ガイドtoマイナー釣り場 |
(このページの最終更新日R1.12.30)
高知県黒潮町 井ノ岬周辺(灘、伊田)の磯 |
★井ノ岬とは?★
高知県西部、幡多郡の東端に位置する黒潮町から土佐湾に突き出しているのが「井ノ岬(井の岬、伊の岬)」です。 四万十町窪川の高知自動車道(須崎道路)四万十町中央ICから30分程度で行けるこの岬は、地図上では太く表示される国道56号線にまぎれて目立たず、その国道を走っていても気付かないうちに通り過ぎてしまいがちですが、地図から道路を消してみると意外と面白そうな場所に位置しているのが分かります。
この井ノ岬の東側には「灘」、西側には「伊田」という渡船区があって、どちらも同じ業者が磯渡しを行っており、主に地元の釣り師に利用されています。 さすがに足摺岬から西海にかけての綺羅星のような磯群にはかないませんが、交通至便でゆっくりと楽しむことができるのがこの井の岬周辺の磯の魅力です。 しかし、このエリアの磯は空撮ガイドを見ても一つずつしか載っていないようなマイナーポイント。磯の名前がわからず不便だったので、掛川渡船の船長の協力のもと、このページを作成してみました。 まだまだ不完全ではありますが、今後釣行するなどして新たな情報が入手できた時などに随時更新していく予定です。 |
★渡船について★
現在、「灘」も「伊田」も掛川渡船のみが磯渡しを行っています。 同一業者で船長も同じですが出港地と船は異なっており、灘漁港と伊田漁港の両方に係留されています。 北西風に強い「灘」、東の風に比較的強い「伊田」と対照的な渡船区ですので、天候によってはどちらか一方のみの出船となりますが、天候の良い場合は希望に応じて両方の港から船を出してくれます。その場合には基本的に一方の渡礁終了後に、船長が車でもう一方の港に移動してくるというパターンでの出船となります。また、白浜方面の磯に行くときは白浜港集合となり、灘漁港を出発した渡船が立ち寄ってお客さんを拾うというパターンもあります。 朝の海況によっては急遽他の港に移動して乗船ということもあります。(灘漁港~伊田漁港間は国道56号線経由で2.2km、約5分)
・出船は夜明け頃、納竿時間は3~4時だが、ある程度の融通が利く。 ・複数での釣行の場合、灘の一のハエ、伊田のセイダバエ限定で午後10時ごろまでの半夜釣り、場合によっては通し釣りができる(事前予約が必要)。ただしチャンスはひと夏に数日あるかどうか(特に一のハエ)。詳細は要確認。 ・2つの渡船区を掛け持ちしているので、回収時の時間短縮をはかるために料金は前払いとなることがある。(後払いのことも多い) ・弁当が無いので各自で持ってくる必要がある。最寄りのコンビニは、東は「道の駅なぶら土佐佐賀」の北隣、西は旧大方町中心部の東端にある。 ・磯の予約が可能。 ・エンジン音がほとんど聞こえないので、磯の上では船の接近に気付かないことがある。 ・普通の渡船のような磯への強力な押し付けは望めないし、船首は特に不安定なので、渡礁&離礁はいつも以上に細心の注意を!船首の手すりを使い、無理せず何度もトライしよう ・船長の趣味は社交ダンス。指導者の資格を持ち、高知にも愛媛にも生徒がおられるそうです。たまにダンス大会等で出船できないことも。 ・2016年、掛川渡船の公式ブログがスタート!最新の釣果情報が見られるようになりました。 → 掛川渡船公式ブログ |
★灘はこんなところ★
