・初のウハトレ参加
インターネットをはじめてからというもの釣り仲間がどんどん増えている。本松氏が坂出にやってきた今でこそ二人での釣行の機会も増えたが、不定期な休みで距離的な問題もかかえる僕の四国遠征は基本的に単独行である。 「一人でそんな遠くに行って寂しくないのか?」 よく聞かれることだ。 確かに遠征をはじめた頃は空しさや不安もあり、情報の手に入らず悔しい思いも多かった。 しかし今は遠く離れた四国にもあちこちに顔なじみが居り、飛び切り新鮮な情報も簡単に手に入る。 全ては南予を本拠地に磯釣りの情報を発信している「ROCK&ROCK」というサイトを偶然見つけたことから始まった。 そこの掲示板に書き込んだことから始まった交流は他の掲示板から掲示板へと新たな釣友を増やしながらじわじわと広がっていった。
今回本松氏を誘って参加したウハウハトレトレ釣行会(ウハトレ)は「ザ・日振島」の管理人のグレ太郎さんの提唱で、こんな風に不思議な縁で知り合うことのできた釣り仲間達が実際に一堂に会して更なる親睦を図ることを目的にして始まった釣行会で今回で三回目を迎える。
9日夜8時半、同じ兵庫在住の「爆笑 爆釣 FISHING」のたくぼんさんと、そのお友達と相生で初対面。挨拶もそこそこに車に便乗させてもらって四国を目指す。坂出に寄り道して本松氏を拾い、さらに西へ。 やはりNETである程度知っているからか車内は盛り上がり笑いが絶えない。 そして大洲の「釣人館ますだ」に立ち寄って頼んでおいたオキアミを受け取る傍ら、今回の幹事でたくぼんさんと知り合うきっかけにもなった「磯に魅せられて」の管理人、hayatoさんと再会することができた。
由良半島に到着して一眠り(みなさんご迷惑掛けました。鼾で・・・)目を覚ましてみるといるはいるは、よくこれだけ集まりましたNET仲間総勢33名。 あちらこちらで挨拶をしたり話をしたり・・・楽しい時間を過ごしたあと、会場では順番決めのくじびきが行われることに。
・さまよえる風雲児。いったい、いつ磯に・・・
前回は最高の1番くじを引き当てた僕だったが、今度は最終のくじ。でもまあ、何とかなるだろうと高をくくっていた。 天候は風雲児まじっくによる西からの強風。さすがの由良でも上がれる磯は限られると予測できた。 しかし、渡船が集結して磯割を決める雨崎沖に行ってみると渡船、そして人の多さにビックリ。 幸い我が渡船は一級磯「地釣り」の渡礁権を確保し、「大ウド」「大猿」と次々に人を降ろしていくが、いかんせん大人数、しかも他の渡船との競争で渡礁は大混乱に。 船内放送を担当していた僕も対応に追われておおわらわだった。 「小猿」に何人か降ろしたあと、船長の顔が曇る。 「もう渡す磯はありません」 ええ〜っ!?まだ半分も渡ってないでぇ!!
その後渡船は波しぶきをかぶりながら由良の磯をあっちに行ったりこっちに行ったり。 無理やりともいえるような場所にお客さんを降ろしていくが、荷物の取り違えや忘れ物が続出して一向に僕達の番が回ってこない。
結局僕達が降りることができたのは「ビシャゴ」の奥の奥、名前すらないような磯で あった。 船に乗り込んでからすでに1時間半。最初の人が降りてから1時間はゆうに越えていた。
・釣り?ボランティア??
その磯は足場がよく広いもののとにかく浅い。まるで潮干狩りでもできそうな感じだ。 あちこち歩き回った末にやっと見つけた溝で釣りはじめるもののホシササノハベラが一つ釣れたのみ。 しかも上げ潮がひたひたと迫ってきて足場もバッカンを置くスペースも無くなりたまらず退散。 何箇所か上げ潮に追われながら彷徨った挙句、本松氏が釣っている船着きにお邪魔させてもらうことにした。
この磯唯一の深場といってもいい船着きはプールのような状態で、見えるグレは極小サイズ。しかも噂どおり黄色い物体と白い大きな物体がウロウロ・・・ 「ウスバウスバウスバ〜 ウスバが食べるとハリスリスハリス〜 ハリスが無くなる〜♪」 隣の本松氏なんかプロ山元&タナプロまであわや流失。 危なかった〜
たまらず足元にコガネスズメ、沖の二箇所にウスバを集めその隙間を浮きを強制的に沈ませ、サスペンド気味に狙う戦術に変更。 すると、一瞬ソウダガツオか!?というような走りをみせて29.9センチの尾長がヒット! こうなると釣り師の活性はいやがうえにも高まるもの・・・のはずだが、後が全く続かず火も消える。 この状況と正面から吹き付ける風にも嫌気が差した本松氏は弁当船での磯替わりを主張したが、実はこのとき嫌な予感がしていた。 道具を片付け船長に磯替わりをお願いすると一応船は出してくれたものの、 「替わる磯がないことはあれだけ船に乗ったんやからわかるやろ!!」 と一言。やっぱり・・・(涙)
そして船は順番に弁当を配っていく。 その舳先で弁当を配るのは僕達の役目。
由良の磯を巡り巡って、最後にエボシで苦戦の「釣人館ますだ」のtakayoshiさんを 拾って、前日好釣果が出た雨崎をめざす。 が、そこにはすでに他の渡船の客が・・・ 結局、僕達の乗っていた磯のさらに奥にtakayoshiさん、takayoshiさんの乗っていたエボシに僕達が乗り、1時間ぶりに釣りを再開した。
エボシは由良半島と小猿島の間の水道に位置する磯で両側から沖に速い潮が走っている。 しかし餌取りの姿もまばら。 際でも沖でも潮目でもなかなか餌も取られない有様だ。
そんな中、本松氏が竿を曲げた! 速い潮流を切って姿をあらわしたのは40cm級のシマアジ。旨そぉ〜 しかしその最高の晩御飯はタモ入れ寸前で口切れ。 残念。 その後は本松氏にキタマクラが一つ来ただけで不完全燃焼のままタイムアップ。 まさに釣りに来たのかポーターのボランティアに来たのか分からない一日だった。
釣行会は結局グレ太郎さんの優勝で幕を閉じたが、表彰式の後でtakayoshiさんのクーラーを覗くと、ビシャゴ奥の奥の奥で釣ったという40センチのチヌと50cmのハマフエフキが鎮座していた。
磯替わりするんじゃなかった〜〜〜
さてこのウハトレ、もうすでに第4回が開催されることが決まっており、それに最近関東支部も立ち上がり関東大会の開催に向けて活動している。
トーナメンターあり、サンデーアングラーあり、同じ磯釣りという趣味を持つNET仲間達の楽しい楽しい釣行会!参加者どんどん募集しております!!! |