風雲児  烈風伝
     ・春の牛窓3連戦。花咲いて散るまで。
2019年 3月30日、4月12日 岡山県牛窓
★3月30日
・いつもより早い開幕戦

 今年は暖冬だったせいか、牛窓のまこと渡船の釣果情報を覗くと毎日のようにチヌの姿があり、時折マダイも顔を見せていました。
 前島の地磯、ネコの地。
 ネコの地の東端、船着き周辺。前方は黄島。


 1枚目の抱卵チヌ、
33.5cm。
 こんなの見たら行きたくなるなあ。でも本当に面白くなるのはまだまだ先。水温は10度だし、潮も良くないし、バッチリ雨予報だしなあ・・・。と、かなり迷ったけど、新年度からは魚以外のことにも関わっていくつもりなのでなかなか行けそうな日がありません。
 ならば行くか!いくら条件が良くても行けないのなら絶対に釣れないのだから!

 ということで例年よりかなり早くやってきた土曜日の牛窓港には、盛期の平日くらいの人数がスタンバイしてました。そしてその中には高知県や和歌山県から来たという方も。2週間後にこの場所で釣研の全国大会があり、今日はその練習だとのことです。

 まこと渡船は6時10分ごろ出港しました。前島へと続く海は穏やかですが帰りにはどうなっていることやら。というのも昼頃には雨になる予報で、大風になる恐れもありました。明日は確実に北西の暴風ですし。

・前島、ネコの地
 「ここは足元から深いマダイの実績磯です。20〜30m沖で12mあります。風は当たるけど足元で食います。」
 船長が案内してくれたのは前島の南面にある「ネコの地」という地磯の一番東側の釣り座でした。釣り座からは見えませんが磯の西側の先にはネコ岩という独立磯があって、もう1軒の渡船のお客さんが竿を出しており、ネコの地の真ん中の釣り座にはやがてフェリー釣行の方が入ることになります。

 開始当初の潮は、沖側は左へ流れ、ワンドから出てくる緩い潮と船着きの沖で合流しているという分かりやすい状況。Bのウキをセオリー通り引かれ潮に投入して探っていきました。ウキ下は最初ドンと深くして、ウキの流れやハリが拾ってくる海藻を手掛かりに浅くしていく作戦でやっていくと、7〜8投したところでウキがジワジワ沈んでいくアタリ!ハリが底を掻いている可能性もあったのでじっくり待って合わせると、数秒間重みが乗っただけでマダイ対応の2号ハリスがブレイク。ウキ下がまだ深すぎたのと待ち過ぎてしまったのが重なったのでしょう、2ヒロのハリスの全体がザラザラです。

 仕掛けを作り直し、ウキ下を短くして続行すると、7時30分ごろに潮の合流点の少し手前でウキがジワジワ沈みました。今回は少し早めにアワセると、ゴンゴンと鈍く頭を振る感触が伝わってきました。あまり大きくないけど間違いなくチヌだな。そう思いながらリールを巻いていると、案の定、33.5cmの牛窓レギュラーサイズのメスのチヌが姿を見せてくれました。

 ウキ下も合ったようだし、時合い到来か!?
 しかし釣れたのはガシラ2匹と、ウキ止めをいじっているときに磯際に浸かっていたハリに食いついた小さなムラソイ1匹だけでした。サシエの沖アミは少し吸われていますが犯人はきっとフグでしょう。たまにハリスを噛まれていたりしますし。

・風のち雨
 東からの強い風の中、眠たくなるような時間が続いていましたが、11時半ごろの一瞬だけは違った!
 緩い引かれ潮に乗って船着き正面の少し右まで流れた3Bのウキが、左に方向転換してスピードを上げかけた瞬間、水中へスッと引き込まれていきました。来たっ!
 アワセを入れるとかなりの重量感が数秒、いやもっとわずかな時間だけ感じられました。アワセ切れ、それも高切れです。潮に乗って東へ流れていくウキに木玉付きのウキ取りネットを投げるも命中せずに流失。しかも仕掛けを作り直し、釣り座に戻った時には潮が止まっているという悲しいバラシでした。

 もう少し早ければウキが取れたかもということはともかく、潮が止まったのは時期と水温を考えると吉兆かも・・・なんて考えは甘かったようで、止まっている間にヒットしたのは、ほとんどアタリもないまま掛かった60cmくらいのボラ一匹だけでした。ボラの姿なんて全く見えなかったから上がってきた時にはビックリしましたよ。エサを吸っている魚の正体は実はこれだったのかもしれないなあ。

