ガイドtoマイナー釣り場 ~高知県黒潮町 井ノ岬周辺(灘、伊田)の磯~

(最終更新日 R1.12.30)

の磯紹介
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★全体図★


・高知県黒潮町灘の磯は、土佐くろしお鉄道土佐白浜駅周辺から井ノ岬先端手前までがエリアとなっていて、磯の大部分は国道56号線に沿って点在しており、海岸から伸びた岩棚の延長にある離れ岩というような感じの小さな磯がほとんどです。

・東向きかつ磯が低いため、東系の風やうねりに非常に弱いです。フカバエ、鵜のハエ、イチノハエなどは少しはましという程度。ただし北西の風は風裏になるので心強いです。

・潮が高いと非常に狭くなる磯が多く、チャランボの設置率も低いため、道具を固定するためのロープやピトンの持参をおすすめします。

・磯の数は多いですが、名前の付いている磯や常時渡礁させている磯はそれほど多くはありません。かつては名前があったようだが名前の伝わっていない磯もあります。その反面、開拓の余地のある磯も多いので、チャレンジしてみても面白いでしょう。

・このエリアの磯はYahoo地図の写真モードでかなり拡大できるので、狙いの磯がある場合はチェックしておくとよいでしょう。干潮時に撮影されたもので、シモリの位置まで丸わかりです!また、H27年からGoogleマップもバッチリ見えるようになりました。色調の違いによりシモリの見え方が大きく異なりますから、両方チェックしておくと完璧です。(Yahoo地図の写真モードは時化の時の写真に更新され、使い物にならなくなりました。再更新を待つしかなさそうです。)

・なお、エリアの概要や渡船については、ページ上部のリンク先を参照のこと。


       灘の渡船

エリアA★ 土佐白浜駅、展望所周辺の磯 


(1)コカイ
(右側の磯。展望所から望む)

番号 名称 コメント
コカイ  潮位170cm以下の凪の日限定のシモリ磯で、かつては「消防署裏」とも呼ばれていた。(消防署は現在井の岬トンネル西の高台に移転している。)
 結構沖にあって潮通しがよく、水深もある一級磯。かなり昔に55cmの尾長が釣れた(しかも置き竿にしていたら釣れていたとか・・・)そうだが、さすがにそこまで考慮する必要はないだろう。港から遠いので別料金となる。
黒ハエ  56号線沿いに設けられた展望所の近くにある。
(1)コカイ西向き。船着きは画面右端の足場。 (1)コカイ東(沖)向き。周囲全てがポイント。
ただし南向きは根が張り出している。
(1)コカイ。先端付近から。 (1)コカイ
(2)黒ハエ(展望所から望む) (2)黒ハエ

エリアB★ 白い館周辺の磯 


(1)干潮時のマツエモン
 (1)マツエモン

番号 名称 コメント
マツエモン  シモリ風の磯。満潮時の足場は非常に狭くなるのでピトンまたはロープ必携。グレの魚影は濃く、周囲360度全て狙うことができる。
フカバエ  この周辺では一番大きな磯で、灘で最も波に強い。足場も良いのでゆっくりと楽しむことができる。先端の沖に連なるシモリ群や、南向きの棚の先が狙い目。荒れ気味の時は裏側(船着き)もいい。
無名磯  磯付けに難があるため、あまり渡していないとのこと。
ハチビョウ  八錨。周辺に小さな離れが点在する比較的大きな磯。ゴロタ風のシモリや溝などに良型が潜む。
(2)フカバエ

 
 (2)フカバエ  (2)フカバエ空撮。目盛は30m。
ミツバエ(手前、エリアC-1)とハチビョウ(右、エリアB-4)

(4)ハチビョウ
ハチビョウ先端で竿を曲げる釣巧会のカイダさん。
(釣巧会HPより)
(4)ハチビョウ

エリアC★ 鵜のハエ周辺の磯 

 (1)ミツバエ
 (1)ミツバエと(3)鵜のハエ
番号 名称 コメント
ミツバエ  実績の高いシモリ風の磯。
中バエ
鵜のハエ  大きくえぐれた独特な形でよく目立つ磯。高潮時釣り座の足場は悪い。比較的波に強いが油断は禁物。伊田にも同名の磯あり。
井上バエ  足場がよく、2名程度竿を出せる。沖のチョボに潮が流れると良型のチャンス。港向きのチョボ周辺も実績あり。鉄柱を取り付ける杭が設置されている。
a 大平バイ  船長が先人から受け継いだ地図にこの名が記されている。
 
(1)ミツバエ、(2)中バエ周辺の地形 (3)ウノハエ、(4)井上バエ周辺の地形
満潮時の(1)ミツバエ、(2)中バエ 干潮時の(1)ミツバエ(中央沖)、(2)中バエ(右端)
(3)鵜のハエ
   (3)鵜のハエ  (4)井上バエ
(4)井上バエ

