8月30〜31日 紋別〜常呂〜女満別  (3/ 3)

〜第3日〜
この日は今回の旅行で一番楽しみな一日だったのですが、最悪の雨。
時に激しく時に霧のように降り続く雨は結局ほとんど止むこともなく、北海道を離れるまで降り続いたのでした。
その雨の中を一路南東へ。特に何もないけど上湧別町のシブノツナイ湖を少し覗き、さらに南東へ。サロマ湖沿岸を快走し佐呂間町の道の駅近くで再びオホーツク国道から少し離れました。

・サロマ湖展望台
展望台に行くには延々と山道を登らなければいけません。砂利道なので注意が必要です(スリップしました 汗)駐車場に車を止めてからもしんどい階段が待っています。しかしその苦労は一目で報われます。
オホーツク海とは2箇所の湖口を除いて長い長い砂嘴で隔てられ、日本第三位の面積を誇るサロマ湖の絶景に時を忘れてしまいます。
小雨に煙っていてもこの有様なのに、晴れたときなどは「サロマンブルー」と呼ばれる素晴らしい青が目に飛び込んで来るといいますし、知床半島から登る朝日の美しさも例えようもないほどだそうです。あ〜〜!見てみたかった!!

・カーリングの町・常呂(ところ)
「この町には何もない。ホタテと玉葱。 それと・・・カーリング。このマイナースポーツがこの町では超メジャー」
というこの町を僕が知ったのは、今年行われたトリノオリンピックの時でした。
常呂出身の小野寺歩・林弓枝・本橋麻里選手が所属する日本代表・チーム青森の大活躍、それにカーリングというスポーツの面白さに魅了され、さらに小野寺・林の両選手がソルトレイク五輪の際に所属していたチームがモデルとなった映画「シムソンズ」のDVDを観て常呂という町にも魅了されてしまいました。

サロマ湖畔から離れていよいよ常呂に入ると思わず目を奪われるような風景が広がっていました。
様々な色の広大な畑。伸びやかに広がる丘の曲線。仕切りのように続く黒い林。雲の衣を身に纏って遠くに優しく佇む山々。
ごく普通の風景なんですがなぜか心を捉えて放しませんでした。

この日は自転車を借りてサロマ湖の砂嘴に延々と広がるワッカ原生花園を堪能する予定でしたがこの雨では不可能なのですかさずBプランに変更。
町ぐるみで行われている映画「シムソンズ」のスタンプラリーをして遊ぶことにしました。スタンプといってもロケ地や提携する商店などの店先にあるQRコードを携帯で読み取って回るものですが、おかげで常呂という町を徹底的に楽しむことができ、無事に26箇所完全制覇!絵葉書セットや写真入りCDといった賞品をいただくことができました。
もちろん常呂カーリングホールにも立ち寄りましたよ!
当然この時期は閉まっていますが、隣の体育館の職員の方に申し出れば快く鍵を開けて中を見学させてもらえます。
40m先のハウス(円)は遠い!!あんなところに寸分の狂いもなくデリバリー(投石)できる選手達は本当に凄い!!

常呂の風景。何かめちゃくちゃに
気に入りました。
15号線。映画のように自転車で駆け下りて
みたかったです。上りは地獄ですが(笑)






ワッカネイチャー
センターでも
カーリング
の用具を触らせて
もらえました。
カーリングホールです。
氷のある時に来てみたいなあ〜
ホール内には色々な展示物が。
伝説となっているプロパンボンベに
セメントを詰めたストーンも^^
ホール外側には選手達の手形があります。
スーパーショットを連発する小野寺選手、
小さな手でしたよ〜。

・cafeしゃべりたい
映画にも登場したこの店で夕食を取りました。
まずは常呂のホタテ、ホッカイシマエビ、ズワイガニなどが入った海の幸カレーを注文しましたが、豪華!
味はかなり甘口ですね。そしてそれ以上に有名な「流氷ソーダ」を味わいました。粘りのあるアイスを上手に食べるのに少々パズルの感覚が味わえますね^^見るからに涼しげなソーダは甘くないですが、そちらに取りかかる頃にはアイスと交じり合っていい感じになってます。
マスターは無愛想・・・かと思ったんですが、話しかけてみたらやっぱり「しゃべりたい」のマスターでした^^

〜第4日〜
・ワッカ原生花園
この日がとうとう最終日。相変わらずの雨でしたが、とりあえずワッカの原生花園を少し歩いてみました。
ここは龍宮街道と呼ばれる花の道を守るために自動車は乗り入れ禁止。移動手段は自転車か観光馬車か・・・。それも全長20kmのうち4.5kmほどの区間で、その先は全くの立ち入り禁止にして保護されています。
傘を差しての徒歩でしたし遠くへは行けませんでしたが、花には遅し紅葉には早しといった状況。しかし蚊の多いこと。ここは原生蚊園かいな・・・。

・網走、そして女満別
ワッカも9時ごろには切り上げ、すぐ近くの常呂・遺跡の森で続縄文文化やオホーツク文化、擦文(さつもん)文化などの土器を見学し、再び常呂の田園風景を味わい、能取湖の西の湖口でオホーツク海を眺めてから網走方面へと向かいました。
しかしこれ以降は面白くはありませんでした。
能取湖湖畔のサンゴ草(アッケシソウ)の大群落は確かに綺麗でしたが、売店のサービスのつもりなのかスピーカーを使って大音量で流す歌のせいで雰囲気も何もぶち壊しでしたし(雨音と鳥の声だけをBGMにして眺めたかった)、網走の様々な観光施設はどれも入りたいような気にはなりませんでしたし、女満別の有名な朝日ヶ丘展望台も綺麗ではあるのでしょうが、常呂やサロマ湖で受けた感動の欠片すらも感じることはできませんでした。
上紋峠・オホーツク・サロマ湖と言った自然の中、人々の暮らしの中を数日かけて走り抜けてきたあとだと、どれもこれもが安っぽい作り物に見えてきてしまうのです。
「何もないのが一番の魅力」という常呂(?)の謳い文句が身を持って実感できた最終日でありました。

2日目に戻る 釣行記TOPへ