・動き初めに
 動かぬウキを見つめ、降り出した雨に打たれながら考えていました。気持ちを無理やり鼓舞するために。「あのバラシは潮が止まる直前。潮の動き初めにもアタるかもしれない。いや、きっとアタるはずだ!」と。
 そしてやってきたその時間。ここぞとばかり集中させたマキエで布いた輪形陣とともに流れていくウキが、20mほど沖でズボッと消し込みました。しかしこれもわずか数秒でバラシ。ハリ外れというよりは歯にでも当たっていたのか、ハリが立ってくれなかったようです。

 しかし10分もしないうちにウキがまた、それを取り巻くマキエの白い柱の中をズボッと消えていきました。一呼吸置いてから竿を立てると今度はしっかり掛かった!重々しい引きを味わってからタモに収めた抱卵チヌは34.5cm。

 2枚目のチヌ、34.5cm。
 この鮮やかなアタリ2連発に、もしやチヌは上ずっているのか?と思ってウキをG5に交換し広く探ってみたけど、その後アタリは無く、雨が上がった13時半に終了して迎えを待ちました。

 やはり本格シーズンはまだ先。トーナメンターにはかなりの数を釣っている人もいたけど、ダメだった人もいました。マダイの方はボート岩で40cmちょいと45cm弱のものが2枚上がっており、バラシも2つあったそうです。ボート岩とネコの地、それほど離れていないのになあ。そういえば私が上がっていた「ネコの地」の別名は「枯れ松」。赤松家の本国の人間がそんな名前の磯に上がってもそりゃロクなことにはなりませんわ・・・。と、今回はそんなことにしておきましょう。

 それにしてもボート岩、羨ましいなあ・・・。


★4月12日
・13日後に再戦
 そのボート岩に上がることができたのは13日後の4月12日、代休の金曜日のこと。
 播磨も備前も桜は満開。でもとにかく寒い朝でした。空気は異常なほどに澄み渡り、備讃の島々は言うに及ばず、小豆島の向こうの屋島やその先の四国山地の山々までも手に取るように見えています。そして東に見える家島諸島の松島や小松島などは空中に浮かび上がっているかのよう。海水温と気温の差による蜃気楼「浮島現象」が発生しているのです。今年は暖冬だったはずなのに桜が咲くと同時に一変しましたからなあ。4月2日なんて山の上にある私の職場でも満開の桜と雪景色が同時に見られたし、桜ももう随分長い間咲きっぱなしというある意味贅沢な春ですなあ。

 家島諸島が浮かび上がっているかのよう。
 水道の向こうには桜が咲き乱れる黄島。
 そしてこの日は上記の釣研の全国大会の前日。平日とはいえまこと渡船の大きい方の船が満員御礼に近いような状況でした。博多や高知からやってきた方、森井陽さんや山口美咲さんといった有名人、もちろん私のように大会とは無縁の釣り師も何人も乗っています。そんな渡船の屋上に陣取っていると3人組が上がってたので「寒いですね。」と声をかけたらなんと無視。思わず「なんどいや!!」と心の中で毒づいたけど、その3人組が話している言葉は外国語ですがな。ベストを見たら、ありゃま、釣研の韓国のインストラクターとな。

 しかし寒い。最初に磯付けした前島のカリヨンハウスのゴロタまでは渡船の屋上で耐えたけど、あまりにも寒いので下に避難。青波止、豪洞、大戸、ネコの地、西の石切などに磯着けしていく様子を見ながら博多の人と話しているとボート岩まできたところで声が掛かりました。そしてチャランボを手にして小さな小さなボート岩に飛び降り、山口美咲さんに荷物を渡してもらって無事渡礁を完了しました。

・潮は極めて不安定
 ボート岩に上がるのもこれで3回目。まだいい思いをしたことはありませんので、これまでの失敗と蓄積した情報を活かして今回こそは攻略しなくては。

 潮は小潮の下げ。釣り座の左前から遅い引かれ潮が当ててきて磯に沿って右に流れ、黄島との水道を流れる本流というには緩やかすぎる潮に合流しています。即席のタナ取りオモリで測ってみると足元の水深は2ヒロちょっとで起伏があり、油断すると根掛かりもするので軽い仕掛けで攻めたくなる誘惑に駆られますが、ここでは重い仕掛けの方がいいということですのでBのウキにジンタン3号を2つ付けた仕掛けを選択。あくまでもマダイの大物がターゲットなのでいつもどおり竿は1.75号、ハリスは最後まで2号で押し通しました。

