれこんでしまいました。
いや、危ないところでした。家に着いたころには外はすでに暴風雨。台風が上陸した時でさえなかなか吹かないだろうというほどの風が渦巻き、恐怖を感じてなかなか寝付けなかったほどでしたから、もう少し遅くなっていれば朝まで瀬戸内を渡れていなかったかもしれません。
・やはり、今回も・・・。
今回キープしたのは初日の口太10枚と二日目の尾長3枚。そのうち口太はいよいよ繁殖間際という感じの成熟しきった真子を抱えていました。10枚のうち、一番小さなものを除く9枚が。
やっぱりいつも通りだったんですね。磯の周りのグレがもしオスばかりだったらどんな釣果になってしまっていたんだろう・・・。
・むすび
翌朝目にした九州の姿は帰路での想像をはるかに超えるものでした。ラジオで耳にしていた土砂災害の凄まじさも正直ここまでとは思っていませんでした。
私はキーボードを前に悩みました。海の向こうがそんな状態になっている時の釣りの話なんて書いている場合なのか?と。
そして考えた末に決めました。被災された多くの釣り好きたちが平穏を取り戻し、再び竿を介して魚たちと向き合おうと思える日、本気で向き合うことができる日が一日も早く訪れてほしいという願いを込めて、書き上げ、公開しようということを。
繰り返しにはなりますが、少しでも早い終息と復興を心から祈っております。
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今回の釣果。一枚埋もれてます。 |
● 松尾 matsuo |
利用渡船 |
正丸 |
出港地 |
高知県土佐清水市・松尾漁港 |
時間(当日) |
5:45〜15:35
6:00〜13:30撤収
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料金 |
3500円
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駐車場 |
無料 |
弁当 |
500円 |
宿/仮眠所 |
近隣に民宿あり |
システム |
一部の磯は磯割り制 |
磯替わり |
可能 |
特記事項 |
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必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません) |
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