ガイドtoマイナー釣り場 ~高知県黒潮町 井ノ岬周辺(灘、伊田)の磯~

(最終更新日 H30.12.25)

伊田の磯紹介
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★全体図★


       伊田の渡船

・高知県黒潮町伊田の磯は、井ノ岬の先端部から上川口漁港の手前までの磯に渡しています。高さのある磯が多いのが灘の磯との大きな違いです。

・井ノ岬の東側にあって磯も高いため東系の風やうねりには比較的強く、魚の食いもいい暖季には大きなアドバンテージとなっています。ただし北西風が強くなると船が出せなくなってしまいます。まあ冬季の伊田はあまり食わないそうですが。

・井ノ岬先端のやや西、馬目鼻エリア(エリアD)は渡礁のチャンスは限られますが、冬場でも食うそうです。時期によっては伊田ではなく、灘からのアタックになります。

・待王坂周辺(上川口漁港手前。エリアE)の磯には、以前あった渡船屋はほとんど渡していませんでしたが、H26年春に10年ぶりくらいに渡したところグレの大釣りがありました。特に春季の口太狙いが熱い!

・このページに記載する磯の名前は、船長が先人から引き継いだ地図をもとにしています。その地図は手書きで、海岸線の地形はもちろん、海産物の種類や、陸上にある史跡、山菜のポイントまで詳細に記されています。特に磯に関しては渡礁の可否を問わず、非常に多くの磯名が書き込まれています。
 ここでは当然、渡礁できる磯を中心に紹介しますが、地磯や渡礁不能の磯も一部載せてみました。(手書き地図なので、判読できないものや磯の比定が困難なものもあるうえ、私の読み間違い等もあるかと思います。)

・船長の言う磯名と地図の磯名が違う時は、船長の磯名に加えて地図の磯名をカッコ書きしています。

・このエリアの磯はYahoo地図の写真モードでかなり拡大できるので、狙いの磯がある場合はチェックしておくとよいでしょう。干潮時に撮影されたもので、シモリの位置まで丸わかりです!また、H27年からGoogleマップもバッチリ見えるようになりました。色調の違いによりシモリの見え方が大きく異なりますから、両方チェックしておくと完璧です。(Yahoo地図の写真モードは時化の時の写真に更新され、使い物にならなくなりました。再更新を待つしかなさそうです。)

・なお、エリアの概要や渡船については、ページ上部のリンク先を参照のこと。

エリアA★ セイダバエ周辺の磯 

(1)セイダバエ
番号 名称 コメント
セイダバエ
(瀬田碆)
 伊田を代表する磯。常設のチャランボが設置されている。グレ、イサギ、シマアジ、石物、青物など魚種豊富だが、人気が高く予約が取りにくいのが難点。磯が大きく、東西南北にポイントがあるので4~5人で楽しめる。底物は南向き。伊田唯一の半夜釣り可能磯でもある。足場はデコボコなので特に夜は移動に注意を要する。北東向きのシモリ2か所は満潮時に水没する。
出口バエ
(沖のヒラソ)
 画像には無いが、伊田漁港の出口のテトラの前にある低い磯。すぐ東にテンパイというシモリがあり、そちらに潮が流れると期待大。沖にもシモリがある。干潮前後のみ渡礁できる。
a エボシ  通常は渡礁対象ではないが、折角なので記載。
b 三つ碆
(1)セイダバエ
    (1)セイダバエ 出口バエ
出口バエ。左端は伊田漁港から伸びるテトラ。

エリアB★ 橋立周辺の磯 


左端から(b)の磯、ハシ立(c、人が見える)、掛碆(d)
手書き地図の一部。

番号 名称 コメント
小三角
(アマ碆)
 「しょうさんかく」と読む。グレが面白いが足場が非常に悪い。周囲にシモリが点在し、ブレイクライン(かけあがり)も近い。
a クエバイ  名前は魅力的なのだが渡礁となると・・・。
b 小?(2文字目判読できず)  徒歩での井ノ岬釣行となると本命はやはりこれらの磯群。フローティングベストの股紐を締め、くれぐれも命を落とさないように。
 渡船でも渡れないことはないだろうが、もったいないかも。
c ハシ立
d 掛碆
e 頭ハケ
f ジャコ碆
g 汽船バイ
(1)小三角(左側)と、(g)汽船バイ(右側)
(1)小三角。(大ブトより撮影。)右沖はセイダバエ。 (1)小三角