 ウキは1投目からジワジワ沈んでいきました。これはサシエがシモリか海藻につかまっているのか?そう思いながら何度か流しているとやはりウキが沈んでいく。本当に底を掻いていることもあるけど、どうやらオモリが合ってないようだ。そう気づいて調整していくと、Bのウキに潮受けゴムとサルカン1個、ジンタン2号1個でどうにか安定してくれました。しかしそれも長続きせずに簡単にスパスパ沈んだり浮いてきたりととにかく潮が不安定。結局この日はウキは1日中B、オモリはジンタン2号、3号、4号を行ったり来たり。

 この日のファーストヒットはウキが沈む理由にすら気づけていなかった7時8分。私の地元で石くぐりと呼ばれているタケノコメバル30cm。次いで7時18分に30cmのチヌ(リリース)が居食いしてきました。その後は時々エサを触られるくらいで後が続かず、仕掛けを安定させられるようになってからもヒガンフグを一つ釣っただけでした。しかしこの試行錯誤の時間こそ重要な準備期間だったのです。

・ワンドに入ってくる潮で
 最初左前から当ててきていた潮は8時半過ぎには右からの当て潮に変化し、これまでポイントとなっていた竿下〜竿1本半の場所は非常に釣りにくくなってしまいました。そこで足元へのマキエは継続しつつ、仕掛けと本命マキエの投入位置をもう少し沖に変え、ウキ下を調整しながら左側の砂浜に流し込んでいく方法を試していました。
 すると8時46分、浜のカケアガリにサシエが乗り上げ、ウキがジワジワとシモっていきました。そこで竿先でソフトにテンションを与えると、一旦浮上しかけたウキがスッと水中へ!来たっ!一呼吸置いてから合わせるとゴンゴン頭を振るチヌの引き。上がってきたのは35cmほどの銀ピカのチヌでした。

 チャランボに引っ掛けたタックルバッカンから取り出したストリンガーにチヌをつないでおいて再開。何投かする間にもう少し浅い方がいいかと思って2ヒロ弱の所にウキを固定。するとそのウキがスッと沈んでいって33cmくらいのチヌがヒット。その8分後の9時18分にもアタリがありましたが、ウキ入れの勢いが倍ほど速い!アワセを入れると引きの質が違う!やった!程なくして姿を現した魚は予想通りの桜色、35cmの真鯛でした。チヌとは違って大事にタモ入れし、狭い磯から絶対に落とさないように慎重に慎重にキープです。
 待ちかねた本命魚!

・切り札?
 それから少しだけアタリが遠のいたので、ウキを固定しているピンを抜いてウキ下を微調整、オモリの重さや位置も色々いじりながら釣っていくと9時40分ごろからチヌがバタバタと3枚ヒット!35cmくらいのものはストリンガーにつなぎ、30cmそこそこのものはそのままリリースです。

 ここで私は、クーラーに入れっぱなしのサシエがあることを思い出しました。近所の格安スーパーで買ってきた食用冷凍むきエビです。これを小分けしたものを最近四国のグレ釣りなどに持って行っていたのですが、ここのところ秋だろうと冬だろうとエサトリで困る場面よりエサトリも居ない場面の方が多いため登板機会がほとんど無く、機会があっても全く結果を残せていませんでした。今日もフグ対策に使えないかと思って持ってきたけど、フグなんてチヌが追い散らしてしまっているし出番無し・・・いや、これだけ食っている状況だからこそ試す意味があるというものか。
 さっそくちぎってハリに刺し、ワンドに入ってくる潮に乗せて砂浜のカケアガリにもたれ掛けさせるとハッキリとしたアタリが!アワセを入れると重々しく力強い引きが伝わってきました。感触は間違いなくチヌですがこれまでとは違う。そう感じながら浮かせたチヌは本日最長寸の40cmジャスト!やったぜ!

 その9分後、10時13分には加工沖アミで32〜33cmのレギュラーサイズを追加。しかしここで水道側を流れる本流が勢いを増し、引かれ潮は巻き返しの湧昇流に姿を変えました。この潮に対応するのには多少時間を要することになります。

 試行錯誤している間にワンドを挟んで向かい合う磯「西の石切(の西)」に変化がありました。まこと渡船がやってきて磯替わりしてきたトーナメンター3人を降ろしていったのです。
 降りてきたのは韓国人の3人組で、その会話の賑やかなこと賑やかなこと。かの国の行為にははらわたが煮えくり返りっぱなしだし、あちらから同盟国ではないと言ってきて敵対行動すら取ってきているけど、向かいの磯にいるのは私たちと何も変わらず磯釣りに熱中し楽しむ3人組。せっかく遠くから来たのだからいい釣りをしてもらいたいものです。
 ・・・と思っていたら曲がっていったのは私の竿でした。10時59分、さらに11時12分にもレギュラーサイズのチヌがヒット。釣行記を書く際のメモとしての写真だけ撮ってリリースしました。
 ここまでの釣果。縮尺がバラバラですが、サイズは30〜40cm。