・灘は井ノ岬の東側にあり、土佐くろしお鉄道「土佐白浜駅」付近 から、井ノ岬先端手前までの磯に渡している。 ・小さくて低い磯が多いが、北西の風には非常に強い。一方東系の風やうねりには非常に弱いので注意が必要。 ・グレ釣りでは30~45cmクラスの口太狙いが中心になり、数釣りのチャンスも多い。めったにないことだが、平成25-26年の年末年始のように45cmクラスの尾長が食い盛るというようなこともあるようだ。 ・ベストシーズンは11月~1月。なんとも都合のいいことに伊田の食いが止まると灘が食いはじめ、灘の食いが止まると伊田が食い始めるということが多いようだ。 ・写真を見れば一目瞭然だが、水深の無い磯がほとんどを占める。当然ながら浅ダナの釣りが中心となってくる。 ・東向きの釣り場のため午前中は逆光となり、ウキが見えにくいので工夫が必要。 ・意外と潮通しがよく、沖で青物等が跳ねていることもある。タックルケースにルアーを忍ばせていっても面白いだろう。 ・ほぼ全ての磯が国道56号線から丸見えである。行き交う車やお遍路さん、所によっては電車からの視線が注がれるので、大物を掛けてその視線を独占しよう!ただし腹具合の悪い時は伊田の方に行った方がいいかもしれない。 ・渡船が発着する灘漁港は、高知自動車道(須崎道路)四万十町中央ICから30分程度。漁港は56号線のすぐ下で、「掛川たこ焼き店」の横の道を下りていく。 ・漁港の入り口にトイレがあるので便利。なお、近隣の伊田漁港、上川口漁港には製氷機(自販機)があり、24時間誰でも購入可能。 ・現在、右図Aエリア以北へ磯への渡船も行っており、お客さんは白浜港に集合し、港に立ち寄った渡船に拾ってもらって磯に向かうというパターンも存在する。(灘港から直接向かうパターンもある。)白浜港については「灘の磯紹介ページ」参照のこと。 |
★伊田はこんなところ★
・伊田は井ノ岬西側を中心とする渡船区で、井ノ岬先端付近から、上川口漁港の手前までの磯に渡している。 以前営業していた渡船業者が廃業して、しばらく渡船の無い状態になっていたが、平成25年に灘の「掛川渡船」が船及び権利を買い取り、灘と伊田両方で営業を始めた。 ・灘と対照的に東の風やうねりにはある程度強く、北西の風には強くない。同じ渡船業者が両方に渡すようになったため、利用者としては非常に便利である。 ・シモリのような磯が多い灘エリアと比べると、「磯らしい磯」が多い。 ・水深は無いが、底が複雑な磯が多い。 ・潮通しがよく、結構速い潮が流れることがある。そんな時には井ノ岬先端付近の磯のガンガン走る本流の中で尾長が食ってくることもあるようだ。 ・グレ釣りでは中小型狙いが中心になるが、上記のとおり尾長が狙えることもあるようだ。また魚種が多いので様々な釣りを楽しむことができる。 ・ベストシーズンは2月~10月。春と秋はグレ、夏場はイサギが面白い。春は灘の食いが止まるころに本格化し、秋は北西風が吹きはじめると食わなくなって、入れ替わりに灘の食いが上向いてくる。 ・一番人気はセイダバエで、ミドルサイズの底物の数釣りやシマアジ釣りが面白い。イサギもよく、時期によっては40オーバーの数釣りも可能で50cm近いのが出ることも。ただし予約がなかなか取れない・・・。 ・渡船が発着する伊田漁港がある集落には、国道56号線井の岬トンネル西側にある消防署(新庁舎)の横、伊田トンネル東側の田圃道、「民宿たかはま」の前などから入る。いずれにしても集落の中の道は狭いので注意が必要。また、灘から井ノ岬経由の細道で行くこともできるが、落石が多いのでパンクに十分な注意を! ・渡船は港の製氷機の横から出るが、その場所にずっと係留されているわけではない。船長が車で乗り場にやってきて、その後、隣の船溜まりから取ってきてくれる。 ・漁船の荷揚げの邪魔になるので、海の側に車を置かないように。 ・港の製氷機の氷は24時間誰でも購入可能。200円程度でバラ氷がクーラー一杯手に入る。 |
★注意事項★
このページは掛川渡船・掛川信幸船長の協力で作成していますが、渡船の公式サイトではありません。 記載している情報は最新の情報と異なる場合がありますし、誤り等がある場合もありますので、釣行に際しては必ず船長に直接ご確認ください。記載内容については管理人は一切責任を負いません。 |