エリアC★ 三角周辺の磯 

(5)三角(西側の釣り座)
番号 名称 コメント
大ブト  大きな磯だが移動可能なのは前面のみ。滑る場所が多いので移動には細心の注意を。
 前面東側の低場は平らだが、最下段以外は非常によく滑る。足元のサラシが狙い目。
 西側の高場は足場が非常に悪いが、際から沖まで大きなシモリが点在する大変面白いポイント。潮通しも良い。
八郎  地にほど近い磯。上部は平坦だが切り立っている。
沖八郎  通称・沖八。平らな所の多い磯で、2人でゆっくり竿出し可能。東西の先端がポイントで、それぞれ狙いどころも多い。 
ミノコシ
(板碆)
 凪の低潮時限定の磯。西側のハエ根を彩るサラシは沖八からも狙うことができる。
三角
(エボシ)
 グレ釣りの一級磯。ただしイサギは不思議と釣れない。東西にポイントがあるが、移動の際には要注意。
 西側は満潮時に釣り座が狭くなるが足場は平ら。ただし濡れている時はよく滑る。本命ポイントは西向きの大きなシモリの周辺。
セトの大バエ
(沖のセト)
 大きな磯だが、波が駆け上がってくるので注意。足場は基本的に良いが、船着き周辺や先端などに滑る場所があるので渡礁時は細心の注意を。ポイントは三角向きと船着き。47cmのグレの実績あり。
沖の元バエ  H26.2月に初渡礁。グレの産卵期に期待。周囲は浅い。所々にあるシモリと小さな海溝を狙う。南側の低場は干潮時のみ可。
a セト  地磯。地元の人が貝などを獲りに道路から降りてくることがある。
b オマツ碆
c 清水バイ
d 元碆  地磯。グレは産卵期に実績。
e ヤリ
(1)大ブト。左端が高場、その隣が低場(船着き) (1)大ブト低場
(1)大ブト高場。正面は小三角。 (1)大ブト高場
(1)大ブト (3)沖八郎と(4)ミノコシ
(3)沖八郎の船着き。
左沖は(1)大ブト。右は(2)八郎。
(3)沖八郎
(3)沖八郎。右側が船着き。左沖は(4)ミノコシ。
 
(4)ミノコシ 
(5)三角と(6)セトの大バエ (6)セトの大バエ
セトの大バエ(6)からの三角(5)
(6)セトの大バエ、船着き付近 (6)セトの大バエからの
(b)オマツ碆、(c)清水バイ、(d)元碆
(7)沖の元バエ。北端から。 (7)沖の元バエ。南端から。背後は(d)元碆。
(7)沖の元バエ

エリアD★ 井ノ岬先端部の西(馬目鼻)周辺の磯 

 2番(2)から1番(1)を望む。
番号 名称 コメント
1番(No.1バエ)
(ヒラソ)
 船長曰く「伊田でナンバーワンの磯」。磯の周りを速い潮が駆け抜けていき、本流釣りが楽しめる。干潮時は広くなるが、満潮時は波をかぶる。港から遠い上に危険度が高いため、渡礁のチャンスは少ない。なお、このエリアは別料金となり、複数でのアタックが必須となる。
2番(No.2バエ)  船長曰く「伊田でナンバーツーの磯」。こちらも当然潮が速く、本流釣りが楽しめる。また、潮が低い時には東側のシモリ密集地帯を狙ってみても面白い。
 1番よりは波に強ものの、潮が高い時は狭く、危険であることに変わりは無い。荷物を固定するためのロープは必携。ただし、潮が引けば平らな広い足場が使えるようになる。
入道  
a 長ハイ  地磯。
b 影ハイ
(1)1番(ヒラソ) 干潮時 (2)2番 干潮時
(2)2番からの(3)入道、(a)長バイ、(b)影ハイ (2) 2番 干潮時の足場
(1)1番と(2)2番

エリアE★ 待王坂周辺(上川口港手前)の磯  

(2)平バエ
番号 名称 コメント
丸バエ(鵜のハエ、ウノクソ)  渡礁は低潮時中心。春季の口太狙いで期待大。
平バエ  上川口漁港のテトラに近く、口太の魚影が濃い。360度できるが先端付近がメイン。西向きの船着きでの爆釣実績もある。
(1)丸バエ(鵜のハエ) (2)平バエ
(1)丸バエ(鵜のハエ) (2)平バエ

※ ちなみに「待王坂」という地名は、周辺にある「王無浜」、くろしお鉄道「海の王迎駅」などとともに、元弘の変でこの地に配流された尊良親王(後醍醐天皇の皇子)と、親王を警護した有井庄司、大平弾正の逸話に由来する。南北朝マニアにはたまらない場所。

★注意事項★

 このページは掛川渡船・掛川信幸船長の協力で作成していますが、渡船の公式サイトではありません。
 記載している情報は最新の情報と異なる場合がありますし、誤り等がある場合もありますので、釣行に際しては必ず船長に直接ご確認ください。記載内容については管理人は一切責任を負いません。


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