エリアD★ ナガモチ周辺の磯 


番号 名称 コメント
長持ち  潮の低い時限定のシモリ磯。実績も人気も高いため、このエリアには珍しく鉄柱を取り付ける杭が設置されている。
東のマルバエ  オオバエの北にある独立磯。ベタ凪の低潮時のみ渡礁可。
オオバエ(山バエ)  港のすぐ北にある比較的大きな独立磯。大潮満潮時は注意。浅いが溝やシモリなど狙いどころが多い。
西のマルバエ  灘港のテトラ一文字の前にある小さなシモリ磯。テトラに付いている魚をおびき寄せて釣る。テトラが入る前からよく釣れていたんだとか。
下長持ち(長持ちのオカ)  長持ちの地寄りにある磯。地寄りの割りには深く、その実績は抜群!
(1)長持ちと、(5)下長持ち

(1)長持ち、(5)下長持ち周辺
の地形
 (1)長持ち
 (5)下長持ち
 (2)東のマルバエ (3)オオバエからの(2)東のマルバエ
(3)オオバエからの(2)東のマルバエ(干潮時)
(3)オオバエからの(2)東のマルバエ(満潮時) (2)東のマルバエ、(3)オオバエ、
(4)西のマルバエ周辺の地形
(3)オオバエ
(3)オオバエからの(4)西のマルバエ(満潮時) (3)オオバエからの(4)西のマルバエ
(3)オオバエからの(4)西のマルバエ(干潮時)
 (4)西のマルバエ

エリアE★ イチノハエ周辺の磯 


(1)イチノハエとその背後の磯群
井ノ岬一周道路からの一のハエ

番号 名称 コメント
イチノハエ  灘エリアを代表する大きな磯。多人数で楽しめる。グレはもちろん、イサギ、青物、コロダイなど様々な魚が狙える。灘唯一の半夜釣り可能磯でもある。ハナレには低潮時に歩いて行ける。
刀碆  地にほど近い長細い独立磯。船長が先人から受け継いだ地図にこの名が記されている。
クジラ  刀碆の南東、井ノ岬先端部の独立磯(地図外)。凪の日限定。
イチノハエから井ノ岬先端にかけての地寄りには多くの磯が点在するが、現時点では実績が乏しく、また、港からの安全監視ができないので渡礁はほとんど行っていないとのこと。今後の開拓を待ちたい。

 (1)イチノハエ。南端から。  (1)イチノハエ
 左端の磯がクジラ

★エリアA以北(佐賀公園駅周辺エリア)★


★エリアA以北(佐賀公園駅周辺エリア)★

 平成29年2月から土佐くろしお鉄道「佐賀公園駅」付近の磯へも渡すようになった。船は灘港から出るが、大人数で渡る時には白浜港に入港して客を乗せ、その後磯に向かうことになる。(つまりお客さんは白浜港集合)白浜港は国道からはほとんど見えない小さな港で、車は北側のスロープを下りて未舗装の道で港の手前まで行くことになる。なお、スロープ入り口に看板等は無い。初めての時は高確率で見落とすことになるだろう。



白浜港

 (1)クロの大バエと、(2)クロの丸バエ(掛川渡船公式ブログより)

番号 名称 コメント
クロの大バエ  「ドライブイン幡多路」の崖下にある独立磯で、灘・伊田エリアでは規格外の大きさと高さがあり、最も波に強い上、潮通しがよくポイントも多い。潮に乗せて流すのはもちろん、沖向きの両端は点在するシモリ、中央はサラシや溝狙いが面白い。ただし南西端の一つ左の斜面のポイントは一発波が駆け上がってくるので厳重注意。
 平成29年2月12日、15年ぶりに磯着けし、その後しばらくは40cm前半までのグレの大釣りが何度かあった。シマアジの回遊も!
小敷谷バエ  コシキバエ、クロの丸バエともいう。(船長曰くまだ確定させてないそうだ。)
 クロの大バエの近くにある地寄りの独立磯。足場が非常によく、3人は上がれる(2人がやりやすい)。過去の実績は高い。
名称未定  クロの丸バエの沖にあるシモリ磯で、ベタ凪の干潮前後3~4時間のみ可能。周囲にいいシモリが多く入っており、過去の実績は高い。

 (1)クロの大バエの南西端  (1)クロの大バエ中央部~北東
 
(1)クロの大バエ中央部と
(2)小敷谷バエ及び(3)の磯
(1)クロの大バエ
 (2)小敷谷バエ
(2)小敷谷バエ
(3)の磯(画面中央)と(2)小敷谷バエ((3)の左上の独立磯)周辺の地形
 (3)名称未定のシモリ磯

★注意事項★

 このページは掛川渡船・掛川信幸船長の協力で作成していますが、渡船の公式サイトではありません。
 記載している情報は最新の情報と異なる場合がありますし、誤り等がある場合もありますので、釣行に際しては必ず船長に直接ご確認ください。記載内容については管理人は一切責任を負いません。


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