・一撃!
 チヌ2連発の後、複雑な文様を描いていた海面はのっぺりしたものに変化しました。激震があったのはその変わり際でした。
 力を失いつつある湧昇流の脇でウキが沈んでいったのでアワセを入れると、今年の牛窓ではまだ体験したことのないパワーとスピードで反撃され、1.75号のトーナメントAGSがバットからひん曲がりました。パワーを緩めずに底走りする魚に対し、多少デカい鯛だろうと54cmのノトイスズミを止められるタックルが負けるはずがないという安心感からか、いつもとは違う落ち着いたやり取りで対処していきます。レバーブレーキを2回使って態勢を整えて、いざ反撃!ところがこの時、竿尻ではなくとっさにリールシートの上を掴んで握りこんでしまいました。それが原因なのか、次の瞬間に2号ハリスが吹き飛んでしまいました。

 このバラシと仕掛けの再建の間に、潮は磯の壁に張り付くように当ててきて磯際に沿って水道側に出ていくようになっており、これには全く打つ手なし。アタリはしばらくお預けでした。

・怒涛の連続ヒット!
 30分ほどするとまたワンドの方に入ってくる潮が戻ってきました。こうなるとこっちのものです。1時間で9ヒット。牛窓サイズのチヌが6枚、30cmのマダイが1枚、一旦浮かせてから粘りに粘った巨大なメナダ(シュクチ、アカメボラ)が1本。これまで記憶にないような入れ食いに、向かいの磯も唖然としていました。

 13時を過ぎると風が強まり、港に帰っていく船の引き波も加わって釣りにくくなり、潮も朝一と同じ右に出ていくものになってしまって、その後はアタリが出ることはありませんでした。ただ、この潮は向かいの西の石切の西にはよかったようです。牛窓サイズが1〜2枚上がっていましたし、最後の最後にはタモが出て、大声で喜びを表現していましたから。

 そして13時40分ごろ納竿、今日も一日飲まず食わずで釣っていたので片付けが終わるやタックルバッカンの中のパンをがっつき、お茶をがぶ飲みしてから14時15分ごろにやってきた迎えの船に乗り込みました。

 それにしても今日はよく釣れました。30〜40cmまでのチヌ17枚!入れ替えの結果ストリンガーに残った5枚をキープ。本命のマダイは30cmと35cm。あの大バラシ無ければなあ。
 岬の向こうには独立磯「瀬切り」。もう一つ向こうの
岬の先端には「う石」があります。
 つつじの花咲く西の石切。顔をのぞかせているのは青島。
 後半の釣果と最終的にキープした魚たち(左。黒っぽいのはタケノコメバル)
 やっと子どもの冒険ひろばの学生たちとの刺身パーティーができました。


★4月16日
 光りながら上陸するゲンジボタル
の幼虫。ボケボケですが・・・。
・ボート岩から2日、ホタル上陸から2日
 ボート岩釣行の2日後は花散らしの暖かい雨。夜になっても小雨が続き、夜の気温も10度超え。川の中で育ったゲンジボタルの幼虫が土中で蛹になるために上陸するには最高の夜となりました。ピークだという20時半ごろに間に合うように駆けつけて川べりに降りてみると、そこには2cmほどの幼虫の集団。成虫の3分の1ほどの明るさで10秒くらいかけて緩やかに明滅しながらゆっくりゆっくりコンクリート護岸を登り、その上の道路を横断していく幼虫たち。その輝きに見とれ、人知れず頑張る幼虫たちに感動した一夜となりました。それは一度は見ておくべき光景、特に子どもたちにはぜひ見てもらいたい光景です。

 さて、ゲンジボタル上陸の夜から2日、私はまたしても牛窓にいました。チヌはもうええというくらい釣ったけど、何といってもバラシが悔しい!同じ日に60cmのマダイを釣っていた方がいたというのに!翌日に同じ磯で55cmのマダイを釣っていた人がいたというのに!
 ということで乗り込んだまこと渡船の乗客は、いつものM社長や加古川から来られた方など総勢5人。カリヨンハウス、上筏、ボート岩と回った後に声が掛かり、ウサギに似た大きな丸い岩、兎石(う石)の天辺によじ登ることになりました。

・前島 う石
 う石は足場が高いうえ、落ちたら2度と登ることができない地形なのでいつも以上に慎重に道具の配置を行い、マキエや仕掛けのセットも時間をかけて行ったので第1投は6時45分ごろ。竿はもちろんトーナメント1.75号、ハリスももちろん2号。当て気味にゆっくり左へ流れる潮にマキエを何発も打ち込んでから、G2のウキで3ヒロ強の仕掛けを右沖10m付近に投入しました。そして追い打ちのマキエをしようとバッカンを見ていると、右手に持った竿が強烈な力で引っ手繰られました。1投目で襲ってきた予想外の出来事に私はベールを返せずにあたふた。そしてどうにもならずにハリス切れ。
 今回もまたやってしまいました。まさか1投目からなんて予測もできなかったとはいえ、私はほんま何をやっているんだろう。

 気を取り直して第2投。今度はしっかりウキを見ていると、足元近くまで流れてきたところでジワジワと沈んでいくではありませんか。少し待ってからアワセを入れると37cmのきれいなチヌが登場!しばらく時間をおいた7時29分には30cm弱のチヌ、41分には35cm弱のチヌがヒットしました。今日もなんぼほど釣れるんだろうか・・・。

 2つ目の岬の向こうが4日前に乗ったボート岩。
 西隣は「う石のハナレ」。その後ろの地磯釣り師も
いくつかチヌを掛けていました。
 黄島の桜はほぼ葉桜。長かった桜もぼちぼち終わり。
 3枚目を釣ったあたりから潮のスピードが速くなっていき、角度も変わって足元から左沖に出ていくようになりました。この潮に流し込んでいくと30〜40m流し込んだところで竿引きのアタリ!8時1分、35cmほどのチヌが元気な引きをみせてくれました。

 それ以降も潮はドンドン流速を上げていったので、ウキを3Bに換えて本流釣りを試みることになりました。でもアタリはありません。9時24分には回収しようとした仕掛けに牛窓サイズのチヌが食いついていたけど、それだけ。本流を流してもワンド側の速い当て潮を使って本流との合流地点の浅場を狙っても本流脇の壁を重点的に攻めてもダメ。本流を通り過ぎるのはこの辺りでは珍しくない小型のクジラ・スナメリだけ。マキエと仕掛けの流れ込むポイントに寄ってくるのは船釣りの小型ボートだけ。やがて本流に乗ってやってきた濁り水と絶望が広がり、潮が緩むのを待つだけの時間が続きました。

・潮緩む
 12時を過ぎるとようやく潮が緩んで濁りも徐々に薄まり、お待ちかねの時間がやってきました。やはり今はこうなると食いますね。スタート時と同じ右前からの緩い当て潮を3ヒロ弱で流すと12時24分に35cmほどのチヌ、35分には少し小ぶりの牛窓サイズがヒット。これはいよいよ切り札の出番か?と冷凍むきエビを投入するとこの日は不発でした。その代わり加工沖アミに戻してみるとすぐに本日8枚目のチヌが食いついてきました。

 こんな状況になると本命への期待が高まってきます。1投目のようなことが無いようにしっかり心の準備をしながら釣っていきますが、潮が転流して強まった風と同じ方向になってしまい、期待の1発は無いまま14時前に納竿。今回はチヌ以外の魚は出ず、本命ももちろん出ず。やはりボート岩ではチヌ入れ食い+良型含むマダイ3枚だったのになあ。

 ということで春マダイ前半戦の釣行記はこれにて終了。本物かコブ付きはわからないけどハリス切ればかりやらかすのが精一杯でした。納得サイズが出るのはいったい何年後のことやら・・・。とはいえ行かないことには夢が叶うことなんて絶対にありえませんから再始動は近いうちに。それが平成の間なのか、令和になってからなのかは分からないけど、とりあえず後半戦も頑張ります。

 この日の釣果。返す返すも1投目が悔やまれます。

 ● 牛 窓 ushimado
利用渡船 まこと渡船 出港地 岡山県瀬戸内市・牛窓港
時間(当日) 6:00過ぎ〜14:50
料金 牛 窓:3000円
小豆島:4000円
日生諸島:4000円
駐車場 無料 弁当 無し
宿/仮眠所 無し システム
磯替わり 有ったり無かったり
*データは釣行日のものです。間違いや営業内容の変更があるかもしれませんので、
必ず渡船店にご確認ください。(内容については一切責任を負いません)
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